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二世帯住宅 × タマホーム

【二世帯住宅はデメリットだらけ⁉】間取りとルールを工夫すれば、二世帯生活は面白い!

この記事を読んで分かること☝

  • 二世帯住宅で実際に10年暮らした体験談
  • 二世帯住宅のデメリットは心配する必要がないこと
  • うまく二世帯住宅で暮らすためのポイント
  • 二世帯住宅で生活する面白さ

二世帯住宅を検討される時、メリットやデメリットを検索して判断される方が多いです。しかし、一般的なことが書かれているに過ぎず、実際にどうなのかは、わかりませんよね。

様々な状況の方が、二世帯住宅を検討されていることと思いますが、私の基本的な考え方は、二世帯住宅には賛成です。

私自身が二世帯住宅で暮らしているということは別にして、客観的に見ても「二世帯住宅を建てよう、検討しよう」と考えられていること自体が素晴らしいことだと感じているからです。

ここでウソを言っても仕方ないですから正直に言いますと、二世帯で暮らすと、しんどいことは起きます。でもそれ以上に面白いことや充実感があるのも事実です。損得だけでは判断できない充実感があります。

この記事では、二世帯住宅を建てようと決めている方、二世帯住宅を建てようか悩まれている方に向けて、エールを送る内容となっています。

ぜひ、ネット上の雑念に惑わされることなく、理想の二世帯住宅を建てて、充実した二世帯ライフを送っていただきたいですね。

■ この記事を書いた人■

2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。

二世帯住宅での生活歴10年。(継続中)

実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。

一男一女の父親。

メリット・デメリットに惑わされない

このブログでも二世帯住宅のメリット・デメリットについては、しつこいほど書いています。ここで一つ注意していただきたいのが、メリットとデメリットは表裏一体なんです。断片的に見たらデメリットという内容も少し違う見方をしたらメリットになるわけです。

例えば、二世帯住宅のデメリットとして多いのが嫁姑問題ですよね。

「嫁と姑の仲が悪い=嫁姑問題」ですが、仮にうまく嫁姑の関係を築けていたらどうでしょう。

  • 共働き世帯の多いこの時代、子供の面倒を見てもらえる
  • 子供の体調が悪く、学校へ迎えに行く必要のある場合も協力してもらえる
  • 不安定な世の中で、資金的なバックアップを受けることができる
  • イベントの時に大勢で楽しむことができる

二世帯住宅のデメリットが、方法次第でメリットになります。

二世帯住宅のデメリットとメリットは表裏一体 図解

【2024年最新 これから二世帯住宅は増加する⁉】夫婦共働きと二世帯住宅の役割を考えてみた - 大器晩成を信じて

次にメリットと言われている二世帯住宅の税制優遇「相続税対策」です。

これは、土地の相続税を算出する際の評価額を最大80%削減するという優遇です。

評価額が、5,000万円の土地の場合、通常は5,000万円に対しての相続税額ですが、二世帯住宅の場合は5,000万円の80%減である1,000万円分の相続税額となるため、相続税を抑えることができるシステムです。

ただ、都市を含め資産の総額により、そもそも相続税がかからない場合もあるため、気になる方は、こちらの記事を読んでみてください。

【我が家は二世帯住宅による相続税対策の対象外⁉】資産3,600万円以下の場合は、相続税対策を考える必要がない理由 - 大器晩成を信じて

このメリットも違う見方をすればデメリットになります。

  • 遺産を相続する兄弟が他にもいる場合、揉める可能性がある
  • 土地の評価額が下がった場合、税制優遇の恩恵がほとんどなくなる

こんな感じで二世帯住宅のメリットとデメリットには、表裏一体の部分があるので、情報に惑わされず、あなた自身でしっかり判断することが大切です。

二世帯住宅の税制優遇について詳しく知りたい方はこちら

二世帯住宅は相続税が安くなる?小規模宅地の特例とは?|相続相談弁護士ガイド (souzoku-bengoshi.guide)

実際の二世帯住宅ライフでの人間関係は?

