この記事を読んで分かること☝
- 二世帯住宅のデメリット7選
- これから二世帯住宅を検討するための心構え
- 失敗しない二世帯住宅のポイント
同居にしても完全分離型の二世帯住宅にしても結婚して「義両親と一緒に生活することは嫌だ」という方が多いのではないでしょうか。普通に考えればそうですよね。
実際に二世帯住宅で生活している私だって、そう思います。
事実、一緒に暮らすようになれば、大なり小なり問題が起きたり、ストレスになったりします。
このブログでは、「ローコストで理想の二世帯住宅を建てるには?」ということを主眼に置いて書いていますが、「そもそも二世帯で暮らす特別な理由がないのであれば、理想を求めて二世帯住宅を検討する必要はない」と考えています。
なぜなら、誰が考えても分かる通り、二世帯での暮らしは難しいからです。実際に私も二世帯住宅で10年暮らしていますが、難しい部分があるのは事実です。
客観的に分析して、メリットに対し、デメリットが大きすぎれば、二世帯での生活はうまくいきません。
メリット < デメリット ⇒ うまく二世帯での生活を送れない
ただ、二世帯住宅のメリット・デメリットを一括りに説明することはできません。なぜならあなたにとってメリットと思っていることが、他の人にとってはデメリットだったりするからです。
この記事では、これから二世帯住宅を検討される方へ、本当に二世帯住宅が必要なのか、考えるための材料を書いていますので、ぜひ、最後まで読んでください。
2012年に年収470万円ながらローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。現在、二世帯住宅での生活歴10年。(継続中)
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
- 二世帯住宅のデメリットを深堀する必要性
- 二世帯住宅のデメリットは大きく分けて7つ
- 狭小タイプの二世帯住宅はデメリットが少ない
- 二世帯住宅 検討のポイントはデメリットを超えるメリットがあるか
- 結局、二世帯住宅はおすすめできないのか
二世帯住宅のデメリットを深堀する必要性
二世帯住宅のメリット・デメリットについては、色々なサイトで書かれているので、二世帯住宅を検討される方は、目にしたことがあると思います。
ただ、それは表面上の情報に過ぎず、それだけでは二世帯住宅という選択が良いか悪いかの判断が難しいです。
だからこの記事ではメリットは書かず、デメリットを深堀していきます。
その深堀したデメリットを分かった上で、
- 「それでも二世帯住宅を検討するのか」
- 「そのデメリットを超えるようなメリットもしくは理由があるのか」
- 「それとも二世帯住宅という選択肢を辞めるのか」
あなたの判断材料になることを目的として書いています。
一応、補足ですが、別に二世帯住宅を否定しているわけではないです。
実際、私は二世帯住宅で11年暮らしていますが、実感として二世帯住宅はデメリットよりもメリットの方が大きいと感じています。
ただ、「二世帯住宅は家の検討」も、そして「家を建ててからの生活」も難しい部分があるので、しっかり現実を見て客観的に判断した方が良いということを言っているわけですね。
二世帯住宅のデメリットは大きく分けて7つ
二世帯住宅のデメリットは、細かく分析するとたくさんあります。
そこで暮らす人の精神的な負担がクローズアップされがちですが、コスト的なデメリットもあります。
- 広い土地が必要
- イニシャルコストが高額
- 間取りの検討が複雑
- 固定資産税が高額
- 嫁姑問題が発生する可能性がある
- 資産価値が低い
- 将来、親世帯のスペースが空き家状態になる
<広い土地が必要>
二世帯住宅は、家を大きくする必要があるため、広い土地が必要です。二世帯住宅の場合、最低、50坪は必要になります。普通の戸建の場合、30~40坪あれば十分な広さですよね。
仮に土地の坪単価が、40万円とすると50坪では、2,000万円、40坪であれば、1,600万円です。
土地が広ければ、当然、固定資産税も高くなるので、イニシャルコスト、ランニングコストともに高くなってしまいます。
土地から探す場合は、土地価格の安い郊外を考える必要があるかもしれません。郊外の土地であれば、坪単価も抑えることができるし、固定資産税も抑えることができます。
<イニシャルコストが高額>
完全分離型の場合、玄関、キッチン、浴室、トイレなど、普通の戸建てであれば1つでよい設備が、2つ必要になります。これだけでもイニシャルコストは上がりますが、当然、家の広さも必要なので、施工面積も広くなります。
完全分離型 二世帯住宅の施工面積としては、150㎡(約45坪)ほど必要ですので、工事自体の金額も高くなります。
施工面積
- 二世帯住宅:150㎡(約45坪)
- 普通の戸建:100㎡(約30坪)
施工面積の差は、50㎡(約15坪)ですね。施工坪単価が60万円の場合、900万円の差が生まれます。
<間取りの検討が複雑>
このブログで何回も書いていますが、二世帯住宅において間取りの検討は最も大切です。要するに二世帯が暮らすわけですから、間取りの利便性以外にプライバシーのこと生活音のことを考えなくてはなりません。
こういう決め事というのは、人が多ければ多いほど、調整が難しくなります。
よくある話は、家族皆が集まれる場所を造るかどうかですか、個人的にはそういう場所は必要ないと感じます。
