
この記事を読んで分かること☝
- 二世帯住宅のドアは開き戸がおすすめな理由
- 引き戸の騒音が起こる原因
- 開き戸と引き戸のコスト比較
- 二世帯住宅で後悔しないドアの選び方
上下分離型の二世帯住宅で、2階床の防音対策が大切という内容は、このブログで何回も書かせていただいています。
防音対策としては、
- 間取りの工夫(寝室と子供部屋の場所など)
- フローリングではなく畳の採用
- 二重床の採用
などがありますが、今回はドアについて書かせていただきます。
一戸建てのドアというと「開き戸」か「引き戸」のどちらかですよね。「ドアなんて何でもいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、防音対策を考えるとドア選びも非常に大切です。
というのも、私は二世帯住宅で11年暮らしていますが、実際にドアの音でトラブルになった経験があるからです。
この記事では、二世帯住宅の防音とドアの関係について、実体験をもとに解説します。これから二世帯住宅を検討される方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

👨🔧 この記事を書いた人
2012年にローコストハウスメーカーで完全分離型の二世帯住宅を新築。
生活歴12年のリアルな経験をもとに、家づくりのヒントや失敗談を発信しています。
「いかにして手の届く価格で新築住宅を検討するか」「ローコストで理想的な二世帯住宅とは」をテーマに日々研究。
価格・間取り・断熱・防音まで、実体験を交えながら徹底解説。
👨👩👧👦 一男一女の父(47歳)
🏠 二世帯住宅×ローコスト住宅の専門ブロガー
結論:上下分離型の二世帯住宅の2階は「引き戸」より「開き戸」がおすすめです
- 引き戸はローラーやレールの影響で開閉音が大きくなりやすい
- 2階の引き戸の音は、1階の親世帯に響いてトラブルになることがある
- 開き戸は引き戸より音が出にくく、メンテナンス費用も抑えやすい
- 防音重視の二世帯住宅では、2階の室内ドアは開き戸の方が後悔しにくい
✔ 実体験の要点
- タマホームの上下分離型二世帯住宅に11年以上住んでいる
- 2階リビングの引き戸が、1階の親世帯にとって大きな騒音になった
- レール掃除や戸車交換で対応しているが、手間も費用もかかる
- 今振り返ると、2階の室内ドアはすべて開き戸にした方が良かったと感じている
- 二世帯住宅の2階は開き戸がおすすめな理由
- 【図解あり】引き戸と開き戸の違いとは?二世帯住宅での使い分け方
- 引き戸が二世帯住宅で不利になりやすい理由
- 引き戸はうるさい?二世帯住宅で起こる“音問題”の正体とは
- 【実体験】引き戸が原因で親世帯からクレーム⁉二世帯住宅の落とし穴
- 引き戸vs開き戸を比較!それぞれのメリット・デメリットと後悔しない選び方
- 引き戸は維持費もかかりやすい
- 【要注意】二世帯住宅で最もトラブルになりやすい“生活音”とは?
- 二世帯住宅でも引き戸が向いている場所はある
- よくある質問(Q&A)
- 【結論】二世帯住宅の2階は「開き戸」にすべき理由
二世帯住宅の2階は開き戸がおすすめな理由
普通の一戸建てであれば、引き戸と開き戸は場所によって使い分ければ問題ないことが多いです。
ただし、上下分離型の二世帯住宅の2階となると話は別です。2階で発生した音は、1階の親世帯に響きやすく、日常的なストレスにつながることがあります。
その中でも見落とされやすいのが、ドアの開閉音です。歩く音や物を落とす音に比べると軽く考えられがちですが、毎日何度も発生する音なので、積み重なるとかなり気になります。
私自身、11年以上二世帯住宅で暮らしてきて、2階のドアは「引き戸」より「開き戸」の方が明らかに向いていると感じています。
【図解あり】引き戸と開き戸の違いとは?二世帯住宅での使い分け方

