
この記事を読んで分かること☝
- タマホームの二世帯住宅の防音性
- 二世帯住宅における生活音対策の必要性
- 二世帯住宅で問題になりやすい音
- 二世帯住宅の間取りの重要性
これまでも書いていますが、二世帯住宅の検討において、生活音対策(特に2階床まわり)は最重要事項です。極端な話をすると、生活音対策は価格より大切だと私は思っています。
なぜなら、二世帯住宅の生活音問題は、プライバシー問題と並んで、二世帯での生活そのものを破綻させる可能性があるからです。
下記は、Yahoo!ニュースで取り上げられたESSE onlineの記事の抜粋で、二世帯住宅の音問題と対策について書かれています。
生活音対策1:階段ホールに面した部屋にはすべてドアをつける。
生活音対策2:水回りはほぼ上下で一緒に
生活音対策3:子世帯のLDKの下に寝室をつくらない
生活音対策4:1日の大半を過ごすリビングダイニングの位置をずらす
二世帯住宅で10年間騒音問題なし。間取りの工夫4つ&少し気になること(ESSE-online) - Yahoo!ニュース
この記事では4つの対策が紹介されていますが、実際には家族構成によって対策の考え方は変わってきます。
例えば、子世帯に小さな子どもがいるなら子ども部屋の位置はより重要になりますし、2階から1階へ音が響かないように和室や収納をうまく配置するなど、対策の方法はいくつもあります。
私は実際に10年以上、二世帯住宅で暮らしていますが、「どれだけローコストで二世帯住宅を建てられても、その生活を長く維持できなければ意味がない」と強く実感しています。
結論から言うと、二世帯住宅の防音は「後から」では限界があります。
- 軽い音(会話・テレビ音)は比較的気になりにくい
- 重い音(足音・物を落とす音・子どもの走る音)は想像以上に響く
- 防音材だけでなく、間取り・床材・ドアの選び方まで含めて考えることが重要
この記事では、二世帯住宅において音対策がいかに重要かを、実体験をもとに説明しています。これから二世帯住宅を検討される方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

👨🔧 この記事を書いた人
2012年にローコストハウスメーカーで完全分離型の二世帯住宅を新築。
生活歴12年のリアルな経験をもとに、家づくりのヒントや失敗談を発信しています。
「いかにして手の届く価格で新築住宅を検討するか」「ローコストで理想的な二世帯住宅とは」をテーマに日々研究。
価格・間取り・断熱・防音まで、実体験を交えながら徹底解説。
👨👩👧👦 一男一女の父(47歳)
🏠 二世帯住宅×ローコスト住宅の専門ブロガー
- 二世帯住宅における「音」の問題
- 実際に住んで分かった「気になりやすい音」の特徴
- タマホームの完全分離型 二世帯住宅の1階と2階の音の状況
- 建築前にタマホームのモデルルームで音の確認をした時は問題なかった
- 防音材を多くするだけでは、音対策は不十分
- 防音で後悔しやすいポイント
- 二世帯住宅の音対策の基本は、間取りの検討
- ドアの種類にも注意が必要
- 建築後に音対策をするなら絨毯風の厚手のマットがおすすめ
二世帯住宅における「音」の問題
下記は、DAIKENさんのホームページから引用した、「コストをかけてでも改善したい音」のグラフです。
木造住宅では、家の中のさまざまな場所で音の問題が発生していることが分かります。二世帯住宅であれば、なおさら気にしておくべきポイントだと思います。
この中でも、二世帯住宅で特に問題になりやすいのが、「子どもが遊んだり走り回る音」と、意外かもしれませんが「いびき」です。
木造住宅では、いびきや足音のような低い音・振動を伴う音は意外と響きます。
しかも、二世帯住宅では「知らない人の音」ではなく「毎日一緒に暮らす家族の音」なので、遠慮や我慢が積み重なってストレスになりやすいんですよね。
実際に住んで分かった「気になりやすい音」の特徴
二世帯住宅の音問題で厄介なのは、単純に「大きい音」だけが問題ではないことです。
実際には、生活のタイミングによってストレスの感じ方が大きく変わります。
例えば昼間であれば、テレビの音や外の生活音もあるため、多少の物音はあまり気になりません。
しかし夜になると、家全体が静かになるため、
- 子どもが走る音
- 椅子を引く音
- 物を落とした音
- ドアの開閉音
- 階段の足音
などが、必要以上に大きく感じやすくなります。
しかも二世帯住宅では、親世帯と子世帯で生活リズムがずれることが多いです。
片方にとっては普通の生活音でも、もう片方にとっては睡眠や休息を妨げるストレスになります。
特に注意したいのは、次のようなケースです。
- 親世帯は早寝早起き、子世帯は帰宅や就寝が遅い
- 子どもが小さく、走る・飛び跳ねる動きが多い
- 上下階で寝室とリビングの位置が重なっている
- 引き戸や階段が寝室の近くにある
つまり、音問題は単なる「防音性能」だけではなく、生活スタイルと間取りの相性が大きいということです。
タマホームの完全分離型 二世帯住宅の1階と2階の音の状況

