この記事を読んでわかること☝
- 二世帯住宅のおすすめハウスメーカー
- 防音対策の得意なハウスメーカー
- 2階床の防音対策の考え方
- 防音対策の重要性
二世帯住宅を検討する上で重要なことはプライバシー対策ですが、その中でも床の防音対策は何よりも重要です。
これは私が二世帯住宅で11年間暮らしてみて、身をもって実感したことです。
大げさでなく床の防音対策をできているだけで、二世帯住宅の完成度は格段に上がります。そして実際に暮らし始めてからの親世帯と子世帯のトラブルも未然に防ぐことができます。
まさに「防音不足の二世帯住宅は後悔のもと」ですね。
「防音対策のできている二世帯住宅⇒良い二世帯住宅」という理解で良いですが、ではどのハウスメーカーなら防音対策のできた二世帯住宅を建てることができるのでしょうか。
今回は賃貸物件を扱っているハウスメーカーに焦点をあてて解説させていただきます。
なぜなら、賃貸物件で床の防音対策は最重要事項だからです。つまり、賃貸物件を扱っているハウスメーカーであれば、床の防音方法であったり防音の重要性を理解できているので、二世帯住宅も得意ということですね。
先に結論を書かせていただくと、二世帯住宅を検討するなら
- 大手ハウスメーカーならミサワホーム
- ローコストハウスメーカーならアイダ設計
がおすすめです。
私は11年間、二世帯住宅で暮らしていますが、嘘偽りなく申し上げると床の防音対策さへしっかりできていれば、ストレスなく二世帯生活を送れると実感しています。
ですから、これから二世帯住宅をご検討の方は、ハウスメーカー選びを含め床の防音という視点を持って検討してみてください。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
2階床の防音対策の重要性
冒頭にも書かせていただきましたが、二世帯住宅において2階床の防音対策は最重要事項です。
実際に二世帯住宅で暮らしている私の経験ですが、床の防音対策ができていないと
- 2階の音がうるさくて親世帯が眠れない
- 子供の遊びまわる音がうるさい
- 物を落とした音でびっくりする
- 夜遅くに帰ってくると分かってしまう
などなど、生活音に関する問題が発生してしまいます。
音は一度気になると、ずっと意識が音に向いてしまうので、親世帯と子世帯のトラブル原因になります。
- 「音のしないようにそっと歩きますか?」
- 「夜出掛けないようにしますか?」
- 「子供が動き回らないようにできますか?」
2階床の防音対策ができていないということは、これらに気を遣わなければならないということです。ストレスの発生源になってしまい親世帯と子世帯の関係性にまで影響が及ぶので、防音対策は最重要事項です。
【タマホームの二世帯住宅 2階床の防音に問題あり⁉】上下分離の二世帯住宅なら二重床対策が必要 - 大器晩成を信じて
防音対策の得意なハウスメーカー
2階床の防音対策が得意なハウスメーカーの探し方ですが、それは賃貸物件の建築を手掛けているかどうかです。
例えばアパートであれば、1階と2階では他人が暮らすため、床の防音対策をしっかりしなければならないですよね。賃貸物件の建築を手掛けているハウスメーカーは、防音の重要性を理解していますので、賃貸物件の建築で経験している2階床の防音対策を二世帯住宅にも取り入れています。
要するに賃貸物件レベルの防音対策を施工できる技術があるということですね。
ちなみに私の暮らす二世帯住宅は、賃貸物件の建築を手掛けていないタマホームで建てました。概ね満足はしていますが、唯一不満なのが2階床の防音対策です。
正直にいうと2階床の音問題では、ずっと苦労してきました。どう表現していいのか分かりませんが、床の防音対策はお金がかかってもやっておけばよかったと後悔しています。
<賃貸物件の建築を手掛けるハウスメーカー>
ハウスメーカー | 商品名 | 構造 |
---|---|---|
積水ハウス | シャーメゾン | 重量鉄骨&軽量鉄骨 |
大和ハウス | セジュールオッツ | 重量鉄骨&軽量鉄骨 |
へーベルハウス | へーベルメゾン | 重量鉄骨&軽量鉄骨 |
ミサワホーム | ベルリード | 木造 |
パナソニックホームズ | ラシーネ | 重量鉄骨 |
セキスイハイム | レトア | 重量鉄骨&軽量鉄骨 |
アイダ設計 | ブラーボメゾン | 木造 |
賃貸物件も取り扱っているのは、基本的に大手ハウスメーカーですね。この中で着目すべきは構造部分でポイントは木造ですね。
鉄骨の方が防音性が優れているのは分かりますが、戸建て二世帯住宅の場合、予算的に鉄骨で建てる方は少ないですよね。また鉄骨だと間取りの自由度も低くなってしまいます。
このことから二世帯住宅を検討するなら木造の賃貸物件を扱っている
- 大手ハウスメーカー ⇒ ミサワホーム
- ローコストハウスメーカー ⇒ アイダ設計
ということが言えます。
