この記事を読んで分かること☝
- アイダ設計とタマホームの坪単価
- アイダ設計とタマホームの二世帯住宅の間取り比較
- アイダ設計とタマホームの倒産の可能性
- ローコスト二世帯住宅で検討すべきハウスメーカー
二世帯住宅は普通の戸建てと比較すると高額になるケースが多いため、ローコストハウスメーカーで検討される方が増加しています。
そのローコストハウスメーカーの中で、二世帯住宅を検討するなら、絶対に抑えておきたいハウスメーカーが2社あります。それは
- アイダ設計
- タマホーム
なぜ、ローコスト系二世帯住宅を検討する上で、この2社を抑えておく必要があるのかと言うと
- ローコストハウスメーカーの中でも低価格
- 間取りのラインナップが豊富
- ローコスト系の中では、二世帯住宅の経験が豊富
- 上場企業で財務内容が分かるため倒産の心配がない
二世帯住宅の価格と完成度、そして会社の信用度について、ローコストハウスメーカーでは、タマホームとアイダ設計の2社が特に良いです。
アイダ設計で完全分離型 三世帯住宅を建てられた方のインタビュー動画を見つけました。二世帯住宅よりも大きい三世帯住宅です。短い動画ですが、アイダ設計検討の参考になる内容ですから、一度、観てみてください。
この記事では、タマホームとアイダ設計、そしてそれ以外のハウスメーカーを比較することにより、これからローコストで二世帯住宅を検討される方の参考になる内容となっていますので、ぜひ、最後まで読んでください。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
- ローコストハウスメーカーの坪単価ランキング
- 二世帯住宅の間取りラインナップが豊富
- アイダ設計とタマホームの倒産の可能性は?
- アイダ設計とタマホームの営業範囲は?
- アイダ設計の強みは大工
- アイダ設計とタマホームの二世帯住宅 比較 まとめ
ローコストハウスメーカーの坪単価ランキング
ハウスメーカー | 参考坪単価 | 公式ホームページ |
---|---|---|
アイダ設計 | 32~65万円 | |
タマホーム | 34~75万円 | |
アイフルホーム | 40~75万円 | |
アールギャラリー | 47~70万円 | |
ユニバーサルホーム | 50~72万円 | |
クレバリーホーム | 50~78万円 |
家の仕様にもよりますが、坪単価としては、アイダ設計とタマホームが目立っています。この一覧からもこの2社が、ローコストに強いハウスメーカーと言うことが分かります。
コスト最優先で二世帯住宅を検討されている方は、アイダ設計とタマホームは候補から外せません。
ちなみに私はタマホームで完全分離型の二世帯住宅を建てましたが、坪単価は44万円でした。(建坪50坪×44万円/坪単価=2,200万円)
間取りをうまく考えることができれば、1,000万円台~2,000万円台前半で二世帯住宅を建てることができます。
二世帯住宅の間取りラインナップが豊富
アイダ設計とタマホームは、ローコストハウスメーカーの中でも二世帯住宅に力を入れているハウスメーカーです。間取りのラインナップも豊富ですし、低コストで理想の二世帯住宅を建てるノウハウを持っています。
【ローコストで理想の間取り ポイント】
- 総2階造り
- 子供部屋の配置
- 防音対策
この3つの条件が揃っていれば、ローコストで家を建てたあとも問題の起きにくい二世帯住宅を建てることができます。
それでは、アイダ設計とタマホームの間取りを解説させていただきます。
アイダ設計の二世帯住宅 間取りプラン
アイダ設計は、狭小住宅の設計を得意としているので、間取りをコンパクトに抑えつつ、プライバシー対策もしっかりできた二世帯住宅になっています。
コストを抑えるために必要なことは、坪単価以外に間取りも重要なポイントです。
アイダ設計の間取りのセースルポイント
- 2階⇒1階への音対策を考えた間取り
- コンパクトで坪単価を抑えた間取り
<完全分離型の間取り>


完全分離型の二世帯住宅で延床面積は、149㎡(約45坪)の広さです。
仮に坪単価が、45万円とした場合、住宅価格は下記の通りです。
45坪×45万円/坪単価=2,025万円
坪単価は、家の仕様によって変わりますので、詳しくはアイダ設計にご相談ください。
このアイダ設計の間取りについて、私が実際に10年間、二世帯住宅で暮らした経験も踏まえて言わせていただくと、理想的な間取りです。
仮に私がもう一度、二世帯住宅を建てるなら、この間取りの見積は必ず取ります。それくらい良い間取りですね。特に生活音対策をしっかりされている部分が良いです。
理想的な間取りの理由
- 総2階づくりで費用が抑えられている
- 149㎡の広さでしっかり完全分離型を造っている
- 寝室の床が畳となっており、防音対策がなされている
- 子供部屋が、親世帯の寝室から離れており、防音対策がなされている
- 収納スペースとして、ロフトがあると尚良い
これだけ工夫されている間取りは、なかなか見たことがありません。