まず、タマホームの2階床の構造ですが、24mmの構造用合板の上に厚さ12.5mmの硬質石膏ボードを敷きつめる防音対策がされています。この仕様は住友林業やアイダ設計など、他のハウスメーカーでも見られる一般的な仕様です。
それでは実際に、我が家の完全分離型二世帯住宅で暮らして感じたことを書きます。
1階(親世帯)の音は、基本的に2階(子世帯)にはほとんど聞こえません。
逆に、2階(子世帯)の音は、1階(親世帯)にかなり響きます。
この「響く」という表現がポイントです。
会話やテレビの音などの軽い音は、2階から1階へ聞こえることはほとんどありません。
しかし、子どもたちが暴れる音、物をフローリングに落とした音、歩き方がドンドンするような重い足音は、1階にかなり響きます。
完全分離型 二世帯住宅の音

2階⇒1階へ聞こえない、もしくは聞こえにくい音(軽い音)
- 話し声
- テレビの音
- 洗濯機の音
2階⇒1階へ聞こえる、もしくは響く音(重い音)
- 子どもが走ったりする音
- 掃除機
- 物を落とした際の音
- 階段を上る足音
- 包丁で野菜を切る音(千切り)
二世帯住宅に住む前から音については多少なりとも心配していましたが、想像以上に音の問題はあります。
特に「聞こえる」というより「床や天井を通じて響く」という感覚に近いです。これが二世帯住宅の音問題の厄介なところだと思います。
建築前にタマホームのモデルルームで音の確認をした時は問題なかった
実際に家を建てる前、生活音が気になっていたので、タマホームのモデルルームで家族が1階と2階に分かれて確認したことがあります。
その時は、短時間だったこともあり、「そこまで気にならない」という判断をしました。
しかし、実際に毎日暮らしてみると全く違います。
要するに、昼間はテレビや周囲の音があるので気になりにくいけれど、夜に静かになると急に気になる、ということが起こるんです。
これはモデルルームを少し体験しただけでは、なかなか分かりません。
モデルルームで確認する場合は、ただ上下階に分かれるだけでなく、次のようなことまで試せると理想です。
- 実際に普通の歩き方と強めの歩き方を試す
- 椅子を引く音、ドアの開閉音を出してみる
- 階段の上り下りをしてみる
- 夜の静かな環境に近い状態を想像して確認する
子どもたちが大きくなるにつれ音の問題は少し減ってきましたが、今でも生活音にはかなり気を使っています。
【上下分離型 二世帯住宅の成功のポイントは2階の造り方次第⁉】リビングの間取りは「できる限り小さく」がおすすめ - 大器晩成を信じて
防音材を多くするだけでは、音対策は不十分

