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二世帯住宅 × タマホーム

【価格の高すぎる二世帯住宅は揉め事が起きる⁉】費用負担で揉めた場合はローコストHMの二世帯がおすすめ

この記事を読んで分かること☝

  • 二世帯住宅の費用で起きる揉め事
  • 費用を抑えながら二世帯住宅を検討する必要性
  • 二世帯住宅を維持するために必要な費用

二世帯住宅の建築費用について、大手ハウスメーカーなら4,000万円以上、ローコストハウスメーカーなら2,000万円以上かかります。

どちらが良いとか悪いとか、という話ではないですが、予算をいくらくらいに考えるのかは大切です。

例えば、5,000万円の二世帯住宅を建てようと考えた際、予算的に親世帯と子世帯がすごく頑張って何とか建てられるという状況なら、もう1ランク下げた二世帯住宅を考えた方が良いです。

要するに二世帯住宅はある程度、金銭的に余力を残した状況で検討しなければ、いきなり問題の起きる可能性があるということです。

二世帯住宅 お金と揉め事要因 図解

<予算ギリギリで検討した際に起きやすい問題>

  • 初期費用の割合をどうするか
  • 住宅ローンの支払い割合をどうするか
  • 二世帯住宅内の専有面積をどうするか

家族だからと言っても別の世帯ですから、人によっては「支払う割合=専有面積」という考え方を持っているかもしれません。

予算的に余裕があれば、気持ちにゆとりもあるため「お互いに譲り合って」考えることができます(人によってですが・・)が、予算的に余裕がない場合やどちらか一方の負担が大き過ぎる場合は、なかなかゆとりをもって考えることができません。

その結果、もめ事が起きるということですね。

当ブログでは、二世帯住宅の情報を発信していることもあり、同様の相談を受けることがあります。

今回は相談の経験も踏まえ、予算の考え方について書かせていただきますので、これから二世帯住宅をご検討の方は、ぜひ、参考にしてみてください。

■この記事を書いた人■

2012年に年収470万円ながらローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。現在、二世帯住宅での生活歴10年。(継続中)

実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。

一男一女の父親。

二世帯住宅を新築する際の世帯毎の費用分担は?

二世帯住宅の費用分担 図解

冒頭にも書かせていただきましたが、二世帯住宅を建てるとなった場合、親世帯と子世帯がどれくらい費用負担するのか決めなければなりません。

  • 初期費用をどうするか
  • 住宅ローンはどうするか
  • 家の専有面積をどうするか

何が正しいのか一概には言えないので、我が家のケースをお伝えします。

まず我が家の二世帯住宅は、タマホームの完全分離型 二世帯住宅で新築費用は2,205万円でした。(別途、土地代が2,000万円)

  • 初期費用⇒親世帯1,000万円 子世帯0円
  • 住宅ローン⇒半分ずつ(折半)
  • 家の専有面積⇒各世帯で面積は同じだが、玄関がない分2階の子世帯の方が広い

親世帯に初期費用を払ってもらっていますが、住宅ローンは子世帯の方が長く払うため、トータルの支払額は同じくらいになります。

専有面積は総2階づくりの二世帯住宅のため、各世帯とも同じですが、2階には玄関スペースがないため、生活エリアは2階の方が広いです。

この条件で二世帯住宅を建てて、10年間暮らしていますが、費用面で揉めたことは一度もないです。

ただ中には、費用面で揉めるご家庭もあるようで、例えば

  • 初期費用をもっと出してほしい
  • トータルの支払額が少ないのに専有面積が大きい
  • 住宅ローンの支払い割合がおかしい
  • etc

個人的に思うことは、二世帯住宅を建てる前からこうやって揉めてしまうのは「二世帯住宅の建築費用が予算に見合ってない」か「二世帯で暮らすのが難しいタイプの人」のどちらかと感じます。

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そもそも二世帯住宅を建てる目的は?

二世帯住宅を建てる目的 図解

建築費用でもめ事が起きてしまった時は、「そもそもなぜ二世帯住宅を建てようと思ったのか?」二世帯住宅に求める目的を考えてみると解決できるかもしれません。

もめ事が起きてしまうのは「目的と現実が一致していないケース」が多いように感じます。。分かりやすい例えで言えば、「お金を節約するために二世帯住宅を検討しているのに、思った以上にお金がかかる」といった感じですね。

二世帯住宅を検討する目的は大きく分けて

  • お互いに協力し合いながら生活する
  • 将来、両親の面倒を見るため
  • 節税対策として

の3つです。それでは一つずつ見ていくことにします。

<お互いに協力し合いながら生活するため>

どちらか一方ではなくお互いにという部分がポイントですね。

  • 子育てのサポート(保育園の送迎や夏休み中の食事など)
  • 両親が病気になった際のサポート(送迎など)
  • 住宅ローンや固定資産税の折半(支払いがお互いに楽)
  • etc

子育て環境も経済環境も厳しい現代において、二世帯住宅で協力し合って生きていくのは一つの方法だと感じます。私は10年間 二世帯住宅で暮らしていますが、すごく助かっていますね。また親世帯も助けられていると感じる部分があると思います。

