この記事を読んで分かること☝
- 二世帯住宅で育つ子供(孫)の状況
- 二世帯住宅での生活に与える子供(孫)の存在の影響
- 二世帯住宅でうまくやっていくためには子供(孫)の存在が必要
現在、二世帯住宅を検討されている方は、たくさんいらっしゃると思いますが、状況は様々ですよね。
結婚したばかりのご夫婦であったり、結婚してお子様がいらっしゃる場合もあるでしょう。一概には言えませんが、実際に二世帯住宅で10年間暮らした私の実感としては、子世帯の子供の存在が、二世帯住宅での生活に大きな影響を与えると感じています。
具体的に言うと
<悪い面>
- 子育て方針で親世帯と子世帯で揉める
- 親世帯での話と子世帯での話が、子供を通じて筒抜けになる
<良い面>
- 親世帯と子世帯の橋渡し的存在
- 子供の存在が、嫁姑問題の発生を防ぐ
良い面、悪い面ありますが、トータルで考えると二世帯住宅での生活において、子供の存在はあった方が良いと感じています。
こう言うと「子供が巣立ったらどうするんだ?」と突っ込まれそうですが・・・今回は、二世帯住宅での生活で子世帯の子供が与える影響を説明させていただきます。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
- 子供の成長とともに親世帯と子世帯の関係性は変わる
- 二世帯住宅の生活では、意識が常に子供に向いている
- 子供がいなかったら二世帯生活は難しかったかも
- 二世帯生活の環境で育った子供はどうなった?
- 子供が巣立った後はどうなる?
- 二世帯住宅において子供の存在は大きい
子供の成長とともに親世帯と子世帯の関係性は変わる
我が家が二世帯住宅で暮らすようになったのが10年前で、子供たちは二人とも幼稚園でした。現在は子供たちも成長し高校生と中学生ですが、子供の成長とともに親世帯と子世帯の関係も変化してきました。
ここでは関係性がどう変わって生きたの具体的に説明させていただきます。
<幼稚園~小学校>
子供が小さい頃は、幼稚園や小学校の運動会や学芸会、作品展、誕生日やクリスマスなど行事がたくさんあるので、親世帯と子世帯が交流するタイミングが多々あります。
また、子供が小さいと子供たちの面倒を親世帯にお願いするケールも多くあるため、必然的に親世帯と子世帯の接点は増えます。
振り返ってみると子供が小さい時期は、二世帯住宅での生活として一番難しいのではないかと感じます。要するに子供が小さいと親だけでなくおじいちゃん、おばあちゃんも子供に構いたいタイミングですし、親世帯と子世帯の接点が多いこともその要因です。
- 勉強のこと
- 着ている洋服のこと
- 生活習慣のこと
- 食べ物の好き嫌いのこと
親は親で考えがあるし、おじいちゃん、おばあちゃんの常識もあって、これがうまくかみ合えば問題ないですが、そうはうまくいかないですよね。
私自身、親世帯と子世帯で摩擦が起きないように結構気を遣いました。
一つ例をあげると洋服ですね。
おじいちゃん、おばあちゃんから洋服を貰っても妻の好みでないから子供に着させない、という感じです。
で、どうなるかというと、おじいちゃん、おばあちゃんから「なんで着させないの?」と言われ変な雰囲気になります。
でも、良くも悪くも話の中心は子供なんですよね。
<中学校~高校>
子供の行事に家族が出席すると言うことが少なくなるので、親世帯と子世帯の接点が極端に少なくなるタイミングです。子供たちは自分の意思で親世帯と関係を築き、私や妻の出る幕はないですね。このタイミングになると二世帯住宅での生活はかなり楽になります。要するに徐々に子供が親の手から離れるタイミングです。
子供のことで親世帯と子世帯が変な雰囲気になることもないですし、基本的には子供の意思が優先されます。
でも、ここでも同様に話の中心は子供なんですよね。皆の関心事が子供ということです。
二世帯住宅の生活では、意識が常に子供に向いている
二世帯住宅での生活においては、常に子供が中心的な存在になります。子供のことで親世帯と子世帯の意見が違い揉めることもありますが、子供をかわいがっているので、悪いことではないと感じています。
二世帯住宅で一番問題なのは
- 親世帯が子世帯自身に対しての不満
- 子世帯が親世帯自身に対しての不満
があることです。
子供のことの場合、意見が違うというだけで、どちらも子供に良くなってもらおうという前向きな意識ですが、相手自身への不満が出てくるとどうしようもなくなってしまいます。
子供がいなかったら二世帯生活は難しかったかも
もし我が家に子供がいなかったら二世帯生活を継続するのは、難しかったのではないかと感じています。我が家は私の両親と暮らしていますが、当然ながら妻は育った環境が違うので、常識も違うわけです。
お互いの常識を認め合うことができればいいですが、子供という存在なしにお互いの常識を認め合うことはできないような気がしています。
○○ちゃん(孫)のお母さんだから認められているのであって、妻や両親単体ではお互いに認め合うことは難しいかもしれないですね。
【二世帯住宅だけじゃない!】親世帯と子世帯の二世帯が近くで暮らす方法4選 - 大器晩成を信じて
二世帯生活の環境で育った子供はどうなった?
私の目から見て子供たちに感じることは
- 人間関係の構築が上手(付き合いが良い)
- 優しい(お年寄りや弱い立場の人に対して)
の2つですね。
特に人付き合いは良くて、友達ともうまく付き合っているようです。友達付き合いが良すぎて、あまり勉強をしないので逆に困っているくらいです。
二世帯住宅で暮らしていなくても、この2つを得意としている子供はいますが、我が家に限って言えば、私も妻も人付き合いが苦手というか面倒なタイプなので、その親の影響は受けなかったということですね。
子供が巣立った後はどうなる?
子供が巣立つまで、あと5~6年ですね。きっと子供たちは二人とも一人暮らしをしそうですから、子供のいない二世帯住宅での生活がやってきます。
5~6年後ですから
- 私と妻:50~52歳
- 両親:80~83歳
年齢的なこともありますが、20年近く二世帯住宅で暮らしてきたので、さすがに嫁姑問題がここで起きることは考えにくいですね。
想定すると健康であれば、それぞれの世帯で独立した生活をするのではないかと感じます。(ほとんど接点もなく)
介護の問題が出てくれば、また別の話しですが・・・
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二世帯住宅において子供の存在は大きい
色々な事情のもとに二世帯住宅を検討するわけですが、例えば子供のいないご家庭であれば二世帯住宅ではなく、近居という形がいいのではないかと感じます。
実際に暮らしていなくても誰でも何となく想像できると思いますが、近くで暮らしていれば、嫁姑問題の起きる可能性は高くなります。
我が家も何とか10年暮らしてきましたが、1つの戸建てを二世帯住宅にして暮らすのと別々の家で近くで暮らすのではまったく違います。完全に分かれている二世帯住宅でも、生活音で大体の行動が分かってしまいプライバシーの問題が生じます。
お子さんがいらっしゃるご家庭では、二世帯住宅で子育てするメリットが大きいので、積極的に検討してもいいですが、お子さんがいらっしゃらなくて、さらに二世帯住宅で暮らす目的や理由がないのであれば、二世帯住宅ではなく困った時にお互いに助け合える距離での近居がいいですね。
二世帯住宅でうまくやっていけるかどうかは、メリットとデメリットのバランスが重要で、メリットよりデメリットの方が大きくなってしまうと二世帯生活を継続することが難しくなってしまいます。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。