この記事を読んで分かること☝
- 二世帯住宅を建てるタイミング(親世帯と子世帯の年齢)
- 二世帯住宅は親世帯が若いうちに建てた方が良い理由
- タイミングによって得られるメリットが違う理由
「二世帯住宅を建てよう」と思いつつ、面倒でなかなか検討が進まない方、たくさんいらっしゃると感じますが、実際に二世帯住宅を建てた私としては、その気持ちよく分かります。
- 二世帯(親世帯と子世帯)の意思の確認
- 予算はいくらまで用意できるか
- どのハウスメーカーの二世帯住宅が良いのか
- 二世帯住宅のパターン(分離型や同居型)をどうしようか
- どの地域(土地)に建てるのか
などなど、普通の戸建てと違い考えなければならないことが多いので「また今度考えよう!」となってしまいますよね。当時の私も同じで「まだ二世帯の検討は先でいいかな」と2年くらい思っていましたね。
(二世帯住宅 検討の手順はこちらの記事で解説)
【完全版 二世帯住宅 検討⇒引渡しまでの手順を解説】まずは親世帯と子世帯の意思確認が大切 - 大器晩成を信じて
さて、私は11年前に二世帯住宅を建てました。
その時の我が家の家族・年齢構成は
- 親世帯(父親67歳 母親64歳)
- 子世帯(私35歳 妻33歳 長男4歳 長女2歳)
現在は当然ながら全員プラス11歳ですね。
この11年間の生活を振り返ってみて思うことは、二世帯住宅は親世帯が若いうちに建てた方が良いということです。(できれば親世帯が働いているタイミング)
なぜなら、親世帯の年齢が上がってから二世帯住宅を建てると、子世帯が受けることのできるメリットが少なくなってしまうからです。
この記事では二世帯住宅を建てるタイミングについて書いていますので、二世帯住宅をご検討の方は、ぜひ、最後まで読んでみてください。
2012年に年収470万円ながらローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。現在、二世帯住宅での生活歴10年。(継続中)
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
親世帯の年齢と子世帯が受けるメリットの関係
我が家は親世帯が、まだ働いているタイミングで建てました。
実際に二世帯住宅で暮らしていて、我が家の子世帯が受けたメリットとしては
- 建築費用・住宅ローンの金銭的な支援
- 子供の面倒(子供が小さいため。送迎や食事など)
があります。当時、親世帯は60歳半ばでしたが仕事もしていましたし、元気だったので、こういった恩恵を受けることができました。
現在、親世帯は70歳半ばで仕事も辞めているため、金銭的な支援は当然ながらありません。また、子供の面倒という部分でも子供たちが大きくなったことで、以前ほどの出番はなくなりました。(親世帯の体力的な衰えもありますが)
「自分の親ってこんな性格だったっけ?」自分が子供だった頃の記憶で二世帯住宅を検討するのは危険 - 大器晩成を信じて
親世帯の年齢と人間関係の変化
親世帯が仕事を辞めてから特に感じますが、外部との接点がなく仕事も辞めて時間があるため、色々なことが気になって不安になるようです。
例えば、孫のこととか自分たちの老後のこと、お金のことなどですね。こちらが「大丈夫」と言っても不安なようです。
だからと言って子世帯である我が家が、何か迷惑を受けているということはないですが、ただ「親世帯がこういう状況になってからでは二世帯住宅を建てるのは難しいだろうなぁ」とは感じます。
「親世帯の老後の面倒を見るためだけに二世帯住宅を建てる」という目的であれば良いですが、それだけだとさすがに厳しいですよね。特にお嫁さんは・・
【二世帯住宅を建てるなら福祉会館の近くがおすすめ!】親世帯が仕事をリタイアしたあとの不安を解消する - 大器晩成を信じて
二世帯住宅を建てるなら親世帯が働いているタイミングで
二世帯住宅を検討する上でメリット・デメリットは誰しも考えることですが、親世帯が仕事を辞めてからだと子世帯が受けるメリットは、かなり小さくなってしまいます。
資金的な部分で言えば、二世帯住宅を建てる際、自己資金をかなり援助してもらいましたし、住宅ローンも折半で支払っているのでかなり楽です。(住宅ローンは今もです。)
また子育ての部分で言えば、我が家の場合は夫婦共働きということもあり、子供の面倒をよく見てもらっていましたので相当助かりました。
夏休みや冬休みは、毎日のように昼食を食べさせてもらっていましたし、急に学校へお迎えに行かなければならない時も代わりに行ってもらいました。
こういう子世帯にとってのメリットは、親世帯が働いていて金銭的も精神的にも余裕があるからできることだと、この11年間を見ていて実感しています。
最近は親世帯が高齢になってから二世帯住宅で暮らすケースが増加
二世帯住宅は親世帯が若いうちに建てた方が良いにも関わらず、実際のところは親世帯が高齢になってから二世帯住宅を検討するケースが多いです。
【二世帯住宅の日】親世帯75歳以上・子世帯50代以上の同居が増加傾向に | マイナビニュース
上記グラフは、ヘーベルハウスが二世帯住宅を契約する際の、親世帯の年齢を表しています。契約時ですから、つまりは二世帯住宅で暮らし始めるタイミングですね。
2017年から75歳以上の同居家族が増加しているため、親が高齢になったから二世帯住宅を検討される方が増加していると想定されます。
個人的には、このパターンはおすすめできないですね。
親世帯の面倒を見るためだけに二世帯住宅を建てることは、二世帯住宅の価値を半分して引き出せていないです。
75歳以上の親世帯と二世帯住宅を建てる際の注意店は、下記の記事を読んでみてください。
【75歳以上の親世帯と二世帯住宅を建てるポイント5選】おすすめは玄関共有型 - 大器晩成を信じて
二世帯住宅は親世帯が若いうちに建てた方が良い
ご家庭ごとに色々な事情はあると思いますが、二世帯住宅を建てるなら親世帯が若いうちの方が良いです。
「若いって一体いくつなんだ?」という突っ込みを受けそうですが、単純に年齢ではなくて、元気に働けているタイミングということですね。ちなみに書き忘れましたが、我が家の親世帯は二世帯住宅を新築した時、働いていたといっても正社員としてではなくパートですね。
別に正社員としてバリバリ働いているうちに二世帯住宅を建てた方が良いというわけではなく、何らか社会とつながりがあって少しでも年金以外の収入があるタイミングということですね。
私は二世帯住宅で暮らしているので、親世帯の仕事をやっている時と辞めた後の状況を間近で見ています。その状況を見て「二世帯住宅を建てるなら親世帯が若いうちの方が良い」と感じた次第です。
親世帯と孫の関係性を考えても、二世帯住宅を建てるなら早くの方が良いように感じますね。
ただ一つ注意点があって、仮に親世帯が若くても二世帯住宅に乗り気でない場合は、無理に二世帯住宅を建てないことですね。
子育てがひと段落して夫婦二人暮らしを満喫しているのであれば、すぐに二世帯住宅を建てるのではなく、賃貸併用型の住宅を建てて将来に備えるのが良いでしょう。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
【これからは賃貸併用型の住宅が流行る⁉】将来は二世帯住宅として活用することも可能 - 大器晩成を信じて
二世帯住宅の検討は確かに面倒ですが、漠然と先送りにしていても何も良いことはないので、重い腰を上げて頑張ってみてはいかがでしょうか。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。