この記事を読んで分かること☝
- アイダ設計とタマホームの坪単価
- アイダ設計とタマホームの二世帯住宅の間取り比較
- アイダ設計とタマホームの倒産の可能性
- ローコスト系で失敗しない二世帯住宅の造り方
- ローコスト二世帯住宅でおすすめできるハウスメーカー
二世帯住宅は普通の戸建てと比較すると高額になるケースが多いため、ローコストハウスメーカーで検討される方が増加しています。
そのローコストハウスメーカーの中で、二世帯住宅を検討するなら、絶対に抑えておきたいハウスメーカーが2社あります。それは
- アイダ設計
- タマホーム
なぜ、ローコスト系二世帯住宅を検討する上で、この2社を抑えておく必要があるのかと言うと
- ローコストハウスメーカーの中でも低価格
- 間取りのラインナップが豊富
- ローコスト系の中では、二世帯住宅の経験が豊富
- 上場企業で決算書から財務内容を確認できるため、倒産の心配がない
二世帯住宅の価格と完成度、そして会社の信用度について、ローコストハウスメーカーでは、タマホームとアイダ設計の2社が特に良いです。
アイダ設計に関して言うと2024年9月に放映された「がっちりマンデー」でも取り上げられていましたが、自社のプレカット工場の存在が低価格の家造りを支えており、価格が安い裏付けもはっきりしているので安心感が大きいです。
私は実際に二世帯住宅で11年間暮らしていますが、その経験(今も継続中)を活かして、ローコストで理想の二世帯住宅を建てるために必要な条件をすべて解説しています。
アイダ設計で完全分離型 三世帯住宅を建てられた方のインタビュー動画を見つけました。二世帯住宅よりも大きい三世帯住宅です。短い動画ですが、アイダ設計検討の参考になる内容ですから、一度、観てみてください。
この記事では、アイダ設計とタマホーム、そしてそれ以外のハウスメーカーを比較することにより、これからローコストで二世帯住宅を検討される方の参考になる内容となっていますので、ぜひ、最後まで読んでください。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
- ローコストハウスメーカーの坪単価ランキング
- 延床面積が小さいほど価格を抑えることができる
- 二世帯住宅の間取りラインナップが豊富
- アイダ設計とタマホーム 家の仕様比較
- アイダ設計とタマホームの二世帯住宅 デメリットは?
- アイダ設計とタマホームの家に不安がない理由
- アイダ設計とタマホームの倒産の可能性は?
- アイダ設計とタマホームの営業範囲は?
- アイダ設計の強みは大工
- アイダ設計とタマホームの二世帯住宅 比較 まとめ
ローコストハウスメーカーの坪単価ランキング
ハウスメーカー | 参考坪単価 | 公式ホームページ |
---|---|---|
アイダ設計 | 32~65万円 | 【アイダ設計】 |
タマホーム | 34~75万円 | |
アイフルホーム | 40~75万円 | |
ヤマト住建 | 40~75万円 | 【ヤマト住建】 |
アールギャラリー | 47~70万円 | |
ユニバーサルホーム | 50~72万円 | |
クレバリーホーム | 50~78万円 | |
アイ工務店 | 62~78万円 | 【アイ工務店】 |
家の仕様にもよりますが、坪単価としては、アイダ設計とタマホームが目立っています。この一覧からもこの2社が、ローコストに強いハウスメーカーと言うことが分かります。
この2社に共通していることは
- 独自の材料(木材など)流通システムを持っている
- 株式を上場している
です。特にコスト面は材料の調達システムにより、他のローコストハウスメーカーと差別化しています。
コストを抑えながら完成度の高い二世帯住宅を検討するなら、アイダ設計とタマホームは候補から外せません。
ちなみに私はタマホームで完全分離型の二世帯住宅を建てましたが、坪単価は44万円でした。(建坪50坪×44万円/坪単価=2,200万円)
間取りをうまく考えることができれば、1,000万円台~2,000万円台前半で二世帯住宅を建てることができます。