この2つのハウスメーカーは価格帯が違うので、ローコスト系で二世帯住宅を検討されている方が、ミサワホームで価格を聞いたらちょっとびっくりしてしまうかもしれないですね。
まずはこの2社のどちらかで話を聞いてみて、二世帯住宅の防音対策について知見を増やしてみるのがおすすめですね。予算的に余裕があるならミサワホーム、ローコストで考えるならアイダ設計です。
防音対策がしっかりしていること以外にミサワホームの二世帯住宅は
- 二世帯住宅に不足しがちな収納スペース(蔵)が確保できる
- 狭小タイプの二世帯住宅も対応可能
- メンテナンス体制がしっかりしている(将来的なリフォームまで対応できる)
家もいいですし、その後のサービス体制もしっかりしているので、ミサワホームで二世帯住宅を検討するのはおすすめですね。
私も経験していますが、二世帯住宅は限られたスペースに生活空間を詰め込むので、どうしても収納が不足します。我が家はロフトを造って対応していますが、ミサワホームの「蔵」なら十分に収納スペースを確保することができます。
ただ、金額的に少し高額になるケースもあるため、予算の部分は注意が必要です。
ローコストハウスメーカーでは珍しく賃貸物件を扱っているアイダ設計ですが、アイダ設計の二世帯住宅は防音対策がしっかりしていること以外に
- 誰もが建てやすい低価格帯の二世帯住宅
- 狭小タイプの二世帯住宅が得意で土地が狭くても対応可能
- 自社プレカット工場による材料品質の安定
低価格で狭小タイプの二世帯住宅が得意というのは、ローコスト系で検討している方には心強いです。
というのも、狭小タイプの二世帯住宅は
- 建築費用を抑えることができる
- 固定資産税を抑えることができる
- メンテナンス費用を抑えることができる
といったメリットがあります。
二世帯住宅のカタログには、狭小タイプの間取りプランが8パターン掲載されていて、防音に配慮した間取りなど参考になる部分が多いので、カタログを依頼するか展示場へ話を聞きに行くか、検討の候補に入れてマイナスになることはまったくないです。
アイダ設計の二世帯住宅は「防音対策」「建築費用のメリット」「維持費のメリット」を兼ね揃えていますので、ローコスト系で二世帯住宅を検討するならアイダ設計は外せないですね。
二世帯住宅の音問題は、住んでみないと分からない
二世帯住宅を検討されている方は、それなりに防音の重要性を理解されていると思いますので、モデルルームなどで防音の確認をされていますよね。
我が家も二世帯住宅を新築する際、モデルルームで親世帯と子世帯で1階と2階に分かれ、実際に音を立ててみて確認しました。そして「大丈夫だろう」ということで新築しました。
で、実際に生活してみて感じたこと
- 間取りや部屋の広さによって音の伝わり方が違う(リビングの広さ)
- 寝静まった後のことも考えた防音対策が必要(子供部屋の場所)
- フローリングより畳の方が防音効果が高い(寝室の床)
- フローリングは二重床などの防音対策が必要(洋室の床)
昼間は普通の床でも気にならないレベルの音ですが、夜や朝など静かな時間帯はちょっとした音が気になります。
二世帯住宅といっても1つの戸建てなので、完全に防音することは難しいですが、何も対策を考えないのは失敗原因になります。
個人的な意見を言わせていただくと、二世帯住宅では家の仕様や機器ではなく防音対策に一番お金をかけた方がいいですね。
【タマホームの二世帯住宅 2階床の防音に問題あり⁉】上下分離の二世帯住宅なら二重床対策が必要 - 大器晩成を信じて
根本的に対策するなら平屋の二世帯住宅
二世帯住宅にとって2階床の防音対策は何よりも重要ですが、根本的に解決をするなら平屋の二世帯住宅がおすすめです。
上下で分かれていないので、生活音を気にする必要もないですし、生活音以外のプライバシー対策も優れています。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
【平屋の二世帯住宅はメリットがいっぱい⁉】広い土地があるなら平屋がおすすめ - 大器晩成を信じて
二世帯住宅のハウスメーカーは、防音対策の有無で選ぶ
どのハウスメーカーの二世帯住宅もカタログやモデルルームで見ると魅力的に見えます。「このハウスメーカーに決めようかなぁ」と思う前に床の防音対策について、しっかり確認してみてくださいね。
確認ポイントは
- 床自体の防音対策
- 防音に配慮した間取り(子供部屋の位置と根拠)
- 親世帯(1階)の寝室の場所(近くに階段がないか)
いずれにしても二世帯住宅の防音対策は、床材の対策と間取りの工夫です。「なぜそうしたのか」ハウスメーカーの営業マンに根拠を求めるといいかもしれないですね。
二世帯住宅の検討は、考えることが多くて大変ですが、ぜひ、頑張ってください。
繰り返しになりますが、二世帯住宅の最重要ポイントは床の防音です。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。