この記事を読んで分かること☝
- ヘーベルハウスの二世帯住宅の特徴
- ヘーベルハウスの中古二世帯住宅
- 鉄骨住宅と木造住宅の防音性能の比較
唐突ですが、2月10日が何の日かご存じですか?答えは「二世帯住宅の日」ですね。あまり一般的ではないので、ご存じない方も多いと思いますが、「二世帯住宅の日」というのは、2015年に旭化成ホームズが一般財団法人日本記念日協会より正式な認定を得て制定された日です。
旭化成ホームズというのは、ヘーベルハウスのことですね。日本で最初に二世帯住宅を販売したハウスメーカーと言われており、初めて発売されたのは1975年です。
今から48年ほど前ですね。
それ以降、旭化成ホームズは二世帯住宅の販売を続けており、二世帯住宅の第一人者です。
48年間 二世帯住宅を建て続けている、旭化成ホームズの二世帯住宅の仕様を学べば、これから二世帯住宅を検討される方の参考になると思い、今回は旭化成ホームズの二世帯住宅を解説させていただきます。
ヘーベルハウスの二世帯住宅を簡単にまとめると
- 地震や災害、火災に強い
- 防音性能が優れている
- 価格が高い
ということです。
旭化成ホームズの二世帯住宅は価格が高すぎて手が出ない、という方もいらっしゃるとは思いますが、二世帯住宅検討のヒントは得られますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。
2012年に年収470万円ながらローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。現在、二世帯住宅での生活歴10年。(継続中)
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
- ヘーベルハウスの二世帯住宅の歴史
- ヘーベルハウスの二世帯住宅 特徴
- 新築価格、中古住宅の価格
- ヘーベルハウスの防音性能は?
- 研究所の知識の蓄積に裏付けられた二世帯住宅
- 賃貸利用するならヘーベルハウスがおすすめか?
- ヘーベルハウスの二世帯住宅はおすすめできる?
ヘーベルハウスの二世帯住宅の歴史
ヘーベルハウスは、1975年に日本で初めて「二世帯住宅」という商品を発売したハウスメーカーです。
その時の二世帯住宅は、世帯が上下に分かれた完全分離型の二世帯住宅でした。
背景としては、昔の日本は核家族ではなく、一つの戸建てに多世帯が暮らすケースが多かったので、お嫁さんの負担を軽減する目的がありました。
【同居型 二世帯住宅で起きる問題 6つを具体的に解説】おすすめのタイプは完全分離型か部分共有型2択 - 大器晩成を信じて
最近は、二世帯住宅に求める内容が、「経済的な側面」「日々の生活における協力体制」「介護の側面」と多様化していますが、もともとの二世帯住宅の目的は、嫁姑問題の対策が大きいです。
1980年には、二世帯住宅研究所が設立され、今日に至るまでも経験やノウハウが蓄積されています。
数あるハウスメーカーの中では、一番、二世帯住宅の経験値は多いですね。
二世帯住宅のもともとのコンセプトは「完全分離型」ということを覚えておいた方が良いですね。時代や家族の形態が変わっても、二世帯住宅の「完全分離型」という考え方は変わらないです。
ヘーベルハウスの二世帯住宅 特徴
ヘーベルハウスの家づくりは鉄骨が基本です。鉄骨住宅を建てるハウスメーカーは、セキスイハイムやトヨタホーム、パナソニックホームズなど他にもありすが、これらのハウスメーカーは木造住宅も手掛けており、鉄骨のみというのはめずらしいです。
鉄骨造りの住宅のメリットは
- 地震に強い
- 木造住宅のような大工の腕で完成度に差が出ることがない
- 工期が短い
- 火災に強い
- 木造住宅にはできない間取りが造れる
- 防音性能が高い
5つメリットを書かせていただきましたが、一言で言うと災害に強い家ということですね。ただ、もちろん鉄骨住宅にもデメリットもあって、それは建築費用ですね。
木造住宅と比較して、建築費用は高額になります。
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新築価格、中古住宅の価格
ヘーベルハウスの坪単価は、100~130万円です。完全分離型の二世帯住宅は延床面積が40~60坪ほど必要になるため、仮に延床面積が60坪の場合
60坪×130万円=7,800万円です。