【二世帯住宅の生活では距離感が大切!】親世帯と子世帯は、普段の交流がない方がうまくいく - 大器晩成を信じて

<将来、両親の面倒をみるため>

「将来、親の面倒を誰が見るのか」なかなか答えが出ない問題ですが、ただ個人的には可能であれば、親の面倒は子供が見るべきだと考えています。

下記記事にも書かせていただきましたが、隣で暮らす年配のご夫婦が困っている際、我が家に助けを求めてきたので対応しましたが、本音を言えば息子さんと娘さんがいらっしゃるようなので、何とかしてほしいという思いですね。

別に対応するのが嫌とかそういうことではなくで、ご家族がいるなら・・・という感じですね。

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<節税対策のため>

土地の価値が高い場合は、節税対策のために二世帯住宅を建てるということもあります。節税対策というのは相続税の話しで、ある一定条件をクリアした二世帯住宅だと相続税が80%削減されるルールです。

細かいルールは別として、土地の評価額が3,600万円以上の場合は節税の対象になる可能性があるので確認してみてください。

二世帯住宅と節税の詳しいルールは下記記事にまとめていますので、節税対策を考えられている方は、読んでみてください。

【我が家は二世帯住宅による相続税対策の対象外⁉】資産3,600万円以下の場合は、相続税対策を考える必要がない理由 - 大器晩成を信じて

損得勘定だけで二世帯住宅は難しい

二世帯住宅を検討する目的はご家庭によって様々ですが、検討段階から損得が全面に出てしまう状況だと、二世帯住宅を建てたあとの生活も継続していくのが難しいのではないかと考えてしまいます。

というのも私は二世帯住宅で10年暮していますが、損得だけでは片づけられない話もたくさんあります。

  • 光熱費の支払の割合
  • 子供の夏休みの昼食費
  • 幼稚園や保育園に行っていれば送迎のガソリン代
  • 家のメンテナンス費用
  • etc

お金に関係なくお互いに協力し合う姿勢がないと難しい部分も多々あります。

特に建築費用に全力を注ぎすぎると余裕がなくなって、目先の損得に意識がいきがちなので注意が必要ですね。

【二世帯住宅 お金のルール決めは重要!】二世帯のお金にまつわる体験談を公開 - 大器晩成を信じて

将来、賃貸として利用できる二世帯住宅は限られる

二世帯住宅の賃貸利用 図解

高額な二世帯住宅でも、将来、人に貸し出せるタイプの完全分離型であれば価値はあると考えがちですが、二世帯住宅を賃貸利用するのはハードルが高いです。

将来、二世帯住宅を賃貸利用するためには

  • 左右縦割りの完全分離型が必要(上下横割りタイプでは、生活音の問題がある
  • 借り手がいるような利便性の良い土地に建てる必要がある

の2つの条件を網羅していることが必要です。

考えただけでも相当な予算になりそうですが、イメージとしては

土地代5,000万円(50坪×坪単価100万円)+二世帯住宅代6,000万円(60坪×坪単価100万円)=総額11,000万円

という感じでしょうか。

上下横割りの二世帯住宅であれば、もっと小さく坪単価も抑えて建てることができますが、生活音の問題で賃貸利用は難しいと感じています。

将来、借り手がいるかどうかも分からない状況で「賃貸利用を考えているので、高額な二世帯住宅でも問題ない」と考えるのはリスクが大きいですね。

詳しくはこちらの記事を読んでみてください。

【二世帯住宅の賃貸なら左右縦割りの完全分離型一択】上下横割りの完全分離型で賃貸が難しい理由を解説 - 大器晩成を信じて

予算に見合ったハウスメーカーの選定が重要

二世帯住宅のハウスメーカー選び 図解

建築費用が高額で予算的に厳しくなると損得で物事を判断しやすくなるため、ハウスメーカーの選定が重要な要素になります。

つまり

  • 5,000万円で二世帯住宅を建てる:金銭的余力を使い果たす
  • 2,500万円で二世帯住宅を建てる:金銭的余力が残る

このどちらが良いかという話ですね。

前者であれば、立派な二世帯住宅を建てることができます。ただ、二世帯住宅を建てたあとの生活は気持ちの面で余裕がなくなり、ついつい色々なことを損得で考えてしまう可能性があります。

逆に後者は二世帯住宅の出来はそこそこですが、金銭的に余力があり気持ちにもゆとりがあります。

【2024年最新版 二世帯住宅の建築費用を抑える具体的方法 7選】部分共有で費用を抑えるのは最終手段 - 大器晩成を信じて

余程、予算に余裕がない限り、このどちらかの選択になりますが、私の経験をもとに書かせていただくと、出来る限り金銭的な余力を残しながら二世帯住宅を建てることが良いと感じています。

二世帯住宅を建てて重要なことは、建てたあとの生活をいかにうまくやっていくかです。二世帯住宅を建てることがゴールならいいですが、実際にはそこがスタートなので、先を見据えた判断が必要ですね。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ローコストハウスメーカーで二世帯住宅をご検討される方は、こちらの記事も読んでみてください。

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