二世帯住宅 人間関係 図解

二世帯住宅で暮らすようになって10年経ちますが、建てた当初と今では、家族関係が全く変わっています。それぞれ10歳、年齢を重ねたわけですから、状況も変わりますよね。親世帯であれば、仕事を辞めたり、子供であれば、幼稚園から小学生、中学生へと変わっていきます。

状況の変化に伴い、そこで暮らす人の考え方や人間関係も変わっていきます。

おじいちゃん

67歳⇒77歳

この家を建てた時は、まだ働いていました。朝6時30分に家を出発して、16時頃に帰宅です。

当時、子供(孫)たちは、二人とも幼稚園に行っていて、嫁さんも働いていたので、毎日、仕事帰りに幼稚園に迎えに行ってもらっていました。

2年間、ほぼ毎日でしたね。子供たちは、お迎えにきてもらって、そのまま親世帯で遊んだりしていました。

子供たちも楽しそうでしたし、親である私や嫁さんもすごく助かっていましたし、安心もしていました。

このおじいちゃん、のんびり屋で何故か動物に好かれる雰囲気を持っているので、子供(孫)たちや犬に好かれています。

今は仕事を辞めて、家にいる時間が長くなりましたが、家の掃除をしたり、昼寝したり、好きなもの(ハンバーガー)を食べにいったり、のんびり暮らしています。

子供たちは、今でもおじいちゃんが元気にしているのか、時々、確認しにいっているようですね。

おばあちゃん

65歳⇒75歳

これまで大きな嫁姑問題はありませんでしたが、嫁さんに対して不満に思っていることはあるようです。そういう時は、私が間に入って調整していますが、揉めるようなことはないですね。

子供たちが小さい時や夏休み、冬休みの時は、ほぼ毎日、お昼ご飯を食べさせてもらいました。最近は、子供たちも大きくなって、自分で何か作って食べたりしていますが、休みの日の半分以上は、おばあちゃんのところで食べています。

おばあちゃんも3年前に仕事を辞めて、家でのんびり映画をみたり、書道やおどりを習いにいったり、庭の手入れなどをして日々暮らしています。

仕事を辞めて、家にいる時間帯は長くなりましたが、完全分離型の二世帯住宅ということもあり、おばあちゃんと嫁さんの接点は、ほとんどないですね。おそらくひと月に2~3回ほどしか顔を合わせていないです。(もしかしたらもっと少ないかも)

だから、嫁姑問題も起きないです。

35歳⇒45歳

私は次男ですが、若い頃から、将来、親の面倒を見るのは自分と思っていたため、20代の頃から二世帯住宅を考えていました。

正確に言うと

「親の面倒を見なくてはならない」⇒「でも彼女は嫌がるだろう」⇒「完全分離型なら大丈夫だろう」

この思考を持っていました。

結婚して5年目の35歳の時、二世帯住宅を建てることを決意しました。年齢的に住宅ローンの期間を考えれば、今しかないという感じでしたね。

二世帯住宅のことは、結婚前から嫁さんには伝えていましたが、若干の抵抗はありました。ただ

「完全分離型の二世帯住宅ということ」

「頻繁に顔を合わせる必要がないこと」

を伝え、了承してもらいました。

2012年の正月に思い立って、実際に家が建ったのが6月です。タマホームと契約したのは3月でしたから、猛烈に集中して二世帯住宅を検討した2ヶ月でしたね。

これから二世帯住宅を建てようと考えられている方に、一つアドバイスです。

それは「思い立ったら即行動」が大切です。

二世帯住宅を建てるためには、勢いが必要です。思い立ったら即行動して、勢いを持って突き進んでください。

でも、間取りやプライバシー対策の検討はしっかりしてくださいね。

この2つは、二世帯住宅の肝です。

そんな感じで二世帯住宅を建てて10年、おばあちゃんと嫁さんとの間に挟まって大変なこともありましたが、それ以上に楽しいことがたくさんありました。そして助けられたこともありました。(特に金銭面で)

