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【二世帯住宅を建てる際、工務店という選択肢はあり⁉】工務店で建てるなら財務内容の確認は必須

「二世帯住宅を建てよう」となった時、建築をお願いする先として

  • 大手ハウスメーカー
  • ローコストハウスメーカー
  • 工務店

といった3つの選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがありますが、この記事では、工務店に焦点を合わせ解説させていただきます。

一般的に家を新築するとなるとハウスメーカーをイメージされる方が多いですが、実際には新築される方の約4割の方が工務店で新築されています。

こだわった二世帯住宅を建てるのであれば、工務店という選択肢も良いですが、ただ一方で、工務店の場合、世に出回っている情報が少ないので、建築途中での倒産などリスクもあります。

ハウスメーカーと工務店、それぞれに良さがありますので、これから二世帯住宅をご検討の方は、工務店も視野に考えてみてはいかがでしょうか。

■この記事を書いた人■

2012年に年収470万円ながらローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。現在、二世帯住宅での生活歴10年。(継続中)

実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。

一男一女の父親。

工務店で二世帯住宅を建てるメリットは?

工務店で二世帯住宅を建てるメリット 図解

工務店で二世帯住宅を建てる場合のメリットは「打合せに時間をかけることができる」ところですね。

ハウスメーカーの場合、確かに間取りや仕様の打合せは行いますが、工務店ほど時間をかけては検討してくれません。理由は固定費ですね。ハウスメーカーは人件費や宣伝広告費に相当な費用をかけているため、年間にかなりの数を着工しなければなりません。

要するに回転率を上げる必要があります。

一方、工務店は年間に数棟 着工できれば十分に会社運営できるので、内容の濃い打合せを行うことができます。

私はハウスメーカーで二世帯住宅を建てましたが、「もっとしっかり打合せをしておけばよかった」という内容が多々あります。ハウスメーカーは着工数の確保もありますが、社内のルールによって施主の希望が阻まれることもあります。

二世帯住宅の間取りにこだわりたい方に工務店はおすすめですね。

工務店で二世帯住宅を建てるリスクは?

工務店で二世帯住宅を建てるリスク 図解

ハウスメーカーで二世帯住宅を建てれば大きな失敗はありません。工務店の場合は、すごく良い二世帯住宅が建つかもしれないですが、もしかしたらまったくダメな二世帯住宅になってしまう可能性もあります。

ここでは工務店で家を新築する際のリスクを考えてみます。

  • 二世帯住宅の実績がわかりにくい(情報が少ない)
  • コスト的に高くなる可能性がある
  • 断りにくい雰囲気がある
  • 財務内容が分からないので倒産のリスクがある

<二世帯住宅の実績がわかりにくい(情報が少ない)>

ハウスメーカーの場合は、ネット上や書籍でも多くの情報が出回っていますが、地場の工務店の場合、ほとんど情報がないケースも少なくありません。

「そもそも二世帯住宅を建てたことがあるのか」

「どんな二世帯住宅を建ててくれるのか」 

「実際に建てた施主の評価はどうなのか」

情報がほとんどない状況で工務店の良し悪しを決めるには、施主自身が二世帯住宅に必要な知識を持っている必要があります。

<コスト的に高くなる可能性がある>

建築コストを考える際、二つの要素があって

  • 固定費(人件費や販売促進費、住宅展示場の維持費など)
  • 仕入れ費(木材や住宅機器)

固定費はハウスメーカーが圧倒的に高く、工務店は抑えられています。一方、仕入れ費は、ハウスメーカーがスケールメリットを活かして大量に安く仕入れているのに対し、工務店は少量の仕入れのため、仕入れ費が高くなります。

この二つの要素を考えると建築費用が高い順に

大手ハウスメーカー > 工務店 > ローコストハウスメーカー

となります。

<断りにくい雰囲気がある>

工務店は、担当者と施主との距離が近いため、話が進むと断りにくい状況になってしまいます。ハウスメーカーの場合は、検討する方も多く回転が速いので、営業マンもある程度で引き下がりますが、工務店によっては何とか契約してもらおうと必死になる担当者や社長もいます。

断るのが苦手な方にとっては、「本当は他のハウスメーカーも検討したいけど、断りにくい」という状況になってしまうかもしれません。

営業マンを断るのが苦手な方は、スーモカウンターなどの相談窓口の利用が良いです。相談窓口の場合、断りたいハウスメーカーに対して、代わりに断ってくれる代行サービスがあります。

詳しくはこちらの記事を読んでみてください。

【2024年度 最新版】「スーモカウンター」と「住まいの窓口」どちらがおすすめ⁉【サービス内容を徹底比較】 - 大器晩成を信じて

<財務内容が分からないので倒産のリスクがある>

家は高い買い物ですから、工務店が建築途中で倒産したり、建築後に倒産してしまうと施主としては相当な困りごとですよね。

実際、このブログ内にあるハウスメーカーの倒産関連の記事は、かなり多くの方に読まれています。(自分の契約したハウスメーカーが倒産しないか心配になって)

契約前は新築の検討ということで気持ちも高ぶっていますが、実際に契約してしまうと様々な心配事が出てくるのが家造りです。

一番の心配事は「工務店やハウスメーカーが倒産してしまったらどうしよう」です。

工務店で建てるなら財務内容の確認は必須

工務店で二世帯住宅を建てるなら、その工務店の財務内容を確認することが重要です。

財務内容を確認できると

  • 倒産のリスクを判断できる
  • 新築の評価を判断できる(売上額などで間接的に)

を知ることができます。

でも、「決算書を開示していないのにどうやって財務内容を調べるの?」となりますが、帝国データバンクで調べることができます。

TDB企業サーチ | 株式会社 帝国データバンク[TDB]

一通500円で企業の業績を調べることができます。私も先日、ある企業を調べましたが、売上高、純利益、自己資本比率を確認することができます。

一つ注意点ですが、すべての工務店のデータがあるわけではありません。帝国データバンクに情報のない工務店は避けておく方がよいでしょう。

二世帯住宅を建てるなら工務店とハウスメーカーどちらが良い?

工務店とハウスメーカーの比較(二世帯住宅)
  工務店  大手HM  ローコストHM
        建築費用 ☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆
      家の創造性  ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆
  メンテナンス体制 ☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆
        財務内容 ☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆

ハウスメーカーは良くも悪くも平均点の二世帯住宅を建ててくれますが、特別にこだわった二世帯住宅を建てるには不向きです。(社内ルールなどに縛られるため)

こだわった二世帯住宅を建てるなら工務店という選択肢ですね。

ただ、この記事でも書かせていただいた通り、工務店の場合は信用できる工務店なのかを見極めることが重要で、財務内容の確認は必要事項と感じます。

特にここ数年は木材などの原材料の高騰により財務的に厳しい工務店があることも間違いない事実です。

  • 平均点の二世帯住宅ならハウスメーカー
  • こだわった二世帯住宅なら工務店

これから二世帯住宅をご検討の方は、こういった視点を持って建築会社選びをしてみてはいかがでしょうか。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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