「親世帯と子世帯で仲良くしよう」という意識が強すぎると、二世帯住宅では失敗する可能性が高くなります。
<固定資産税が高額>
家と土地が大きくなるということは、必然的に固定資産税も高くなります。
我が家を例にあげると土地50坪、家建坪45坪で固定資産税が年間220,000円です。ご近所で暮らす普通の一戸建ては、家に大きさによって異なりますが、100,000~150,000円ですね。
二世帯住宅は、固定資産税も割高です。
現状、我が家は親世帯と折半していますが、仮に親世帯が高齢になって支払えなくなった場合、この固定資産税はすべて我が家が支払うことになります。
<嫁姑問題が発生する可能性がある>
二世帯住宅で一番の懸念事項ですね。二世帯住宅の場合、普通に生活していると嫁姑問題は、大なり小なり必ず起きます。
「うちは仲が良いから大丈夫」と言われる方、いるかもしれませんが、本当に些細なことで嫁姑問題は起きます。いや、実はもうすでに起きているかもしれません。
もう少し分かりやすく言いますと、要は嫁姑問題に限らず、そこで暮らす人の人数が増えれば、単純の人間関係の問題は起きがちです。これが嫁姑の場合は、顕著に表れるということです。
せっかく二世帯住宅を建てても、嫁姑問題で二世帯生活が破綻するって事、普通にありえます。これは私が10年間、経験してすごく実感しています。
(我が家は、とりあえず何とかなっていますが)
<資産価値が低い>
仮に二世帯での生活が破綻したり、親が亡くなったりで家を売却しようと考えた場合、普通の戸建てのように需要がないので、売却に苦労する可能性があります。
仮に売却できたとしても安価であったりと二世帯住宅は資産価値が低い傾向にあります。(特に完全分離型の場合)
要するにそんな大きな家の中古住宅需要がないということです。そのまま住み続けるのか、建物を壊して土地だけ売却するのか、いずれにしてもプラス面はないです。
狭小タイプの二世帯住宅はデメリットが少ない
二世帯住宅で後悔しないためのコツは、デメリットの解消です。
「そんな二世帯住宅あるのか?」と言われそうですが、おすすめは狭小タイプの二世帯住宅ですね。
狭小タイプの二世帯住宅であれば
- 狭い土地でも建築可能
- 延床面積が小さいため建築費用を抑えることができる
- 間取りの検討は、生活スペースが限られるためシンプル
- 土地も家も小さいため、固定資産税も抑えることができる
- 狭小でも完全分離型は可能性、嫁姑問題対策もできる
- 無駄に大きな二世帯住宅より資産価値は高い
- 将来、家族が減っても無駄になるスペースが少ない
という感じで二世帯住宅のデメリットをカバーすることができます。
【狭小タイプの二世帯住宅はメリットが大きい⁉】おすすめは延床面積40~50坪の完全分離型 - 大器晩成を信じて
上記記事では狭小タイプの二世帯住宅について、詳しく解説していますので、ぜひ、読んでみてください。
二世帯住宅 検討のポイントはデメリットを超えるメリットがあるか
二世帯住宅で実際に暮らしてみて、私が感じたデメリットを深堀しましたが、いかがでしょうか。現在、二世帯住宅を検討されている方にお聞きしたいのですが、「このデメリットを知ってもまだメリットの方が大きい」もしくは「二世帯住宅を建てる理由がある」と思われますか?
もし、ここで迷いが生じたのであれば、二世帯住宅の検討は一旦ストップさせて、もう一度じっくり考えた方が良いです。
できれば家族皆で話し合う場を設けた方が良いですね。
- 「なぜ二世帯での生活が必要なのか」
- 「こういうデメリットがあるが本当に大丈夫なのか」
皆で話し合ってください。
一方、デメリットを分かった上で、それでも二世帯住宅の検討は既定路線という決意であれば、そのまま突き進んでください。
何度も書きますが、私は二世帯住宅で10年間暮らしています。
この記事では、これから二世帯住宅を検討される方に、失敗してほしくないという思いからあえてデメリットを分かりやすく説明させていただきましたが、私の基本的な考えは二世帯住宅に賛成です。
個人的な感想は、二世帯住宅での生活は面白いと感じています。
ですから、二世帯住宅を検討される方には、全力で応援します。私に分かることであれば、何でもアドバイスさせていただきますので、お気軽にコメントをください。
結局、二世帯住宅はおすすめできないのか
特別な理由もなく、二世帯住宅を建てることはおすすめできません。やはり、多世帯で暮らすことは、人間関係の面で難しくなる傾向がありますから。
ただ、実際には、二世帯住宅のメリットもあるので、必ずしもマイナス要因ばかりではないです。
多世帯で暮らしていれば、楽しいこともありますし、助けられることもたくさんあります。私自身、二世帯住宅を建てて、本当によかったと心から思っています。
この良さを実感できるような二世帯ライフを送るためには、二世帯住宅のデメリットを理解して、その対策をする必要があります。
このブログでは、二世帯住宅の検討に必要な情報を詳しく解説していますので、ぜひ、お読みいただき参考にしていただければと思います。
⇒二世帯住宅 親世帯と子世帯で一緒に食事をする頻度は年2~3回
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。二世帯住宅の得意なハウスメーカーをお探しの方は、はこちらの記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。