私も実際に二世帯住宅で暮らしていますが、親世帯と子世帯を合わせても、この金額はなかなか出せないですね。仮に土地の取得もするとなれば、1億円超えそうです。
この金額であれば、分譲住宅を隣り合わせで2つ購入することもできますね。
【二世帯住宅より分譲住宅2棟 購入の方がメリットは大きい⁉】費用、メリット・デメリットを徹底比較 - 大器晩成を信じて
ヘーベルハウスの二世帯住宅で新築は厳しいという方は、ヘーベルハウスの中古二世帯住宅という選択肢もあります。
ヘーベルハウスは、鉄骨造りで資産価値が高いこともあり、中古住宅の取扱いも充実しています。
「ストックヘーベルハウス」というサイトでヘーベルハウスの中古住宅が販売されているので、予算を抑えながら鉄骨の二世帯住宅を検討したいという方は、サイトを確認してみてください。
ストックヘーベルハウス|HEBEL HAUS (hebel-haus.com)
「ストックヘーベル」ではこんな二世帯住宅が販売されています。
- 延床面積50坪 2LDK+3LDK 6,000万円(静岡県)
- 延床面積50坪 2LDK+3LDK 2,580万円(栃木県)
- 延床面積40坪 SDK+3LDK 4,980万円(神奈川県)
予算を抑えたい方は、
- 木造の二世帯住宅を3,500万円で新築するか
- ヘーベルハウスの中古二世帯住宅を4,000万円で購入するか
悩ましいですよね。
私は木造の完全分離型 二世帯住宅で11年暮らしていますが、この選択は難しいですよね。
【二世帯住宅の中古住宅をオススメできない2つの理由】予算が厳しいならローコストハウスメーカーがオススメ - 大器晩成を信じて
中古のヘーベルハウスはメンテナンス費用が高額?
価格が安いからと言って簡単に中古のヘーベルハウスを選択するのはリスクがあります。ヘーベルハウスも木造住宅と同様にメンテナンス費用がかかるので。
木造住宅のような防蟻処理は必要ないですが、外壁塗装や屋上の防水処理は定期的にメンテナンスが必要ですし、給湯器の交換も必要になるかもしれません。(完全分離型の場合は給湯器2台)
中古のヘーベルハウスを検討する際は、築年数と以前住まれていた方がどの程度メンテナンスを実施していたのかは、しっかり確認したいところです。
この確認が疎かだと、せっかく中古で価格を抑えて購入してもすぐに数百万円のメンテナンス費用が必要になってしまうかもしれません。
【大手ハウスメーカーで新築するには4,500万円以上(家のみ)の予算が必要⁉】価格が高すぎてサラリーマンでは購入できない - 大器晩成を信じて
ヘーベルハウスの防音性能は?
ヘーベルハウスの二世帯住宅の床には、100mmの床ヘーベルと防振ゴム・防振吊り金具を使用した防音性能の高い床となっています。
物を落とした際の衝撃音を評価する使用としてL値というものがありますが、LL値55となっており、一般的な木造住宅(LL値70前後)と比較して、防音性能が高いです。
床の遮音等級(L値)について|防音対策初めてガイド|防音専門ピアリビング【公式】
我が家は木造の完全分離型 二世帯住宅ですが、2階床の音が1階に響きトラブルになったこともあります。
ヘーベルハウスの防音対策であれば、生活音の問題も軽減できますね。
【タマホームの二世帯住宅 2階床の防音に問題あり⁉】上下分離の二世帯住宅なら二重床対策が必要 - 大器晩成を信じて
研究所の知識の蓄積に裏付けられた二世帯住宅
1980年に設立されて以来、二世帯住宅の関する調査やノウハウを蓄積し、その経験をもとに市場に合った二世帯住宅を供給し続けています。
二世帯住宅研究所の強みは、「生活現場主義」で、実際に二世帯住宅で生活している方の思いや感想を集約し、机上だけではなく実際の生活レベルに近い目線で研究していることです。
私は11年間、二世帯住宅で暮らしていますが、実際に暮らしてみて初めて分かることも多いです。例えば
- 生活音対策の重要性
- プライバシー対策の方法
- 光熱費のトラブル
- 動線も問題
など他にもあります。私が二世帯住宅を検討していた時、「完全分離型の二世帯住宅であれば、特に問題は起きないだろう」と考えていましたが、それだけでは足りなかったですね。
完全分離型でも二世帯住宅の工夫は必要です。
【経験者だから分かる】「二世帯住宅はオススメできない⁉」7つのデメリットを詳しく解説 - 大器晩成を信じて
賃貸利用するならヘーベルハウスがおすすめか?
