
ここ数年でローコストハウスメーカーによる二世帯住宅の需要が急増しています。 少子高齢化や共働き世帯の増加、親との同居を前提としたライフスタイルの変化により、 「コスパよく建てたい」「完全分離型でも予算を抑えたい」というニーズが高まっていますね。
しかし、建築費や土地価格の上昇により、2025年現在ではローコストハウスメーカーでも価格が上昇傾向にあります。
この記事では、主要7社(タマホーム・アキュラホーム・アイダ設計・アイフルホーム・クレバリーホーム・ユニバーサルホーム・ヤマト住建)の二世帯住宅価格を比較し、 最新の市場動向や価格上昇の背景について詳しく解説します。
「どのメーカーがコスパに優れているのか?」「完全分離型と共有型ではどれくらい差が出るのか?」 といった疑問を解消しながら、これから二世帯住宅を検討する方に向けて、最新の情報をわかりやすくお伝えしていますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。

👨🔧 この記事を書いた人
2012年にローコストハウスメーカーで完全分離型の二世帯住宅を新築。
生活歴12年のリアルな経験をもとに、家づくりのヒントや失敗談を発信しています。
「いかにして手の届く価格で新築住宅を検討するか」「ローコストで理想的な二世帯住宅とは」をテーマに日々研究。
価格・間取り・断熱・防音まで、実体験を交えながら徹底解説。
👨👩👧👦 一男一女の父(47歳)
🏠 二世帯住宅×ローコスト住宅の専門ブロガー
ローコストハウスメーカーの二世帯住宅 価格比較表(2025年版)
ローコスト系ハウスメーカーの中でも、二世帯住宅に対応している主要メーカーを比較しました。
実際にまとめてみると数年前よりかなり価格が上がってきたなぁと感じますね。
| ハウスメーカー | 坪単価(目安) | 本体価格目安 | 二世帯対応スタイル | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| タマホーム | 50〜75万円/坪 | 2,500万〜4,000万円(45〜55坪想定) | 完全分離/一部共有/同居 | 自由設計+全国対応。自社プレカットと流通一元化でコスパ高。 |
| アキュラホーム | 60〜90万円/坪 | 2,800万〜4,800万円(45〜55坪想定) | 完全分離/一部共有 | 吹抜け・大開口設計が得意。ZEH・断熱等級7対応も可能。 |
| アイダ設計 | 55〜75万円/坪 | 2,500万〜4,000万円(45〜55坪想定) | 完全分離/一部共有/同居 | 自社プレカット工場・888万円プランなど低価格帯が豊富。 |
| アイフルホーム | 55〜85万円/坪 | 2,500万〜4,500万円(45〜55坪想定) | 完全分離/一部共有/同居 | LIXIL製設備+地域工務店施工。品質と安心のバランス型。 |
| クレバリーホーム | 60〜90万円/坪 | 3,000万〜4,800万円(45〜55坪想定) | 完全分離/一部共有 | 外壁タイル標準仕様。デザイン・メンテナンス性に優れる。 |
| ユニバーサルホーム | 65〜85万円/坪 | 3,000万〜4,500万円(45〜55坪想定) | 完全分離/一部共有 | 地熱床システムが特徴。1階全面床暖房標準仕様。 |
| ヤマト住建 | 65〜90万円/坪 | 3,200万〜4,800万円(45〜55坪想定) | 一部共有/同居中心 | 高気密・高断熱・ZEH住宅に強い。海外基準の性能を国内で。 |
※スマートフォンでは横スクロールで全列を確認できます。坪単価・価格は地域や仕様により変動します。
コスパで選ぶなら「タマホーム」「アイダ設計」か
ローコストハウスメーカー7社の価格を調べてみて同じローコスト系でもそれぞれに特徴があるので、自分の希望にあったハウスメーカーを選ぶことが大切ですね。
- 価格を最優先するなら:アイダ設計/タマホーム
- デザイン性・断熱性能重視なら:アキュラホーム
- ブランド信頼・設備品質を重視するなら:アイフルホーム/クレバリーホーム/ヤマト住建
ハウスメーカー毎の詳細はブログ記事に書かせていただきましたので、詳しい内容はこちらの記事を読んでみてください。
二世帯住宅の価格は上昇傾向にある