ただ、ここ数年の傾向として、タマホームは高性能住宅の傾向が強くなっており、価格は上昇傾向です。
一方、アイダ設計は2024年9月24日にテレビで放映された「がっちりマンデー」でも取り上げられていましたが、自社のプレカット工場を最大限に活用して低価格帯の家造りに力を注いでいます。
延床面積が小さいほど価格を抑えることができる
二世帯住宅は普通の戸建てと比較すると、生活スペースやプライバシー対策をしなければならないので、どうしても延床面積が広くなってしまいます。
延床面積が広くなると施工面積も広くなるので、建築費用は高額になります。下のグラフは年代別の延床面積の推移です。
戸建注文住宅の顧客実態調査(最新)|一般社団法人 住宅生産団体連合会 (judanren.or.jp)
2015年の平均延床面積が132.4㎡だったのに対して、2023年は123.5㎡まで小さくなっています。
延床面積が小さくなっている大きな要因は、建築費用の高騰です。限られた予算の中で新築する際、建築費用を抑えるためには延床面積を小さくするしかないのです。
二世帯住宅は延床面積が大きく建築費用も高額になりがちなので、いかに小さく、でもプライバシー対策はしっかり、という家づくりができるかがポイントですね。
この記事で紹介させていただいているアイダ設計は、狭小タイプの設計を得意としているので、二世帯住宅を検討するハウスメーカーとしてはおすすめですね。
二世帯住宅の間取りラインナップが豊富
アイダ設計とタマホームは、ローコストハウスメーカーの中でも二世帯住宅に力を入れているハウスメーカーです。
特にアイダ設計は、持ち前の設計力の高さを活かし、豊富な間取りラインナップと低コストで理想の二世帯住宅を建てるノウハウを持っています。
【ローコストで理想の間取り ポイント】
- 総2階造り
- 子供部屋の配置
- 防音対策
この3つの条件が揃っていれば、ローコストで家を建てたあとも、問題の起きにくい二世帯住宅を建てることができます。
総2階造りにする理由は、「建築コストを抑えることができる」以外に「耐震性・耐久性が向上する」「外壁塗装などメンテナンス費用を抑えることができる」といったメリットもあります。
私も11年間、二世帯住宅で暮らしているのでよく分かりますが、生活音の問題は非常に重要で子供部屋の配置は生活音対策の一環です。
(親世帯の寝室と子供部屋の位置関係など)
<アイダ設計の二世帯住宅 間取りプラン>
アイダ設計は、狭小住宅の設計を得意としているので、間取りをコンパクトに抑えつつ、プライバシー対策もしっかりできた二世帯住宅になっています。
コストを抑えるために必要なことは、坪単価以外に間取りも重要なポイントです。
アイダ設計の間取りのセースルポイント
- 2階⇒1階への音対策を考えた間取り
- コンパクトで坪単価を抑えた間取り
<完全分離型の間取り>
完全分離型の二世帯住宅で延床面積は、149㎡(約45坪)の広さです。
仮に坪単価が、45万円とした場合、住宅価格は下記の通りです。
45坪×45万円/坪単価=2,025万円
坪単価は、家の仕様によって変わりますので、詳しくはアイダ設計にご相談ください。
このアイダ設計の間取りは、理想的な間取りです。
仮に私がもう一度、二世帯住宅を建てるなら、この間取りの見積は必ず取ります。それくらい良い間取りですね。特に生活音対策をしっかりされている部分が良いです。
理想的な間取りの理由
- 総2階づくりで費用が抑えられている
- 149㎡の広さでしっかり完全分離型を造っている
- 寝室の床が畳となっており、防音対策がなされている
- 子供部屋が、親世帯の寝室から離れており、防音対策がなされている
- 収納スペースとして、ロフトがあると尚良い
これだけ工夫されている間取りは、なかなか見たことがありません。
ローコスト系二世帯住宅を検討するのであれば、とりあえずは「この間取りで見積ください」で良いですね。
仕様や細かな間取りの変更はあるにしてもベースの間取りは、このアイダ設計の間取りが、ローコストとプライバシーを確保できています。くどいようですが、私がもう一度、二世帯住宅を建てるとしたら、この間取りで必ず見積は依頼します。