家を建てる前から生活音の心配はあったので、タマホームにも相談していましたが、営業さんは、「防音材が入るので問題ない」という説明でした。
記憶が曖昧ですが、防音材も厚めに入れるような話だった気がします。ただ、実際どうだったのかは確認する術がありません。
しかし現実には、防音材にも防ぎやすい音と、防ぎにくい音があります。
例えば、話し声やテレビの音のような空気を伝わる音は比較的抑えやすいですが、足音や物を落とした衝撃音のような振動を伴う音は、防音材だけでは対策しきれないことが多いです。
だからこそ、単純に「防音材が入っているから大丈夫」とは言えません。
我が家の場合はもう家が建ってしまっているので大きく変えることはできませんが、これから二世帯住宅を検討される方は、音対策について相当注意を払った方がいいです。
音が原因で二世帯生活がうまくいかなくなることは十分あり得ます。多少コストが高くなったとしても、音対策にはしっかりお金と時間をかけることをおすすめします。
防音で後悔しやすいポイント
二世帯住宅の防音で後悔しやすいのは、「ハウスメーカーが何とかしてくれるだろう」と考えてしまうことです。
実際には、防音対策は営業担当まかせでは不十分で、施主側もかなり具体的に要望を出す必要があります。
| 後悔しやすいポイント | 理由 |
|---|---|
| 防音材が入っているから大丈夫と思った | 重低音や衝撃音は完全には防ぎにくい |
| モデルハウスで問題なかったから安心した | 短時間の体験では実生活の音までは分かりにくい |
| 間取りより設備重視で考えてしまった | 音は設備よりも上下配置の影響が大きい |
| 子ども部屋の位置を軽く考えた | 成長するほど足音や生活音の問題が出やすい |
| 引き戸の音を想定していなかった | 毎日の開閉音が積み重なると意外と大きい |
見た目・価格・設備だけでなく、「その間取りで本当に静かに暮らせるか」まで想像しておくことが大切です。
また、打ち合わせの際は次のような視点で質問しておくと後悔しにくいです。
- 親世帯の寝室の上には何の部屋が来るのか
- 子ども部屋やLDKの真下はどこになるのか
- 階段やトイレ、洗面の位置は上下でどう重なるのか
- 引き戸と開き戸の使い分けはどうするのか
- 床材や下地の仕様に変更余地はあるのか
二世帯住宅の音対策の基本は、間取りの検討
例えば、1階(親世帯)の寝室の上に、子世帯の子ども部屋がある間取りは最悪です。
親世帯が就寝するタイミングで子どもが暴れたり走ったりすると、1階に音が響いて問題になりやすいからです。
防音材などの音対策も重要ですが、それ以上に間取りをしっかり検討することの方が重要です。
ポイントは、「1階の親世帯の寝室の上に子ども部屋を設置しない」ことです。

できれば、親世帯の寝室の上には
- 収納
- 廊下
- トイレ
- 使用頻度の低い部屋
などを配置した方が無難です。
また、子世帯のLDKや子ども部屋の真下に親世帯の寝室を置かないだけでも、ストレスはかなり変わります。
音の観点から二世帯住宅の間取りを評価しました。二世帯住宅を検討される方には、ぜひ読んでいただきたい内容です。
【二世帯住宅 間取りを解説】二世帯住宅での生活10年で導き出した答え - 大器晩成を信じて
ドアの種類にも注意が必要
2階の音対策というと床に注目が集まりがちですが、実際に生活してみるとドア選びも重要です。
一般的に戸建てのドアは、
- 引き戸:左右に動かして開け閉めするドア
- 開き戸:押し引きで開け閉めするドア
の2種類があります。
引き戸は便利な反面、レールを通る音や閉まる時の音が意外と響きます。毎日のことなので、積み重なるとかなり気になります。
個人的には、2階の個室や寝室まわりのドアは開き戸の方がおすすめです。
特に夜間に開閉が多い場所は、引き戸の「ガラガラ」「コトッ」という音がストレスになることがあります。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
【二世帯住宅のドアは引き戸より開き戸の方が良い!】二世帯住宅の生活音対策 - 大器晩成を信じて
建築後に音対策をするなら絨毯風の厚手のマットがおすすめ
我が家は、音対策をしようにもすでに家が建ってしまっているので、大きな対策は難しい状況です。今さら家の構造を変えられるわけではないので、フローリングにマットを敷いて対策しています。
実際、このマットを敷くと効果はあります。
例えば、物を落とした時の音や、物を引きずる音はかなり軽減されます。
一方で、子どもが走るようなドンドンという重低音には、そこまで大きな効果はありません。
つまり、後付けのマットは軽い衝撃音には有効、重い振動音には限定的という感じです。

フローリングではなくなってしまいましたが、マットを敷くことにより、音の問題はある程度軽減できています。
せっかく施工したタマ・プレミアムコートのフローリングではありますが、二世帯で平和に暮らすためには仕方ない部分もありますね。
もし建築後にできる対策をまとめるなら、次のようなものが現実的です。
- 厚手のマットやタイルカーペットを敷く
- 椅子や家具の脚にクッション材をつける
- ドアの閉まり音を和らげる部材を使う
- 夜間は走らない・引きずらないなど家族内ルールを作る
・二世帯住宅において、防音対策は最重要項目
・ハウスメーカーに任せきりでは、防音対策は十分ではない
・音に配慮した間取りの検討が何より重要
個人的には、アイダ設計の完全分離型二世帯住宅の間取りは、防音対策もしっかり考えられていて非常におすすめです。こちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみてください。