経済状況の不安定な世の中、経済面で思ったより二世帯住宅のメリットは大きいと感じています。

【長男の嫁だからと悩む必要なし】長男が家を継ぐ必要がない理由 - 大器晩成を信じて

33歳⇒43歳

コミュ障で人付き合いは、あまり得意ではないですね。当然ながら親世帯との付き合いも積極的ではありません。親世帯からみたら積極的ではないので、嫌がっているように見られていましたが、時間の経過とともにそういうタイプ人の間だと理解を得ました。

二世帯住宅で10年暮らしていますが、親世帯と嫁さんの接点は少なくて、最近はより少なくなってきました。

「近所に住んでいる人」という感じです。

ただ、そんな感じですが、おじいちゃんが入院した時は、退院の日、車で迎えに行ってくれたり、おばあちゃんが入院した時は、おじいちゃんの分のごはんを作ったりと助けてくれます。

二世帯住宅で暮らしているからって、親世帯と子世帯で仲良くする必要はないですよね。困った時に少し気遣いができれば、それで十分です。

こういう状況を見ていて実感することは、親世帯も子世帯も相手に求めすぎてはいけないということですね。

これから二世帯住宅を建てられる方は、そのあたりを気を付けてください。

まぁ日々楽しそうにしています。嫁姑問題ではなく夫婦喧嘩は起きますけど・・・

長男

5歳⇒15歳

幼稚園児だったのが、今や中学生です。

もともとの性格なのか、二世帯住宅で暮らしているからなのか、優しい人間に育ちました。勉強はできないですが、友達との人間関係を作るのは得意ですね。

中学生なので、私や嫁さんとの関係、妹との関係、おじいちゃん・おばあちゃんとの関係をそれぞれうまく人間関係を作っています。

部屋にいないなぁと思ったら、親世帯に行ってうどんやサンドイッチを作ってもらい食べていることもあります。

感覚的には、長男が一番、二世帯住宅を楽しんでいるように感じます

長女

3歳⇒13歳

ちょうど幼稚園に入るかどうかというタイミングでこの家に引っ越してきました。目立ちたがり屋だけど、人見知りという性格です。

長男ほど、おじいちゃん・おばあちゃんに懐いていませんが、嬉しいことや楽しいことがあった場合は、親世帯のところへ行って、一生懸命、出来事を伝えているようです。

女の子なので、しゃべりたいんですね。

父親である私には、あまりしゃべってくれませんが、嫁さんと親世帯には色々と話しをしているようです。

父親としては、ちょっと寂しいですが・・・でも楽しそうならそれでいいです。

二世帯住宅の普段の生活は?

とある週の日常を書かせていただきます。

平日

私は、朝5時に起きて仕事に行く準備をします。6時頃から犬の散歩に行きますが、その際、おじいちゃんも一緒に散歩に行きます。男同士だからなのか特別会話もないですが、犬は喜んでいます。その後、私は会社へ出社。帰宅は18時頃ですね。

妻は7時頃起床で子供たちの学校の準備をします。お弁当作ったり、服を用意したり。一通り完了したのち、9時頃から仕事に行きます。帰宅は17時頃です。

長男と長女は、学校へ行き、長男は15時頃帰宅します。長女は部活をやっているため、帰宅は18時頃。

おじいちゃん、おばあちゃんが平日、何をやっているのかはよく分かりません。近所の公民館に行ったり、買い物に行ったり、家の掃除をしているようです。簡単な習い事もしているようですから退屈ではなさそうです。

平日、おじいちゃん、おばあちゃんと接点があるのは、犬の散歩をする時の私と学校が終わって食べ物をもらっている長男くらいで、あとは親世帯と子世帯の接点はありません。嫁姑問題を心配するようなタイミングもないですね。

休日

犬の散歩は平日と同様に毎日行きます。ただ、平日と違い時間に制約がないため、おじいちゃんと少しは会話があります。内容は、「寒くなると朝起きれない」とか「腰が痛い」とか「あそこに野良猫がいる」など他愛もない会話です。