もしかしたら、アイダ設計の社員さんで実際に二世帯住宅で暮らしている方がいらっしゃるのかもしれないですね。それくらい二世帯住宅での暮らしを分かっている間取りと感じます。
私のイチオシの間取りです。大げさでなく、省スペースでこれだけ考えられた間取りは、初めて見ました。
<部分共有型の間取り>
部分共有型の二世帯住宅で延床面積は、152㎡(約46坪)の広さです。
仮に坪単価が、40万円とした場合、住宅価格は下記の通りです。
46坪×40万円/坪単価=1,800万円
延床面積は、完全分離型とほぼ同じで、玄関を共有にしてスペースの有効利用をしています。完全分離型と比較して、リビングが広くなっていますので、リビングで暮らす時間が長い方には良いですね。
また玄関エリアが、生活スペースと分かれているのも良いです。要するに親世帯(1階)が日々の生活を送る上で、玄関エリアを通過する必要がないということです。
例えば、トイレや浴室へ行くのに玄関エリアを通過しなければならない間取りの場合、不意に子世帯と顔を合わせてしまうことが考えられます。これだとプライバシー対策としては不完全ですが、このアイダ設計の間取りは、玄関エリアが独立しているので良いですね。
そして防音対策の側面でも、親世帯の寝室から子供部屋の場所が離されているので、考えられた間取りです。ただ、寝室の床が畳ではなく、フローリングになっているのが残念です。
実際に二世帯住宅で暮らしてみると分かりますが、フローリングの音は1階に結構響きます。当然、管理や掃除はフローリングの方が楽ですが、二世帯住宅の場合は畳をうまく使った方が対防音策ができます。
コストは畳の方が高いですが、ここは妥協しない方が絶対に良いです。
寝室を畳にすれば、この部分共有型もなかなか良い間取りです。
タマホームの二世帯住宅 間取りプラン
タマホームは、年間受注棟数が10,000棟を超えるローコストハウスメーカーの大将格です。建築棟数が多いので、当然ながら二世帯住宅の実績も多く、そのノウハウを反映させた間取りとなっています。
タマホームの間取りのセースルポイント
- 収納スペースを確保した間取り
- ローコストながら広々とした間取り
<完全分離型の間取り>
完全分離型の二世帯住宅で延床面積は、168㎡(約51坪)の広さです。
仮に坪単価が、45万円とした場合、住宅価格は下記の通りです。
51坪×50万円/坪単価=2,550万円
坪単価は、家の仕様によって変わりますので、詳しくはタマホームにご相談ください。
アイダ設計よりも広い間取りプランで、LDKにゆとりがあります。全体的にはまとまっており、良い間取りですね。
二世帯住宅の間取りを検討する上で個人的には、玄関の上を子供部屋にした方が良いと考えています。というのも、その場所であれば、子供部屋の音を気にする必要がないからです。
そういう意味で言うと、このタマホームの間取りは勿体ないと感じてしまいます。
子供部屋を玄関上に移動させて、ダイニング・キッチンを子供部屋の部分へ移動させれば、かなり理想的な間取りとなります。
アイダ設計のところでも書きましたが、音対策として2階の寝室はフローリングではなく、畳がオススメです。
部分共有型の二世帯住宅で延床面積は、152㎡(約46坪)の広さです。
仮に坪単価が、45万円とした場合、住宅価格は下記の通りです。
46坪×45万円/坪単価=2,070万円
部分共有型ですが、2階の部屋数を確保するため、LDKが狭いです。間取りにもセカンドリビングと書かれている通り、補助的な役割になりそうです。
収納スペースを重視した間取りですね。確かに二世帯住宅の場合、生活空間にスペースを取られるケースが多く、収納スペースが狭くなりがちです。ただ、それ以上に二世帯の独立性+プライバシー対策の重要性が高いため、個人的には、ちょっと微妙な間取りですね。
親世帯と子世帯の交流が多いご家族の場合、この間取りは良いですが、独立性を重視される方には、オススメできません。
アイダ設計とタマホームの間取り比較 まとめ
アイダ設計 | タマホーム | |
---|---|---|
