この記事を読んで分かること☝
- タマホームの赤字の状況
- 倒産の可能性
- 赤字に陥った原因
タマホームの2025年5月期 第一四半期(2024年6~8月)の決算内容が発表されました。前期の後半から業績が少しずつ落ちてきていましたが、この第一四半期はついに赤字に転落してしまいました。
赤字に転落したからといってすぐに倒産の心配をする必要はないですが、これからタマホームで新築を検討しようと考えているなら、タマホームの今後の営業戦略には注目しておいた方が良いですね。
前期の業績悪化は、新築の建築棟数が減少したこともありますが、それ以上に原価があがってしまい利益を圧迫したことが原因と推察しています。
【2024年度 最新版 タマホームが値下げをする可能性あり】受注棟数減少でなりふり構わずか - 大器晩成を信じて
一方で今回の赤字は明らかに建築棟数が減少して、売上自体がかなり減ってしまっています。これだけ売上が減少してしまうと原価云々だけの話ではなくなってきます。この厳しい状況を打開するために
- 値下げをして建築棟数を伸ばすのか
- 値上げをして少ない建築棟数でも利益を確保できるようにするのか
色々なことが考えられます。ただ、タマホームとしては何としても建築棟数を確保する必要があるため、施主にとっては良い条件を引き出せる可能性もあります。
この記事ではタマホームの状況を考察しながら、今タマホームで新築を検討するのがお得なのかどうか解説していますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
2025年5月期 第一四半期 タマホーム 赤字の内容
2024年5月期(前期) | 2025年5月期(今期) | |
---|---|---|
期間 | 2023年6~8月 | 2024年6~8月 |
売上高 | 53、237 | 36,759 |
売上原価 | 41,311 | 28,268 |
原価率 | 77.5% | 76.9% |
営業利益 | 1,380 | △3、763 |
営業利益率 | 2.5% | △10% |
流動比率 | 141% | 119% |
昨年の同時期と比較して、売上高が30%以上減少しています。売上高が30%も減少したらさすがに赤字にはなりますよね。
原価率はほぼ横ばいなので、原価があがって赤字になったというわけではなく、単純に家が売れなかったというのが赤字の原因です。
2年ほど前をピークに徐々に業績は下がってきていましたが、赤字になるほど落ち込むとは思ってもみなかったです。
倒産の心配はないが・・
タマホームで新築を検討されている人の一番の心配ごとである「倒産の心配」ですが、流動比率が100%を超えているので、すぐに倒産してしまうような悪い財務内容ではありません。(流動比率:資産と負債のパランス)
例えば流動比率が100%を下回ると負債の方が大きい状況になってしまうので、良い状況とは言えなくなりますが、タマホームは今のところ大丈夫です。
【2024年度 最新版 タマホームが値下げをする可能性あり】受注棟数減少でなりふり構わずか - 大器晩成を信じて
注文住宅の受注棟数が厳しい
注文住宅 | 分譲住宅 | リフォーム | |
---|---|---|---|
2024年6月 | 72% | 136% | 121% |
2024年7月 | 86% | 103% | 94% |
2024年8月 | 115% | 111% | 106% |
2024年9月 | 136% | 100% | 105% |
9月の実績ではかなり挽回しているので、このまま業績の低迷が続くこともなさそうですが、この第一四半期は注文住宅の受注減が大きかったようです。
分譲住宅やリフォームは伸びていますが、タマホームの売上のベースはやはり注文住宅ということですね。
ですから、今後は注文住宅の営業にさらに力を入れていくものと想定されます。
タマホームの営業戦略は建築棟数ありき
タマホームの営業戦略は、10年以上前からずっと拡大路線を取ってきています。展示場も増やしていますし、それに伴い社員も増やしています。
展示場や社員は、固定費になるわけですが、売上が減少してもその固定費が減ることはないので、「売上の減少=経営が厳しくなる」という状況になります。
費用面がクローズアップされますが、リノベーション戸建にはメリットが多いので、費用を抑えながら住宅を検討されている方は、一度、「リノベ不動産」の資料請求をしてみてください。
タマホームで注文住宅を建てるなら今がチャンス⁉
タマホームが注文住宅の営業に力を入れていくのは間違いないです。実際、来場特典としてQUOカード30,000円分を進呈したり、オーナー向け大感謝祭で知人・友人の紹介を募ったりと顧客の獲得に必死です。
消費者の立場で見ると注文住宅を契約しようと考えた場合
- 家の間取り、仕様、性能が良いかどうか
- 価格が予算内か、競合ハウスメーカーより安いか
の2つを検討します。タマホームとしては、家の間取りは工夫できるとしても仕様や性能を急に上げることが難しいです。
となると、受注するためには販売価格を考えなければなりません。ただ、タマホームは値引きをするハウスメーカーではないので、サービス品を付けて実質的な値下げ交渉をしてくる可能性はあります。
今から検討を開始して「来年の5月末までに完成させたい」という話をすれば、タマホームからさらに好条件を引き出せるかもしれません。(5月末が決算のため)
第一四半期はが赤字となって、タマホームも焦っている部分もあると想定されるため、タマホームで検討するならまさに今という感じです。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。