
アイフルホームはたくさんあるローコストハウスメーカーの一つですが、他社とは少し毛色が違います。と言うのもアイフルホームの親会社は住宅設備を扱っているLIXILだからです。LIXILは住宅設備のトップメーカーでアイフルホームの家にはその技術が詰めこまれています。
そのアイフルホームですが、二世帯住宅にも力を入れていて
- LIXILが供給する標準設備の質の高さ
- 住設機器メーカーが親会社ならではのコストパフォーマンス
- FC店の強みである地域工務店ならではのきめ細かな対応力
を活かしながら、完全分離/一部共有/同居型まで柔軟に設計対応しています。
本記事では、実際の価格帯(坪単価・本体価格の目安)から、LIXILの技術(サッシ・設備・制震など)を活かした性能面、さらにタマホーム/アキュラホームとの比較まで、検討時に押さえておきたいポイントを整理していますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。

👨🔧 この記事を書いた人
2012年にローコストハウスメーカーで完全分離型の二世帯住宅を新築。
生活歴12年のリアルな経験をもとに、家づくりのヒントや失敗談を発信しています。
「いかにして手の届く価格で新築住宅を検討するか」「ローコストで理想的な二世帯住宅とは」をテーマに日々研究。
価格・間取り・断熱・防音まで、実体験を交えながら徹底解説。
👨👩👧👦 一男一女の父(47歳)
🏠 二世帯住宅×ローコスト住宅の専門ブロガー
- アイフルホームの二世帯住宅の価格帯(目安)
- アイフルホームの二世帯住宅が選ばれる理由
- 他社との比較(タマホーム・アキュラホーム)
- アイフルホームの二世帯住宅はどんな人におすすめ?
- 建てる前に確認したいポイント
- アイフルホームの二世帯住宅は「LIXILの安心感×コスパ×地域密着」
アイフルホームの二世帯住宅の価格帯(目安)
| スタイル | 坪単価(目安) | 延床面積の目安 | 本体価格(概算) |
|---|---|---|---|
| 同居型 | 55〜65万円/坪 | 35〜40坪 | 2,000万〜2,600万円 |
| 一部共有型 | 60〜70万円/坪 | 40〜45坪 | 2,500万〜3,200万円 |
| 完全分離型 | 70〜85万円/坪 | 45〜55坪 | 3,000万〜4,500万円 |
※地域や加盟店によって価格は前後しますが、LIXILグループの一括仕入れにより、同規模の二世帯住宅の中では比較的コストパフォーマンスが高い部類です。
アイフルホームの二世帯住宅は、全国に展開するフランチャイズ制によって地域ごとの工事費・人件費の差がある一方で、LIXILグループのスケールメリットを活かした資材・設備の一括調達により、標準仕様のグレードが高い点が特徴です。特にキッチンや浴室、トイレ、サッシなどの主要設備がLIXIL製品で統一されており、同価格帯の他メーカーと比べてもデザイン性・機能性・保証面のバランスが優秀です。
住設機器を充実させたい方には、コストを抑えながら高性能機器を設置できる利点があります。(ただ、LIXIL以外の設備を設置する場合は割高になってしまいますが・・)
さらに、他のハウスメーカーと同様に、耐震等級3・断熱等級6〜7への対応など、省エネ・安全性能も強化されており、長期優良住宅仕様にすることで補助金・減税制度を活用できるケースもあります。


アイフルホーム 暮らしやすい2世帯住宅 | ハウスメーカーが提案する「予算別建築プラン」をご紹介! | 明石・大蔵海岸住宅公園 | 総合住宅展示場 ABCハウジング
アイフルホームの玄関共有型 二世帯住宅の間取りで、金額は3,000万円台です。1階(親世帯)のトイレの位置が少し気になりますが(2階への階段の隣にトイレがあるので、お互いに気を遣う)、全体的にコンパクトに収められていてコストを抑える工夫がなされていますね。
アイフルホームの二世帯住宅が選ばれる理由
LIXIL製設備によるコストパフォーマンス
親会社であるLIXILグループの強みを最大限に活かし、住宅設備をグループ内で一括調達しています。キッチン・浴室・洗面化粧台・トイレ・窓サッシなど、LIXILブランドの高品質な設備を標準仕様で導入しやすい点が大きな魅力です。
特に同価格帯のローコスト住宅メーカーと比較すると、設備のデザイン性・耐久性・メンテナンス性の面でワンランク上との評価が多く、長期的な満足度につながっています。
さらに、修理・交換の際もLIXILブランドの純正パーツを用いたスムーズな対応が可能で、将来的な維持費を抑えられる点もメリットです。
我が家はタマホームで建てましたが、新築当時タマホームが採用していた住設機器メーカーを現在のタマホームは採用していないということがあって、故障した時、「どこに相談すればいいのか分からない」という事態が生じました。