狭小対応力 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆ |
防音対応力 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
間取りの工夫 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
設計者の思想 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
コスト意識 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆ |
完成度 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆ |
この評価は、あくまでローコストという基準をもとに考えています。当然、費用をかければかけるほど、完成度の高い二世帯住宅を建てることができますが、そういうわけにもいかないですからね。
アイダ設計もタマホームも、二世帯住宅の間取りプランを掲載した専用のカタログがありますので、間取りをしっかり比較したい方は、公式ホームページからカタログを依頼してみてください。もちろん無料です。
アイダ設計とタマホーム 家の仕様比較
アイダ設計 | タマホーム | |
---|---|---|
耐震性能 | 震度7相当の耐震実験クリア | 震度7相当の耐震実験クリア |
断熱材の種類 | 硬質ウレタンフォーム | 高性能グラスウール |
床工法 | 剛床工法(24mm) | 剛床工法(24mm) |
基礎工法 | ベタ基礎 | ベタ基礎 |
2階床の防音対策 | 防音材&二重床構造 | 硬質石膏ボード |
防蟻対策 | 1階部分の木材下部に薬品塗布 | シロアリを寄せ付けにくいヒノキ |
基本的には、アイダ設計、タマホームともにしっかりした家づくりをしていますので、心配するような部分はありません。
一部、補足情報として
<断熱材の種類>
硬質ウレタンフォームと高性能グラスウールは、断熱性能が異なります。一般的に断熱材の評価は、熱伝導率(熱の伝わりやすさ)で考え、数値が低い程、熱を伝えにくく断熱性が高いということになります。
下記の数値から断熱性能は、硬質ウレタンフォームの方が高いです。
- 硬質ウレタンフォーム:0.024以下 W/(m・k)
- 高性能グラスウール:0.038以下 W/(m・k)
断熱材の熱伝導率を解説【よく使われる断熱材の種類も紹介】 (kenchiku-setsubi.biz)
<2階床の防音対策>
正直ベースで書かせていただくと、タマホームの硬質石膏ボードによる2階床の防音対策は物足りないです。
実際に私が二世帯住宅で暮らして感じていることは、「重低音がかなり響くので床の強度を上げる工夫が必要」ということです。
私も二世帯住宅で実際に暮らすまで、軽く考えていましたが、2階床部分の防音対策は極端な話、一番重要です。
アイダ設計では、二重床構造の対策もできるので、一度、相談してみてください。ちょっとくどいようですが、本当に防音対策は重要です。
二重床について、2階全部ではなく部屋ごとに対応する場所を決めることができます。アイダ設計は木造の賃貸アパートの建築も手掛けているので、防音対策の大切さを理解できていますが、他のハウスメーカーは防音対策の大切さをそこまで理解できていない可能性があります。
私がタマホームで二世帯住宅を建てた際も、防音について、これといった提案がなかったですから。防音対策については、営業さんにしっかり聞いてみてください。
ちなみに2階床の防音対策は、こういったものを使用します。
(出典:防音建材・音響製品 床防音用下地材ラインアップ|DAIKEN-大建工業)
<防蟻対策>
薬品塗布で対応するか、ヒノキの材質で対応するかの違いですね。大きな違いはありません。薬品塗布の方が間違いなさそうですが、いずれにしても両ハウスメーカーともシロアリ被害の保証がありますので、安心して大丈夫です。
アイダ設計とタマホームの二世帯住宅 デメリットは?