部屋などの空間を仕切る役割としてドアがありますが、普通の戸建てのドアは「引き戸」か「開き戸」のどちらかになります。
簡単に説明すると、
- 引き戸:ドアを左右に動かして開閉する
- 開き戸:押したり引いたりして開閉する
どちらも一長一短ですが、一般的には場所によって使い分けます。実際、我が家もリビングや浴室は引き戸、それ以外は開き戸を採用しました。
引き戸が二世帯住宅で不利になりやすい理由
- 戸車がレールを通る構造のため、開閉音が出やすい
- レールにゴミがたまると「ガタガタ」「ゴゴゴゴ」といった音が大きくなりやすい
- 使用頻度が高い場所ほど部品が傷みやすい
- 2階で使うと、その音が1階に響きやすい
- 戸車やソフトクローズ部品の交換費用もかかる
つまり、引き戸は便利な反面、上下分離型の二世帯住宅の2階では、音と維持費の両面で不利になりやすいということです。
引き戸はうるさい?二世帯住宅で起こる“音問題”の正体とは
我が家には、「引き戸」も「開き戸」も両方あります。暮らし始めた当初はあまり感じませんでしたが、長く使っていくと、引き戸は開閉時の音が明らかにうるさくなります。
引き戸の構造は、ドアの下にローラー(戸車)が取り付けられていて、そのローラーがレールの上を通ることによりドアを開閉します。
新品の時はローラーがスムーズに動くため、音はそれほど気になりません。しかし、使用しているうちにレールにゴミがたまったり、固いゴミが食い込んだりすると、ローラーに傷や凹凸ができます。
その結果、引き戸を開閉する時に、「ガタガタ」「ゴゴゴゴ」のような不快な音が発生するようになります。
ローラーの交換部品は販売されていますが、頻繁に交換していては費用も手間もかかります。
【実体験】引き戸が原因で親世帯からクレーム⁉二世帯住宅の落とし穴
我が家は上下分離型の二世帯住宅で、1階が親世帯、2階が子世帯となっています。2階には引き戸が3ヵ所あり、リビングの出入口、子供部屋の出入口、浴室の出入口です。
浴室や子供部屋の引き戸はまだよいのですが、リビングの出入口は頻繁に開閉するため、ローラーが傷みやすく、音もひどい状態になりやすいです。
実際に1階の親世帯から、「びっくりするほど音がうるさいので何とかしてほしい」というクレームを受けてしまいました。
定期的にレールを掃除して、ローラーも交換して対応していますが、正直なところ、「開き戸だったらこんなトラブルも手間もなかったのに」という気持ちが強いです。
引き戸の方がドアが邪魔にならないので、多く採用したくなる気持ちは分かります。ただ、二世帯住宅の2階においては、すべてのドアを開き戸にした方が良いと今でも強く感じています。
引き戸vs開き戸を比較!それぞれのメリット・デメリットと後悔しない選び方
| 項目 | 引き戸 | 開き戸 |
|---|---|---|
| 開閉音 | 大きくなりやすい | 比較的静か |
| 防音面 | 不利になりやすい | 有利 |
| 省スペース性 | 高い | ドアの可動域が必要 |
| 安全性 | ぶつかりにくい | 人や物にぶつかる可能性あり |
| メンテナンス | 戸車・部品交換が必要になりやすい | 少ない |
| 二世帯住宅2階との相性 | あまり良くない | おすすめ |
引き戸には、ドアが邪魔にならない・人や物にぶつかりにくいというメリットがあります。
一方、開き戸は、開閉時に人や物に当たる可能性があり、ドアが通る範囲には家具を置けないというデメリットがあります。
それでも、二世帯住宅の2階のように防音を最優先に考える場所では、開き戸の方が圧倒的に後悔しにくいです。
【タマホーム「大安心の家」11年間でかかった維持費を公開】新築検討は建築費用だけでなく維持費の比較も重要 - 大器晩成を信じて
引き戸は維持費もかかりやすい
引き戸は便利ですが、長く使うと部品交換が必要になりやすいです。
- 戸車の交換:約2,000円×箇所
- ファインモーションの交換:約8,000円
これらが3〜5年に1回程度必要になることもあるため、二世帯住宅の2階のように防音が重要な場所では、開き戸の方が結果的にコストを抑えやすいと感じます。
【要注意】二世帯住宅で最もトラブルになりやすい“生活音”とは?

二世帯住宅で生活音対策が最重要事項ということは、このブログで何回も説明してきた通りです。
<二世帯住宅で問題になる音>
- 歩く音
- 子供が走る音
- 物を落とす音
- 階段を上る音
- 引き戸の音
その中で引き戸の音は、新築時に対策さえできていれば、お金をかけずに回避できる音問題です。
二世帯住宅に関する生活音問題は、下記の記事も参考にしてみてください。
【タマホームの二世帯住宅 2階床の防音に問題あり⁉】上下分離の二世帯住宅なら二重床対策が必要 - 大器晩成を信じて
二世帯住宅でも引き戸が向いている場所はある
ここまで引き戸のデメリットを書いてきましたが、すべての場所で引き戸がダメというわけではありません。
例えば、次のような場所では引き戸が向いていることもあります。
- 浴室や洗面所など、開閉スペースを取りにくい場所
- バリアフリーや介助のしやすさを重視したい場所
- 人や物にドアがぶつかるリスクを減らしたい場所
つまり、一般的な戸建てでは場所によって使い分けで問題ありません。ただし、上下分離型の二世帯住宅の2階に限っては、防音を優先して開き戸を基本に考えるのがおすすめです。
二世帯住宅を検討中の方へ
ドアの種類ひとつでも、二世帯住宅では生活音トラブルにつながることがあります。
特に上下分離型では、防音・間取り・建具の選び方まで含めて比較することが大切です。
よくある質問(Q&A)
Q:二世帯住宅の2階は引き戸と開き戸のどちらがいい?
A:防音面を重視するなら開き戸の方がおすすめです。引き戸は開閉音が1階に響きやすいです。
Q:引き戸はなぜうるさくなるのですか?
A:戸車がレールを通る構造のため、ゴミや摩耗で「ガタガタ」「ゴゴゴゴ」といった音が出やすくなります。
Q:引き戸にもメリットはありますか?
A:あります。開閉スペースが不要で、人や家具にぶつかりにくい点はメリットです。
Q:二世帯住宅でも引き戸が向いている場所はありますか?
A:浴室や洗面所など、開閉スペースを取りにくい場所では引き戸が向いていることがあります。
Q:開き戸のデメリットは何ですか?
A:ドアの可動域が必要なこと、人や家具にぶつかる可能性があることです。
【結論】二世帯住宅の2階は「開き戸」にすべき理由
上下分離型の二世帯住宅で2階のドアは、「引き戸」より「開き戸」がおすすめです。
開き戸を選ぶことで得られるメリットは、音対策だけではありません。維持費の削減にもつながります。
引き戸の維持にかかる費用としては、
- 戸車の交換(引き戸の下にあるタイヤ)⇒ 約2,000円×箇所
- ファインモーションの交換(閉まる時の衝撃吸収)⇒ 約8,000円
これらが3〜5年に1回程度必要になることがあります。
間取りによっては引き戸の方が良いケースもありますが、個人的には二世帯住宅の2階はすべて開き戸にしても良いのではないかと感じています。
二世帯住宅で11年以上暮らしてきた今でも、そう思っています。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。