アイフルホームであればこういった心配もありませんね。
フランチャイズ制による柔軟な対応力
アイフルホームは全国に展開するフランチャイズ制のハウスメーカー。各地域の加盟工務店が施工・管理・アフターフォローを担うため、地域密着型のきめ細やかな対応が実現しています。
地盤特性や気候条件に詳しい地元工務店が提案を行うため、耐震・断熱・防湿などの現実的な設計が可能です。
また、入居後も同じ工務店が点検やメンテナンスを担当するケースが多く、「家を建てて終わりではなく、建てた後も寄り添う関係」を築ける点がいいですね。
全国展開しているハウスメーカーの場合、営業担当が転勤したりするとハウスメーカーと施主との関係が希薄になって、不具合があった際も連絡をしにくい状況に陥る可能性があります。
家族構成やライフステージに合わせた提案
アイフルホームは、二世帯住宅の実績が豊富なメーカーのひとつです。親世帯・子世帯の生活スタイルに合わせて、完全分離・一部共有・同居型など幅広いスタイルを提案しています。
例えば、共働きで子育てをする世帯には「家事動線を短くした共有プラン」、将来的な独立を見据える世帯には「後から玄関を増設できる可変プラン」など、柔軟なカスタマイズが可能です。
さらに、二世帯住宅専用のプラン集・実例カタログも充実しており、暮らし方の具体的なイメージを掴みやすいのも特徴です。
LIXILの技術を活かした住宅性能
住宅性能の高さもアイフルホームが選ばれる理由のひとつです。LIXILの技術をベースに、断熱・気密・耐震・防音性能のいずれも高水準で設計されています。
特に、次世代制震システム「EVAS(イーバス)」や高性能サッシ「サーモスX」など、LIXILグループの先進技術が反映された仕様は、安心と快適さを両立させています。
また、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や長期優良住宅仕様にも対応可能で、国の補助金・減税制度を活用しながら建築コストを最適化することもできます。
| 技術・仕様 | 内容・特徴 | LIXILとの関係・強み |
|---|---|---|
| 高気密・高断熱構法 | ダブル断熱+高性能サッシを採用し、冷暖房効率を高めた省エネ住宅。 | LIXILの高性能樹脂窓「サーモスX」や断熱材技術を応用。 |
| 耐震・制震技術(EVAS) | 次世代制震システム「EVAS」を搭載し、繰り返しの地震にも強い構造を実現。 | LIXIL住宅研究所と共同開発した耐震・制震技術。 |
| 省令準耐火構造 | 外壁・軒天・床などを耐火性能の高い建材で構成し、火災保険料を抑制。 | LIXIL製の防火サイディング材・外壁材を採用。 |
| 住宅設備 | キッチン・浴室・洗面・トイレなどをLIXILブランドで統一。 | デザイン・品質・メンテナンス性の高さが特長。 |
| キッズデザイン | 角のR加工、ソフトクローズ扉など、子どもにも安全な設計。 | LIXILの「キッズデザイン賞」ノウハウを採用。 |
| 品質保証・検査体制 | 構造・防水・防蟻などの項目を自社および第三者がダブルチェック。 | LIXIL住宅研究所の品質基準に準拠した厳格な検査体制。 |
| 資材一括調達 | 全国スケールの仕入れ網を活かし、資材価格の安定化を実現。 | グループシナジーによるコスト削減と安定供給。 |
アイフルホームはLIXILグループの総合力を住宅性能・デザイン・コストのすべてに反映しており、「設備も構造も安心できるローコスト住宅」を実現しています。二世帯住宅のような大型住宅でも、無理なく高品質を両立できるのが支持される理由です。
他社との比較(タマホーム・アキュラホーム)
| メーカー | 特徴 | 二世帯対応 | 価格帯(坪単価) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| アイフルホーム | LIXIL製設備+地域密着の施工力 | ◎ | 55〜85万円 | 完全分離型も対応可 |
| タマホーム | 自社流通と一括管理による低価格 | ◎ | 50〜75万円 | 自由設計+コスパ重視 |
| アキュラホーム | 自由設計・吹抜け・高断熱性能 | ◎ | 60〜90万円 | デザイン性・性能バランスが高い |
価格面の比較
価格重視であれば、タマホームが3社の中で最もローコスト帯に位置します。自社一括流通で中間マージンを抑えた仕組みにより、同等性能でも価格を下げやすい点が特徴です。
一方、アイフルホームはLIXIL製設備の採用によって、設備グレードを落とさずに中価格帯での高品質住宅を提供できる点が強みです。アキュラホームはやや高めですが、自由設計と構造性能の高さを考えるとコストに見合った価値があります。
性能・品質面の比較