ローコスト系二世帯住宅を検討するのであれば、とりあえずは「この間取りで見積ください」で良いですね。
仕様や細かな間取りの変更はあるにしてもベースの間取りは、このアイダ設計の間取りが、ローコストとプライバシーを確保できています。くどいようですが、私がもう一度、二世帯住宅を建てるとしたら、この間取りで必ず見積は依頼します。
もしかしたら、アイダ設計の社員さんで実際に二世帯住宅で暮らしている方がいらっしゃるのかもしれないですね。それくらい二世帯住宅での暮らしを分かっている間取りと感じます。
私のイチオシの間取りです。
<部分共有型の間取り>


部分共有型の二世帯住宅で延床面積は、152㎡(約46坪)の広さです。
仮に坪単価が、40万円とした場合、住宅価格は下記の通りです。
46坪×40万円/坪単価=1,800万円
延床面積は、完全分離型とほぼ同じで、玄関を共有にしてスペースの有効利用をしています。完全分離型と比較して、リビングが広くなっていますので、リビングで暮らす時間が長い方には良いですね。
この間取りも親世帯の寝室から子供部屋の場所が離されているので、考えられた間取りです。ただ、寝室の床が畳ではなく、フローリングになっているのが残念です。
実際に二世帯住宅で暮らしてみると分かりますが、フローリングの音は1階に結構響きます。当然、管理や掃除はフローリングの方が楽ですが、二世帯住宅の場合は畳をうまく使った方が対防音策ができます。
コストは畳の方が高いですが、ここは妥協しない方が絶対に良いです。
寝室を畳にすれば、この部分共有型もなかなか良い間取りです。
タマホームの二世帯住宅 間取りプラン
タマホームは、年間受注棟数が10,000棟を超えるローコストハウスメーカーの大将格です。建築棟数が多いので、当然ながら二世帯住宅の実績も多く、そのノウハウを反映させた間取りとなっています。
タマホームの間取りのセースルポイント
- 収納スペースを確保した間取り
- ローコストながら広々とした間取り
<完全分離型の間取り>


完全分離型の二世帯住宅で延床面積は、168㎡(約51坪)の広さです。
仮に坪単価が、45万円とした場合、住宅価格は下記の通りです。
51坪×50万円/坪単価=2,550万円
坪単価は、家の仕様によって変わりますので、詳しくはタマホームにご相談ください。
アイダ設計よりも広い間取りプランで、LDKにゆとりがあります。全体的にはまとまっており、良い間取りですね。
二世帯住宅の間取りを検討する上で個人的には、玄関の上を子供部屋にした方が良いと考えています。というのも、その場所であれば、子供部屋の音を気にする必要がないからです。
そういう意味で言うと、このタマホームの間取りは勿体ないと感じてしまいます。
子供部屋を玄関上に移動させて、ダイニング・キッチンを子供部屋の部分へ移動させれば、かなり理想的な間取りとなります。
アイダ設計のところでも書きましたが、音対策として2階の寝室はフローリングではなく、畳がオススメです。


部分共有型の二世帯住宅で延床面積は、152㎡(約46坪)の広さです。
仮に坪単価が、45万円とした場合、住宅価格は下記の通りです。
46坪×45万円/坪単価=2,070万円
部分共有型ですが、2階の部屋数を確保するため、LDKが狭いです。間取りにもセカンドリビングと書かれている通り、補助的な役割になりそうです。
収納スペースを重視した間取りですね。確かに二世帯住宅の場合、生活空間にスペースを取られるケースが多く、収納スペースが狭くなりがちです。ただ、それ以上に二世帯の独立性+プライバシー対策の重要性が高いため、個人的には、ちょっと微妙な間取りですね。
親世帯と子世帯の交流が多いご家族の場合、この間取りは良いですが、独立性を重視される方には、オススメできません。
アイダ設計とタマホームの間取り比較 まとめ
アイダ設計 | タマホーム | |
---|---|---|
狭小対応力 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆ |
防音対応力 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
間取りの工夫 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
設計者の思想 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
コスト意識 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆ |
完成度 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆ |
この評価は、あくまでローコストという基準をもとに考えています。当然、費用をかければかけるほど、完成度の高い二世帯住宅を建てることができますが、そういうわけにもいかないですからね。
ローコストで二世帯住宅を検討するなら、アイダ設計は必ず候補に入れたいですね。
アイダ設計とタマホームの倒産の可能性は?
