この記事を読んで分かること☝
- 二世帯住宅の中古で失敗する可能性が高い理由
- 二世帯住宅の中古を買うべきでない理由
- 予算が厳しい方へオススメの二世帯住宅
二世帯住宅を検討する際、やはり高額なので、一度は中古の二世帯住宅を探したことがありますよね。特に大手ハウスメーカーの展示場へ行って話を聞かれた方は、その金額に愕然としたことでしょう。大手ハウスメーカーの二世帯住宅は、5,000~7,000万円ほどの金額となります。
これだけ予算があれば、家を2軒建てることができますよね。
確かに二世帯住宅の中古物件は、数は少ないですが出回っています。でも中古だからといって、価格が大きく下がっているかというとそうでもないです。
実際に二世帯住宅を建てて10年暮らした私の意見としては、予算が厳しいのであれば、中古の二世帯住宅を探すのではなく、ローコストハウスメーカーで二世帯住宅を検討するのが良いと考えています。
理由は、不完全な中古の二世帯住宅では、その後の生活が難しくなるからです。分かりやすくお伝えすると、嫁姑問題を含む親世帯と子世帯の関係性ですね。
無理やり二世帯にした戸建や間取りを考えられていない二世帯住宅では、後悔する可能性が高くなりますし、中古だからといってコストメリットもそれほどないです。
二世帯住宅の間取りについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ、読んでみてください。
この記事では、中古の二世帯住宅がお勧めできない理由を書かせていただきますので、二世帯住宅の検討にお役立てください。
2012年に年収470万円ながらローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。現在、二世帯住宅での生活歴10年。(継続中)
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
- 中古の二世帯住宅をオススメできない2つの理由
- 中古 二世帯住宅の実例(ミニキッチン、シャワールーム付き)
- 中古 二世帯住宅の実例(築20年 完全分離型 二世帯住宅)
- 二世帯に対応したリフォーム住宅も要注意
- 中古二世帯住宅 まとめ
中古の二世帯住宅をオススメできない2つの理由
予算が厳しいと中古住宅へ目を向けるのは自然なことだと思います。私も自動車なんかは中古車を乗っているので、中古物件自体を否定するつもりはありません。
でも二世帯住宅に関しては、中古物件は絶対にやめておくべきと考えています。
理由は
- 部分分離やほぼ同居に近い住宅を二世帯住宅として販売している
- 完全分離の二世帯住宅は、中古とは思えないくらい高額
例えば、2階にミニキッチンとシャワールームがある物件の販売は時々、見かけます。一見、二世帯住宅っぽくて、且つ価格も安ければ、購入したくなる気持ちは分かります。でもこれを購入してはダメです。
なぜなら、この家では、二世帯での生活がうまくいかなくなる可能性が高いからです。
このミニキッチンとシャワールームの出番は、日々の生活において、どのタイミングですか?という感じです。
さすがに毎日は無理ですよね。これが親世帯と子世帯の関係をギクシャクさせる原因になりかねないです。
「なぜ1階のお風呂に入らないの?」
「なぜ1階のキッチンを使用しないの?」
などなど、ここから嫁姑問題はこじれていきます。
次に完全分離型 二世帯住宅の中古ですが、こちらは家自体は良いと思いますが、コストメリットがそれほどないです。
スーモで二世帯住宅を調べていただくと分かりますが、中古として販売されている家のほとんどは、二世帯住宅ではありません。
例えば、5LDKや5SLDK、6LDKという物件が二世帯住宅として販売されています。中には、完全分離型の二世帯住宅も販売されていますが、普通の戸建てと比較すると割高感はあります。
【SUUMO】二世帯住宅 中古 愛知の新築一戸建て、中古一戸建て、土地、中古マンション
要するに需要と供給のバランスの問題もありますし、二世帯住宅を手放すくらいなので、持ち主も何らかの事情で販売しようとしており、安い価格では売らないです。
それならばローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築することをオススメします。
中古 二世帯住宅の実例(ミニキッチン、シャワールーム付き)
築10年で5LDKで間取りは
- 1階:LDK 和室
- 2階:洋室が4室で、そのうち1部屋は10畳くらいの広さ
そして2階には、ミニキッチンとシャワー室が設置されており、二世帯住宅風を装っていました。
玄関は1つです。
二世帯で住むなら、1階が親世帯、2階が子世帯ですね。
価格は、3,800万円(土地40坪)
場所的に土地の代金は、約1,600万円(土地:坪40万円)ほどですので、家の価格は2,200万円ということになります。
この不完全な二世帯住宅風の家をこの金額で購入することは、デメリットしかないように感じます。
かなりの確率で二世帯生活はうまくいきません。この金額であれば、ローコストハウスメーカーでの新築一択ですね。
ちなみに私がタマホームで建てた完全分離型の二世帯住宅は、2,205万円です。
中古 二世帯住宅の実例(築20年 完全分離型 二世帯住宅)
築20年上下の 完全分離型 二世帯住宅でハウスメーカーは積水ハウスです。
間取は1階が2LDK 2階が3LDKです。
価格は、4,000万円でした。(土地60坪)
建物の価格としては、1,600万円ほどですね。(土地:坪40万円)
さすが積水ハウスだけあって、築20年でもしっかりした家の造りです。
選択としては難しいです。
築20年の積水ハウス VS ローコストハウスメーカー
難しいですが、でも私は、ローコストハウスメーカーで新築を選択しました。
理由は2つで
- 20年間で建築の技術や機器の性能が上がっている
- メンテナンス費用がかなりかかりそう
前の持ち主がどの程度、メンテナンスをしていたのか分かりませんが、築20年であれば、メンテナンスに200万円以上かかっても不思議ではありません。この場合もローコストハウスメーカー一択です。
二世帯に対応したリフォーム住宅も要注意
中古住宅の中には、二世帯向けにリフォームした住宅が販売されているケースもあります。この場合も注意が必要で、二世帯向けとは言ってもミニキッチンやシャワールームを設置しているだけの場合や、ただ間取りが広いだけの場合もあります。
中古住宅でも高額な買い物であることに変わりはありません。
二世帯住宅のリフォームについては、こちらの記事に詳しくまとめましたので、読んでみてください。
【戸建てをリフォームして二世帯住宅にする】同居型の二世帯住宅にならないような工夫が重要! - 大器晩成を信じて
中古二世帯住宅 まとめ
何度も言わせていただきますが、中古の二世帯住宅を検討するのであれば、ローコストハウスメーカーで完全分離の二世帯住宅を建てることをオススメします。
なぜ、中古の二世帯住宅がダメなのか、それは二世帯住宅はコスト以外の部分も非常に重要だからです。
<二世帯住宅の検討における重要事項>
- プライバシーに配慮した間取り
- 2階床の防音対策(二重床など)
- 収納スペース(二世帯住宅は収納が少なくなりがち)
- etc
中古二世帯住宅はすでに建っているので、これらを検討することができません。
これは実際に二世帯住宅で暮らしてみないと分からない部分ですが、このブログを読んでくださっている方には、二世帯住宅で失敗してほしくないと考えていますので、中古で二世帯住宅を探されている方は、ぜひ、ローコストハウスメーカーでも話を聞いてみてください。
それでも中古二世帯住宅の方に、魅力を感じるのであれば止めません。
だからまずは、ローコスト系で検討して、それでも予算が厳しいのであれば、中古を検討する、という順番でいいのではないでしょうか。
ローコスト系でおすすめのハウスメーカーはアイダ設計とタマホームです。両社の二世帯住宅を比較していますので、是非、読んでみてください。