二世帯住宅というと「将来、無駄なスペースができてしまうのではないか」という懸念点があります。
その無駄なスペースの対策として
- 共有型の二世帯住宅にする(玄関など)
- 賃貸可能な間取りにする
があります。ヘーベルハウスは、賃貸併用型の住宅も扱っているため、
- 賃貸利用⇒二世帯住宅への変更
- 二世帯住宅⇒賃貸併用型住への変更
が可能です。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
【これからは賃貸併用型の住宅が流行る⁉】将来は二世帯住宅として活用することも可能 - 大器晩成を信じて
ヘーベルハウスの二世帯住宅はおすすめできる?
単刀直入に書かせていただくとヘーベルハウスの二世帯住宅はおすすめです。
特にヘーベルハウスの2階床の防音性能は、すごく魅力を感じます。私が二世帯住宅で11年暮らしてみて、二世帯住宅の検討で一番重要だと感じているのが「2階床の防音性能」です。
そこで大手ハウスメーカーの耐震と防音に直結する構造部分を比較してみました。
耐震構造 | 床遮音構造 | |
---|---|---|
ヘーベルハウス | システムラーメン構造 | ALCコンクリート・ヘーベル |
ダイワハウス | 耐力壁ディーネクスト | マルチレックス遮音床+ALC床 |
セキスイハイム | ボックスラーメン構造 | JBD工法 |
パナソニックホームズ | 重量鉄骨ラーメン構造 | ALC床+吸音材 |
<耐震構造について>
ダイワハウス以外はラーメン構造を採用しています。ラーメン構造を簡単に説明すると「柱と梁を一体化させて強度と剛性を持たせる構造」ですね。設計の自由度が高い反面、価格も高くなります。
<床遮音構造>
セキスイハイム以外は、ALC床を採用しています。ALCは防音壁にも使用されており、高い遮音効果があります。
基本的に似たような構造になっていますが、独自の構造もあるので、どのハウスメーカーの二世帯住宅が良いのか一概には言えないですね。
すでに土地があって、ある程度予算的にも融通が利くならヘーベルハウスと他の大手ハウスメーカーで検討してみると二世帯住宅造りの新たなヒントが見つかるでしょう。
「ヘーベルハウスも魅力的だけど、もっと良いハウスメーカーがないか探してみたい」という方は、NTTグループが運営している「家づくりのとびら」を利用するのも一つの手です。
- ハウスメーカーの営業マンが苦手
- 断ることが苦手
- 相談しながらハウスメーカーへ依頼する内容を考えたい
- 複数のハウスメーカーをしっかり比較して後悔のない家造りをしたい
という方は、「家づくりのとびら」の利用がおすすめです。専門のアドバイザーに相談しながら、ハウスメーカーへ見積依頼をする内容を決めることができます。
また、断りたいハウスメーカーへの連絡は、「家づくりのとびら」が代行してくれるので気も楽です。
二世帯住宅の場合、相見積で確認すべきポイントは
- 価格
- 防音対策(重要☝)
- 間取りを含めた動線(プライバシー対策)
私も二世帯住宅で11年暮らしていますが、防音対策は何よりも優先した方が良いですね。
NTTのグループ会社が運営しているサービスなので、安心して利用できることも大きなポイントです。
少し話が逸れましたが、予算が6,000万円以上確保できるならヘーベルハウスの二世帯住宅を積極的に検討しますが、5,000万円以下の予算であれば、他のハウスメーカー or ヘーベルハウスの中古二世帯住宅の検討が良いですね。
木造の二世帯住宅で生活音対策をしっかりできるハウスメーカーをお探しの方は、こちらの記事を読んでみてください。
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<まとめ>
- 予算が6,000万円以上あるならヘーベルハウスの二世帯住宅を積極的に検討した方が良い
- また、ヘーベルハウスなら中古二世帯住宅の扱いも多いため、予算的に問題があるなら中古でも可(基本的に二世帯住宅の中古はおすすめしていませんが、ヘーベルハウスの二世帯住宅なら問題なし)
- 二世帯住宅は高額になるため、複数のハウスメーカーで検討するのが良い
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。