アイダ設計とタマホームは、株式を上場しているため、決算書がら財務内容を分析することができます。
ネット上では、この2社の口コミとして、「アイダ設計 倒産間近」「タマホーム 倒産秒読み」という内容を見かけますが、実際に決算書を分析するとこの2社に倒産の心配は全くありません。
営業利益率の数値が若干基準値を下回っていますが、それ以外は基準値を上回っており、安定企業と言えます。
ローコストハウスメーカーは、低価格の住宅を売りにしているため、適正な利益を確保できず倒産する可能性があります。ですからハウスメーカーの倒産の可能性は、常に見極めておく必要があります。
アイダ設計とタマホームは、財務内容に問題はありません。
アイダ設計 | タマホーム | 基準値 | |
---|---|---|---|
自己資本比率 | 22.7% | 29.4% | 10%以上 |
営業利益率 | 2.7% | 4.9% | 5%以上 |
流動比率 | 157% | 121% | 100%以上 |
有利子負債月商倍率 | 0.02倍 | 0.8倍 | 3倍以下 |
資本金 | 2億1632万円 | 43億1914万円 | |
建築棟数 | 約3,100棟 | 約10,000棟 |
※自己資本比率
全資本のうち、他者の影響を受けない資本の比率。比率が高いほど、安全企業。
※営業利益率
売上高から原価・販売経費を除いた営業利益の割合。高い程、稼ぐ力が強い。ローコストハウスメーカーは、利益率が低い傾向にある。
※流動比率
100%を下回ると資産より借金の多い経営状況で好ましくない。100%以上で安全企業。
※有利子負債倍率
ある一定期間に返済しなければならない負債の指標。低いほど安全企業。
アイダ設計とタマホームの営業範囲は?
どちらもハウスメーカーも全国展開に近いですが、サービス範囲はタマホームの方が広いです。
<アイダ設計の営業地域>
宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、新潟県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、広島県、福岡県、佐賀県、熊本県、鹿児島県、沖縄県 (1都2府20県)
<タマホームの営業地域>
47都道府県 全国に拠点を構えています。規模で言えば、すべてのハウスメーカーを含めてもトップクラスです。
アイダ設計の強みは大工
アイダ設計の強みは、価格だけではありません。
昨今の大工不足や技術不足による家の完成度を下げないため、「社員大工養成制度」を設けています。これはタマホームを始め、経費を抑えたいローコスト系では珍しい取り組みです。
このあたりにアイダ設計の家づくりに対する真面目さを感じます。
今後、大工は高齢化や成りて不足により減少傾向ですから、この取組がアイダ設計の強みになることは間違いなさそうです。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
【大工不足により新築工事ができない⁉】ハウスメーカー選びのポイントは、大工養成の有無 - 大器晩成を信じて
アイダ設計とタマホームの二世帯住宅 比較 まとめ
アイダ設計 | タマホーム | |
---|---|---|
価格(坪単価) | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
二世帯住宅の間取り | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆ |
会社の安全性 | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
二世帯住宅の経験値 | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
知名度 | ☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
アイダ設計とタマホームの二世帯住宅を比較させていただきましたが、ローコストにこだわった二世帯住宅ならアイダ設計が一歩リードしています。
ただ、大切なことは施主であるあなたの希望にマッチするかどうかです。
だから、結論は、
ローコストで二世帯住宅を検討するなら「アイダ設計とタマホームの2社は候補にいれるべき」ということです。
アイダ設計とタマホームの公式ホームページのURLを載せておきますので、それぞれがどういった家づくりをしているのか、確認してみてはいかがでしょうか。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたにとって理想の二世帯住宅が建つことを願っています。