アキュラホームは「耐震+断熱+デザイン」の総合力が高く、長期優良住宅やZEH対応の実績が豊富です。
アイフルホームはLIXILの技術力を活かし、断熱材・サッシ・構造部材の品質を標準仕様で確保。設備面での信頼性・耐久性では3社の中でも安定感があります。
タマホームは仕様を絞ることで価格を下げる一方、オプション選択によって性能を上げる柔軟性がありますが、標準仕様の断熱等級や構造等級はグレード次第となります。
設計自由度とデザイン性
アキュラホームは「自由設計」を武器にしており、吹き抜け・スキップフロア・インナーガレージなど、デザイン性の高い二世帯住宅にも対応できます。
アイフルホームもフランチャイズ制の強みを活かし、地域工務店レベルの柔軟な設計対応が可能。完全分離型から部分共有型まで、細かな要望に応じた提案が受けられます。
タマホームはベーシックな設計を得意とし、コストを重視する層に向いています。
ブランド信頼性・アフターサポート
アイフルホームはLIXILグループの一員として、住宅設備・部材・保証体制のバックアップが充実しています。
タマホームは全国規模での自社管理体制を持ち、価格とスピード感を重視する層から支持。アキュラホームは構造・性能面の説明力が高く、設計力・現場品質・保証のバランスに優れています。
アイフルホーム、タマホーム、アキュラホームの比較まとめ
三社を比較すると
- 「コスパ重視ならタマホーム」
- 「性能・デザイン重視ならアキュラホーム」
- 「バランス重視ならアイフルホーム」
という感じですね、。
特にアイフルホームは、LIXILグループの資材調達力と地域施工力を組み合わせることで、価格・品質・サポートのバランスが優れています。
アイフルホームの二世帯住宅はどんな人におすすめ?
- ローコストでも設備品質や耐震性を妥協したくない人
- 地元工務店のきめ細かなサポートを受けたい人
- LIXILグループのブランド信頼性を重視する人
アイフルホームは、全国に展開するフランチャイズ制を活かして、地域ごとの建築コストや気候条件に合わせた現実的なプラン提案が得意です。
建てる前に確認したいポイント
- 加盟店によって施工品質や対応力が異なるため、口コミや過去の施工実例を確認することが大切です。
→ 同じアイフルホームでも、地域工務店ごとに提案力や現場管理の丁寧さに差が出る場合があります。 - 保証・メンテナンス内容(初期保証10年・延長保証・シロアリ保証など)を事前確認しておきましょう。
→ LIXILグループとしての保証体制は整っていますが、延長や定期点検条件は加盟店で異なる場合があります。
アイフルホームの二世帯住宅は「LIXILの安心感×コスパ×地域密着」
アイフルホームの二世帯住宅は、LIXIL製設備による高品質とフランチャイズ制による柔軟な提案力を兼ね備えています。
全国ネットワークの安定性と、地域工務店の丁寧な施工を両立している点が、直営系のハウスメーカーとの違いですね。
LIXIL製品を採用することにより価格帯も比較的抑えられているため、コスパを重視しながらも設備・性能・保証に安心を求める方におすすめです。
また、LIXILグループの研究開発力を背景に、耐震等級3・断熱等級6〜7への対応や、省エネ住宅・ZEH化も可能です。
最後にアイフルホームで二世帯住宅を建てる際の大切なポイントは、加盟店の力量の見極めですね。いくらアイフルホームの技術を取り入れているといっても、二世帯住宅の経験値がまったくない加盟店では不安です。
逆に二世帯住宅の経験値が多い加盟店であれば、地域密着で手厚く対応してもらえるため満足度の高い二世帯住宅を建てることができますね。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
・吹抜けのあるおしゃれな雰囲気にしたい
・大手ハウスメーカーより金額を抑えたい
アキュラホームはコストを抑えつつも、他のローコストハウスメーカーにないデザイン力があります。
- 完全自由設計 ⇒ こだわった間取りにできる
- 初期保証20年 ⇒ 維持費を抑えることができる
- 吹抜けや大開口 ⇒ ローコストHMでは珍しい
ローコストハウスメーカーの二世帯住宅は、確かに金額を抑えることはできますが、どうしてもデザインが普通になりすぎて物足りないです。
私はタマホームで二世帯住宅を建てて12年間暮らしています。特に大きな問題はないですが、正直なところ「もっと間取りにこだわって二世帯住宅を建てればよかった・・」と思っています。(間取りが普通すぎて面白くない)
ワクワク感があるのも注文住宅の良さですから、「私のちょっとした後悔」をこれから二世帯住宅を検討される方は、ぜひ、参考にしていただきたい。(と思っています)
「価格は抑えたい」且つ「こだわった」二世帯住宅を検討したいなら、ぜひ、アキュラホームを候補に入れてみてください。