ニュースでも取り上げられているので皆さんご存じと思いますが、二世帯住宅を含む新築住宅全体で建築価格が上昇傾向にあります。特に2021年以降は、建材や人件費の高騰、土地価格の上昇が重なり、ローコストハウスメーカーであっても以前のような価格で建てるのが難しくなってきました。
住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査(2024年度)」によると、全国の注文住宅の平均建設費は3,742万円と過去10年で最高水準に達しており、二世帯住宅では延床面積が大きいため、この影響をより強く受けてしまいます。
全国的な住宅価格上昇の流れ
住宅価格の上昇は全国的な傾向であり、2024年の国土交通省の調査によると、住宅地の地価は前年より+2.7%上昇しています(出典:ロイター通信, 2025年3月18日)。
特に都市近郊エリアでは土地価格が建築費に直結するため、二世帯住宅の総費用も上昇しています。これまで3,000万円台で建てられた完全分離型が、近年では4,000万円〜4,500万円を超えるケースも少なくありません。(大手ハウスメーカー含む)
建材・資材・人件費の上昇が影響
「ウッドショック」以降、木材価格が急騰し、その後も建材・鉄骨・断熱材などの価格が上昇を続けています。住宅業界の専門誌によると、建材価格は2020年比で約25〜30%上昇しています(出典:住宅公園コラム)。
また、建築現場での職人不足や物流費の上昇も影響し、ハウスメーカー各社では2023年〜2025年にかけて平均5〜10%の値上げを実施しています。
完全分離型は特に価格上昇が顕著
二世帯住宅の中でも完全分離型は、設備や構造を2軒分用意するため、価格上昇の影響を強く受けます。浴室・キッチン・給湯器・玄関などを2セット設ける必要があり、資材コストの上昇が直撃しています。
例えば、2019年時点で完全分離型の平均価格は約3,500万円台でしたが、2025年時点では4,200万〜4,800万円が目安となっています(出典:ハウジング・ニュース・ガイド)。
ローコストハウスメーカーでも価格上昇が進行中
「ローコスト」と呼ばれるハウスメーカーでも、二世帯住宅の価格は確実に上昇しています。原価高騰の影響を完全に吸収するのは難しく、2025年現在、各社とも坪単価が5〜10万円ほど上がっています。
タマホーム・アイダ設計などの変化
2020年ごろに坪単価50万円台だったローコスト住宅は、現在では60〜70万円/坪台が中心です。タマホームやアイダ設計では、以前よりも高断熱仕様やZEH対応を標準化したことも価格上昇の一因となっています。
アキュラホーム・クレバリーホームなど中価格帯へのシフト
デザイン性や性能を重視する中価格帯メーカー(アキュラホーム・クレバリーホーム・ユニバーサルホームなど)では、価格上昇を性能アップで吸収しており、平均坪単価は60〜90万円前後に推移しています。
価格上昇時代をどう乗り切るか(いかにしてコストを抑えて二世帯住宅を建てるか)

建築費の上昇は今後もしばらく続くと見られています。 特に木材・鉄骨・断熱材・人件費の高騰は止まらず、国土交通省の資料によると2020年比で平均約20〜30%の上昇が確認されています。 それでも設計の工夫・契約時期・比較検討によって、費用を抑えることは十分可能です。
早めの契約・資材価格固定が有効
新築価格の上昇は今後も収まらないことが想定されます。 ハウスメーカーによっては「建築費固定契約制度」を導入しており、契約時点で資材価格を確定できる仕組みがあります。 これにより、着工までに価格が上昇しても影響を受けずに済むケースがあります。
また、国交省が発表している建設資材価格指数(2024年版)によると、木材・鉄鋼・セメントなどの建築資材は前年に比べて依然高水準を維持しており、 「早めの契約・早期着工」がコストを抑える最大のポイントですね。
「待っていればそのうち新築価格も落ち着くだろう」という考え方だとさらに高い買い物になってしまうかもしれません。
一部共有型でコストを削減
二世帯住宅の大きな判断ポイントが「どこを共有にするか」です。 玄関や浴室を共有する「一部共有型」は、完全分離型に比べて建築費を約10〜20%抑えられるとされています。 キッチン・浴室・玄関など、どれを共有するかで大きく費用が変わるため、親世帯・子世帯の生活リズムや将来の独立性を考慮して設計しましょう。
たとえば、親世帯が2階・子世帯が2階で玄関と浴室を共有するプランなら、給排水・設備・換気ルートを共用化できます。
複数ハウスメーカーでの見積もり比較が必須
同じ延床面積・仕様でも、ハウスメーカーによって見積もり価格が数百万円単位で異なることがあります。 営業経費や工法、標準仕様の違いによって差が生まれるため、最低でも3社程度での相見積が必須ですね。
特にローコストハウスメーカー(タマホーム・アイダ設計など)は、 時期によってキャンペーン割引やモニタープランを実施していることが多く、 比較次第では同仕様で200〜300万円安くなるケースもあります。
上昇傾向でも「賢く建てる」ことで予算内は実現できる

二世帯住宅の価格は確かに上昇していますが、ローコストハウスメーカーを上手に活用すれば、 まだ2,000万円台〜3,000万円台前半での建築も十分可能です。
ポイントは次の3つです。
- 資材価格が安定している時期に早めに契約する
- 共有スペースを設けて設備コストを最適化
- 3社以上の見積もりで費用・仕様・保証を比較
価格上昇時代でも、プラン設計と交渉次第で理想の二世帯住宅は実現できます。 焦らず、情報を集めて「どこで・どんな仕様で建てるか」を見極めることが大切ですね。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「ローコストで二世帯住宅を建てたいけれど、どこに相談すればいいのかわからない…」
最近はテレビCMでも見かける「スーモカウンター」などの住宅相談サービス。
二世帯住宅の相談も増えており、共働き世帯・親との同居を検討している方の利用が広がっています。
ただ、「ローコストハウスメーカーの二世帯住宅」まで対応してもらえるのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、相談窓口によって得意なハウスメーカーのタイプが少しずつ異なります。

スーモカウンター(リクルート)
⇨ 幅広いハウスメーカー・工務店から紹介可能。
二世帯住宅プランも充実していますが、ローコスト専門ではない点に注意。
住まいの窓口(LIFULL)
⇨ ローコスト二世帯住宅に強く、地域密着の工務店も紹介可。
親世帯・子世帯の要望を整理しながら最適なメーカーを提案。
家づくりのとびら(NTTデータ)
⇨ NTTグループのデータを活かし、二世帯住宅の費用・間取り相談にも対応。
客観的な比較が得意。
3つとも信頼できる大手運営のサービスですが、
ローコストで二世帯住宅を建てたい方には「住まいの窓口」がおすすめです。
親世帯との同居や完全分離型など、希望条件に合うメーカーをスムーズに紹介してもらえます。
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「二世帯住宅の相談も大丈夫?」という方も安心。
運営は上場企業のLIFULLで、ローコスト住宅の紹介実績も豊富です。