ローコストハウスメーカーは、販売価格を抑えるために様々な工夫を凝らしています。その方法が、家づくりにはデメリットとなるケースがあります。
<価格を抑えるために>
- 決まった部材の大量仕入れ(自由に設計できる範囲の減少)
- 総2階造りの間取りが基本(複雑な形状の家はコスト高となるため)
- 打合せ期間の短縮(回転率を上げて新築数を確保しなければならないため)
- 悪い口コミが出回る(価格勝負のため、同業他社から目の敵にされている)
これらは、新築を検討される方にとって、デメリットとなることがあります。間取りの自由度をとことん求めたい方にとっては、ローコストハウスメーカーの持ち味がなくなってしまいます。(コスト高となってしまう。)
また、ローコスト系は、建築棟数を確保しないと利益の出ない価格設定です。建築棟数を確保しようと思えば、建築の回転数を上げるしかありません。そのため打合せ期間が短くなる傾向にあります。
そして最後に口コミ評判ですね。私が二世帯住宅を建てた10年前から、この口コミ問題はありますが、よくよく読んでみると「同業者が書いているでしょ」という内容も散見されます。
悪い口コミは目立つため、多いように感じますが、アイダ設計は年間3,000棟、タマホームは年間10,000棟の家を新築しています。
この棟数に対して、悪い口コミがどれだけあるか、ということです。パーセントにしたら1%以下ですね。それに口コミは、それを書いた人の主観ですから、真に受けすぎるのは、価値のある買い物を逃してしまう可能性があります。
デメリットを紹介させていただきましたが、実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建ててみて、私が実感したことは「自分の目で見て、耳で聞いて、体感してみること」が大切ということです。とは言ってもやっぱり不安はありますよね。そこで次は、アイダ設計とタマホームの家に不安がない理由を解説させていただきます。
アイダ設計とタマホームの家に不安がない理由
「住宅品質確保法」という法律をご存じでしょうか?この法律では
新築住宅に不具合(瑕疵)があった場合には、住宅事業者(ハウスメーカー)が費用を負担し、直す責任が住宅品質確保法により義務付けられている。
という内容を取り決めています。
この瑕疵について、もう一つ法律があり、それは「住宅瑕疵担保履行法」です。内容は
もしも、不具合(瑕疵)が発見された場合でも確実に補修できるように、補修に必要な資力を保険か供託により確保することが住宅瑕疵担保履行法で義務付けられている。
分かりやすく説明すると
- 住宅に不具合(瑕疵)があった場合、ハウスメーカーの責任と費用で修繕しなければならない
- ハウスメーカーの資金的な問題で不具合(瑕疵)を修繕できない場合がないようにハウスメーカーは保険に入らなければならない
実際に家を購入する消費者を守る法律です。ちなみに、この保険料はハウスメーカーが負担するものです。
アイダ設計とタマホームは、㈱日本住宅保証検査機構(略称JIO)の保険に加盟しています。JIOは、新築される家を保証するために、建築士の資格を持った担当者が建築中の家を検査し、その上で保証します。
保証範囲は、下記の図の通りです。
新築住宅かし保険 | 住宅かし保険 | JIO | 住宅かし(瑕疵)保険の日本住宅保証検査機構 (jio-kensa.co.jp)
第三者機関であるJIOの施工検査があり、その上で保証もあるので、我々、家を新築する消費者は安心して家を検討することができます。
アイダ設計やタマホームに限らず、新築関係の口コミ情報は、昔から悪い情報が出回る傾向にあります。10年前のタマホームなんて、本当にひどかったです。でも私はタマホームで二世帯住宅を建てました。それは、私が実際にタマホームで話を聞いて、「ここなら自分の希望に合う家を新築できる」と思ったからです。
信憑性の分からない情報に惑わされてはもったいないですから、不安がある時こそ、ぜひ、ハウスメーカーへ行って実際に話を聞いてみてください。
アイダ設計とタマホームの倒産の可能性は?
