「二世帯住宅を建てる理由」はそれぞれのご家庭によって違いますが、理由は様々です。我が家の場合だと、「将来的に親の面倒を見る」ということが二世帯住宅を建てる大きな理由でしたが、それ以外に親世帯の暮らしていた団地が、近々、取り壊されるという話もあり、二世帯住宅に踏み切りました。
二世帯住宅を建てる理由としては
- 親世帯の面倒を見る
- 親世帯から子育ての助けを得る
- 新築費用の軽減
- 相続税対策
- 災害時の安心感
などなど。どれも二世帯住宅を建てる理由としては理解できますが、二世帯住宅を建てるなら、これらの理由をもっと深く考えた方が良いです。
というのも、「二世帯住宅を建てる理由」が明確化されていないと「何のために二世帯住宅を建てたのか」分からなくなり、ささいなことで親世帯と子世帯の揉め事に発展してしまう可能性があるからです。もしかしたら二世帯住宅にこだわる必要がないかもしれません。
この記事では、二世帯住宅を建てる理由について、深く考察していきますので、これから二世帯住宅をご検討の方は、ぜひ、最後まで読んでみてください。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活歴10年。(継続中)
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
二世帯住宅を建てる5つの代表的な理由は?
二世帯住宅を建てようと考える理由は色々とありますが、大切なのはその理由が二世帯住宅のデメリットを上回るかということですね。
二世帯住宅のデメリットと言えば、
- プライバシーの問題
- 資産価値の問題(二世帯住宅は中古として売りにくい)
- 嫁姑問題
などですが、それを上回る理由があって二世帯住宅を建てるのか、を考えなければなりません。
具体的に二世帯住宅を建てる理由として
- 親世帯の面倒を見る(将来的な介護も含め)
- 親世帯から子育ての助けを得る(資金的な援助も)
- 新築費用の軽減(親世帯の土地に新築など)
- 相続税対策(相続税の減税)
- 災害時の安心感(地震など自然災害発生時)
などがあります。一つずつ詳しく見ていくと
<親世帯の面倒を見る(将来的な介護も含め)>
親世帯の面倒を見るため二世帯住宅を建てられる方は多いですね。すぐに介護や助けが必要なくても、将来的なことを考えて親世帯が若いうちに二世帯住宅を建ててしまうパターンですね。我が家はこのパターンですね。
親世帯が60代半ばの時に建てて11年経過しました。まだ介護が必要な状況ではないですが、買い物へ行く際の自動車の運転や重いものを運ぶ際は、子世帯である私が手伝っています。また、スマホなどの手続きや使用方法なども手伝ったりしています。
私の実感としては、二世帯住宅は親世帯をサポートする時に移動する手間がないので楽ですね。仮に遠くに暮らしていたと考えると、ちょっとしたことでいちいち行くのが面倒に思ったかもしれません。
<親世帯から子育ての助けを得る(資金的な援助も)>
夫婦共働きで子供がいると簡単に夫婦共働きはできません。奥さんが働きたいと思っても保育園になかなか入園できなかったり、子供が体調不良になれば迎えに行かなければならず、フルタイムで働くことが難しいです。
また、昨今の物価上昇により子世帯の収入だけでは、子育てするための費用捻出が厳しいことも考えられます。
振り返ってみると我が家も子育てに関して親世帯からかなり助けを得ました
- 子供二人の幼稚園のお迎え
- 幼稚園代の援助(当時は1人3万円かかっていた)
- どちらかの子供が風邪を引いた時の避難先
などなど。上げればキリがありません。子供たちも今では大きくなり、時々、親世帯が元気か様子を見に行ってくれており、私としても安心しています。
<新築費用の軽減(親世帯の土地に新築など)>
二世帯住宅は家自体が大きくなるので、普通の戸建てと比較すると価格は高額になりますが、親世帯と子世帯の二世帯で建てることを考えると費用を抑えることができます。
我が家の二世帯住宅は土地代を含め4,000万円以上の費用がかかりましたが、親世帯と子世帯で半分づつと考えれば実際の負担は2,000万円ということになります。
普通に戸建てを購入するよりは費用を抑えることができます。ただ、二世帯住宅はやはり普通の戸建てを購入して単世帯で暮らすのとは訳が違うので、単純に費用負担だけで価値を判断することはできません。(二世帯住宅の場合、親世帯との兼合いもあり、自分の家でも自由にならない部分がある)
<相続税対策(相続税の減税)>
親世帯の資産がある程度ある場合、二世帯住宅を建てることにより相続税の減税を受けることができます。ただ、親世帯の持っていう資産が3,600万円以下の場合、そもそも相続税の対象外なので、減税対策をする必要はありません。
<災害時の安心感(地震など自然災害発生時)>
大きな地震が発生すると、その後、二世帯住宅の需要が増えると言われています。確かに地震が発生した時に親世帯が遠くで暮らしていると、状況が分からず不安になってしまいますよね。それに避難する際も高齢の親世帯は、移動が難しくなる可能性もあり子世帯が近くで暮らしていた方が安心ですよね。
私は二世帯住宅で暮らしていて感じますが、何か起きた時の安心感はありますが、その何かが起きるかもしれない、という理由だけで二世帯住宅にするのはおすすめはできません。何も起きない可能性もあるわけですから。
本当に二世帯住宅が必要ですか?
この記事では二世帯住宅を建てる際の理由を5つ説明させていただきました。二世帯住宅を建てる理由は様々ですが、実際に二世帯住宅を建ててからうまくやっていくなら、この5つの理由のうち3つ以上を理由として持っておきたいですね。
特に<災害時の安心感(地震など自然災害発生時)>を二世帯住宅を建てる際の大きな理由としているのであれば、少し考えてみた方が良いですね。
二世帯住宅を建てるならもっと具体的な理由があった方が良いです。具体的な理由もなく二世帯住宅を建ててしまうと「何のために二世帯住宅を建てたのか分からない」となり、せっかく建てた二世帯住宅を手放さなければならない状況になってしまう可能性もあります。
これから二世帯住宅をご検討の方は、ぜひ、参考にしてみてください。以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。