完全分離型の二世帯住宅を建てる際、将来的に空いた方を人に貸せばいいという考えは誰しも持つとは思いますが、現実的にこれは可能なのでしょうか。実際、我が家もこの家を建てる時にそういった話がありました。
人に貸すということにおいても家を建てる前と10年暮らした現在で考え方が変わったので、今回はそれについて書いていこうと思います。
完全分離型二世帯住宅の間取り(我が家)
木造2階建ての建物で完全分離型なのでそれぞれの空間で生活を送ることができます。人に貸そうと思った場合、これは最低条件ですよね。
実際の間取りは、1階が2LDKで2階は3LDKとなっています。どちらを貸すのかっていう問題はありますが、どちらも3人家族であれば、十分暮らせるスペースはあります。
1階の間取り
2階の間取り
人に貸すにあたっての課題
ガス、水道、電気が分かれている必要があります。現在、我が家はガスは分かれていますが、電気と水道は1階と2階で同じ契約となっています。この家を建てた当初、将来、人に貸せばいいと考えていたにも関わらず、全くそういう準備をしていないという計画のなさ・・・家族全員、そこまで本気で考えていなかったということだと思います。
次に1階のホールにある1階と2階をつなぐドアをどうするかですね。ドアを外して、後付けで壁を取り付けるのか、ドアを開かないように何らか工夫をするのか、いずれにしても家を完全に分ける必要があります。
郵便受けやインターホンは、それぞれにあるので問題ありません。これで完全に2階建てのアパートのような感じになりました。
貸す対象をどう考えるか(誰に貸すか)
これまで何回か書いていますが、生活音が響くので家族連れに貸すのは、正直、ちょっと難しいかもしれないです。となると夫婦二人とか一人暮らしの学生などでしょうか。ただ夫婦二人でわざわざこんなアパートみたいなところに好んで住む人は、なかなかいないですよね。一人暮らしの学生ならば家賃次第で十分入居する可能性はあると思います。でもその学生が友達なんか呼んだら騒がしくで大変そうです。どういう人に貸すのか、結構難しいです。
そんな中、私の結論は、老夫婦もしくは一人暮らしの老人に貸すくらいしかできないかなぁなんて思っています。(年金暮らしの方に格安で)このパターンであれば、音の問題もないですし、人に貸しても平穏に暮らせるのではないかと思います。(家賃、3~4万円でいいです。)
1階と2階どちらを人に貸すか
これは非常に悩む問題です。まず1階での生活を考えると間取りが2LDKということで少し小さいです。ただ、庭があることと、下層階がないので、音を気にして生活する必要がないです。
次に2階はというと3LDKなので、広さは十分です。バルコニーも南側と北側にあるので、洗濯物も十分に干すことができます。ロフトもあるので、普通の家族であれば収納に困ることもないでしょう。ただ、音が1階に響くので、そこをどう考えるか。
おそらく1階を人に貸すと2階の音がうるさいというクレームがはいりそうですね。
となると我が家は1階で暮らし、2階を人に貸すというのがベストのような気がします。
まとめ
完全分離型の二世帯住宅で片方を人に貸すことは、不可能ではなさそうです。もちろんハードルもあって、まずは水道と電気を分ける、もしくはそれぞれにメーターを取り付けることが必要ということと1階と2階とつなぐドアを塞ぐことですね。
あとは、入居者をどういう人にするかです。
でも今回、色々と考えてみて、もし将来本気で人に貸すことを考えるのであれば、縦割りの二世帯住宅か木造以外の二世帯住宅にした方が間違いないと思います。
横割りで、木造の二世帯住宅では、他人に貸すのは正直、厳しい部分はあると思います。