アイダ設計とタマホームは、株式を上場しているため、決算書がら財務内容を分析することができます。
ネット上では、この2社の口コミとして、
- アイダ設計 倒産間近
- タマホーム 倒産秒読み
という内容を見かけますが、実際に決算書を分析すると、この2社に倒産の心配は全くありません。
営業利益率の数値が若干基準値を下回っていますが、それ以外は基準値を上回っており、安定企業と言えます。
ローコストハウスメーカーは、低価格の住宅を売りにしているため、適正な利益を確保できず倒産する可能性があります。ですからハウスメーカーの倒産の可能性は、常に見極めておく必要があります。
アイダ設計とタマホームは、財務内容に問題はありません。
アイダ設計 | タマホーム | 基準値 | |
---|---|---|---|
自己資本比率 | 22.7% | 29.4% | 10%以上 |
営業利益率 | 2.7% | 4.9% | 5%以上 |
流動比率 | 157% | 121% | 100%以上 |
有利子負債月商倍率 | 0.02倍 | 0.8倍 | 3倍以下 |
資本金 | 2億1632万円 | 43億1914万円 | |
建築棟数 | 約3,100棟 | 約10,000棟 |
※自己資本比率
全資本のうち、他者の影響を受けない資本の比率。比率が高いほど、安全企業。
※営業利益率
売上高から原価・販売経費を除いた営業利益の割合。高い程、稼ぐ力が強い。ローコストハウスメーカーは、利益率が低い傾向にある。
※流動比率
100%を下回ると資産より借金の多い経営状況で好ましくない。100%以上で安全企業。
※有利子負債倍率
ある一定期間に返済しなければならない負債の指標。低いほど安全企業。
アイダ設計とタマホームの営業範囲は?
どちらもハウスメーカーも全国展開に近いですが、サービス範囲はタマホームの方が広いです。
<アイダ設計の営業地域>
宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、新潟県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、広島県、福岡県、佐賀県、熊本県、鹿児島県、沖縄県 (1都2府20県)
<タマホームの営業地域>
47都道府県 全国に拠点を構えています。規模で言えば、すべてのハウスメーカーを含めてもトップクラスです。
アイダ設計の強みは大工
アイダ設計の強みは、価格だけではありません。
昨今の大工不足や技術不足による家の完成度を下げないため、「社員大工養成制度」を設けています。これはタマホームを始め、経費を抑えたいローコスト系では珍しい取り組みです。
このあたりにアイダ設計の家づくりに対する真面目さを感じます。
今後、大工は高齢化や成りて不足により減少傾向ですから、この取組がアイダ設計の強みになることは間違いなさそうです。
また、アイダ設計では、社内検査だけでなく第三者住宅調査機関による施工品質チェックを行っている部分も好感を持てます。
大工不足について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
【大工不足により新築工事ができない⁉】ハウスメーカー選びのポイントは、大工養成の有無 - 大器晩成を信じて
アイダ設計とタマホームの二世帯住宅 比較 まとめ
アイダ設計 | タマホーム | |
---|---|---|
価格(坪単価) | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
二世帯住宅の間取り | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆ |
会社の安全性 | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
二世帯住宅の経験値 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
知名度 | ☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
アイダ設計とタマホームの二世帯住宅を比較させていただきましたが、ローコストにこだわった二世帯住宅ならアイダ設計が一歩リードしています。タマホームが価格と集客力(CMなど)で勝負しているのに対し、アイダ設計は価格と提案力で勝負していると感じます。
また、二世帯住宅をアイダ設計で検討する魅力は、メゾネットタイプのアパート造りの経験が豊富にあるところですね。
他人同士の暮らすメゾネットタイプのアパートでは、二世帯住宅よりプライバシーと防音の対策をする必要があります。
そのノウハウを二世帯住宅に活かせるところが、アイダ設計の間取りを含め、提案力の魅力だと感じます。
ただ、大切なことは施主である、あなたの希望にマッチするかどうかです。
だから、結論は、ローコストで二世帯住宅を検討するなら「アイダ設計とタマホームの2社は候補にいれたい」ということですね。
アイダ設計とタマホームの公式ホームページのURLを載せておきますので、それぞれがどういった家づくりをしているのか、確認してみてはいかがでしょうか。
興味があれば展示場へ行ってもいいですし、とりあえずカタログだけ請求してもいいですね。カタログだけであれば、数日で手元に届きますよ。ご自身の目で見て、耳で聞いて、実感しながら二世帯住宅の検討を頑張ってください!応援しています!
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたにとって理想の二世帯住宅が建つことを願っています。