妻の起きる時間は、日によってかなり違います。用事のある時は、8時頃に起きますし、何も用事がなければ、11時頃まで寝ています。起こすと機嫌が悪くなるので、そっとしておきます。起きてからはテレビをみたり、本を読んだり、ごはんを食べたりと基本的には自由気ままに生活しています。

長男と長女は、中学生ということもあり、友達と約束をして遊びにいっています。遊びに行かない日は、家でテレビをみたり、スマホをみたりしています。

最近はあまり付き合ってくれなくなりましたが、たまに私の買い物に付き合ってくれることもあります。

おじいちゃん、おばあちゃんは、午前中は散歩に行ったり、買い物に行ったりしています。昼からは、おじいちゃんはゴロゴロしながらテレビを見て、おばあちゃんは編み物をしながら韓国ドラマをみているようです。

親世帯と子世帯でほとんど接点がない

平日と休日の日常を説明させていただきましたが、親世帯と子世帯でほとんど接点がありません。完全分離型の二世帯住宅ということもあり、近くには住んでいますが、やり取りはほとんどありません。

二世帯住宅だと嫁姑問題など難しい面を気にされる方が多いですが、実際に生活しているとそれほど問題になるようなことは起きません。

これが完全同居だと状況は違うと思いますが、少なくとも完全分離型の二世帯住宅であれば、親世帯と子世帯で距離を保つことは可能です。

■合わせて読みたい■

検討すべきは、二世帯住宅ライフの「ルール作り」

ルール

我が家の状況を説明させていただきましたが、成功する二世帯住宅ライフのポイントは「ルール作り」です。

予算や間取りの検討に力は入れるけど、ついつい忘れがちな「ルール作り」。でも実はこれが最も大切だったりします。

「予算」や「間取り」は、当然ながらできることしかできないわけで、努力ではどうにもならない部分もあります。

しかし、「ルール作り」はしっかり作り込むことができます。

二世帯住宅で成功するための考え方は、

「お金のかけて完璧な二世帯住宅を建てるのか」

「費用を抑えた分、ルールで対応するのか」

この2択です。

⇒二世帯住宅の間取りをタイプ別に詳しく解説

ちなみに我が家は、後者で予算が少なかったため、「ルール作り」を入念に行い10年間、問題なく二世帯ライフを送っています。

具体的なルールのポイントは

  • 子育てに関すること
  • 親世帯と子世帯への出入りに関すること
  • 住宅ローンの支払い割合
  • 光熱費の支払い割合

二世帯住宅のルール作り 図解

一番、重要なルールは、子育てに関することですね。

【二世帯住宅のネガティブな口コミは信用すべき⁉】口コミ情報を鵜呑みにしてはいけない理由を解説 - 大器晩成を信じて

二世帯住宅ライフを思いきり満喫する

二世帯住宅ライフ

10年間の出来事でいうと「嫌なこと」より「楽しい・良いこと」の方が多かったです。

具体的に何という説明は難しいですが、例えば

  • 庭でバーベキューをしたり
  • 親戚一同が集まり、子供が従兄弟と楽しそうに遊んでいたり
  • 病気になった時、助け合ったり
  • 子供の人間関係構築力を養えたり
  • お金の工面をしてもらったり
  • etc

他にもたくさんありますが、それは実際に二世帯住宅を建てて、経験してみてください。

大切なことは、二世帯住宅を建てると決めたなら、「前向きに楽しくなるように工夫する」ことです。正直に言うとネガティブ思考が強すぎる人には、二世帯住宅は向かないです。

ネット上には、二世帯住宅に対して、ネガティブな情報もありますが、実際に二世帯住宅を建てて、そこで暮らすのはあなたです。

ぜひ、前向きに、そして検討はしっかりして、あなたにとって理想の二世帯住宅を建ててください。

これから二世帯住宅を検討される方にオススメ記事を2つご紹介させていただきます。ぜひ、読んでみてください。

■オススメ記事①■