この記事を読んで分かること☝
- 二世帯住宅の防音性能
- 二世帯住宅の生活音に関する体験談
- 防音対策のコツ
これから二世帯住宅を検討される方の中には、「二世帯住宅だと話し声が聞こえるのではないか」と不安に思われる方がいらっしゃるかもしれないので、今回は二世帯住宅の話し声が聞こえるのかどうかを解説させていただきます。
まず、我が家のことを少し書かせていただきますが、我が家の二世帯住宅はローコストハウスメーカー タマホームの完全分離型 二世帯住宅です。
間取りは上下横割りで1階に親世帯(おじいちゃん、おばあちゃん)2階に子世帯(私、妻、中学生二人)です。
家庭内の話し声は
- 普段の会話
- 夫婦喧嘩
- 子供同士の喧嘩
- 親子の喧嘩
ですね。この中で「夫婦喧嘩の声」を気にされる方が多いように感じます。
二世帯住宅のアンケートでも「親世帯に声が聞こえないか気になって、夫婦喧嘩も遠慮気味」という回答を見たりします。
先に結論を書かせていただくと、完全分離型の二世帯住宅であれば、「声が聞こえないか」心配する必要はありません。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
完全分離型の二世帯住宅なら話し声は聞こえない
二世帯住宅で10年暮らしていますが、話し声が聞こえて困ったことは一度もありません。私は2階の子世帯エリアにいますが、寝静まった時間帯でも問題ありません。
タマホームの「大安心の家」の床は、24mmの構造用合板+硬質石膏ボードを敷き詰めて防音対策しています。
ハウスメーカーによって防音対策は異なりますが、タマホームの床が特別優れているということはありませんので、どのハウスメーカーも話し声に対する防音性はそれなりにあると考えて良いでしょう。
床構造 | |
---|---|
タマホーム | 構造用合板24mm |
アイダ設計 | 構造用合板24mm |
アイフルホーム | 構造用合板28mm |
廊下や階段の話し声は聞こえる
部屋やLDKの話し声は聞こえませんが、廊下や階段の話し声は聞こえます。ただ、はっきり内容が分かるほど聞こえるのではなく、「なんか話してるなぁ」くらいな感じです。
完全分離型といっても玄関は隣り合わせで、壁一枚で隔てているだけですから、となり併せの玄関で完全の話し声をなくすことは難しいです。
気になるのであれば、間取りを検討する際に玄関の位置も考えた方が良いです。
夫婦喧嘩の声は聞こえる?
夫婦喧嘩をしないご家庭があるのか分かりませんが、我が家は結構な頻度で喧嘩が勃発します。喧嘩の原因はさておき、「親世帯に喧嘩の声が聞こえるかも」なんてことは気にせず、私も妻も大声で言い合います。
喧嘩が良いのか悪いのかは別として、親世帯から「喧嘩の声がうるさい」や「喧嘩していると気になる」という苦情は10年間で一度もありません。
一方、親世帯(おじいちゃん、おばあちゃん)も時々、口喧嘩をしていますが、その声も子世帯には聞こえませんね。
ですから、二世帯住宅で話し声を気にする必要はありません。
我が家は二世帯住宅の中でも狭小住宅(施工面積160㎡)で、それでも問題ないので、安心してください。
⇒30坪の二世帯住宅は狭すぎる⁉完全分離型なら40坪以上がおすすめ
話し声よりも歩く音が気になる
話し声はまったく問題ありませんが、子供が走ったり、暴れたりする音(重低音)は話し声とは異なり響くので、二世帯住宅では話し声よりも重低音を気にする必要があります。
- 子供が走る音
- 物を落とした音
- いびき(普通のいびきなら大丈夫です)
などですね。
二世帯住宅の生活音問題については、こちらの記事に詳しくまとめています。
完全分離型なら話し声を気にする必要はない
完全分離型の二世帯住宅では、どれだけ耳を澄ませても会話が聞こえることはないですから安心してください。
もちろんものすごく大きい声を出せば、まったく聞こえないということはないです。でも内容を聞き取ることは、まずできないですね。
音の状況 | 解説 | |
---|---|---|
赤ちゃんの泣き声 | 聞こえない | 問題になることはない |
普段の会話 | 聞こえない | 問題になることはない |
夫婦喧嘩の声 | 聞こえない | 問題になることはない |
犬の吠える声 | 若干聞こえる | しつけで対応するレベル |
子供が暴れる音 | 響く | 対策した方が良い |
失敗しない二世帯住宅のポイントとして音対策は重要ですが、それは話し声ではなく歩く音や子供が走る音、物を落とす音などですね。
二世帯住宅の検討は、この記事で書かせていただいた「話し声」の問題も含め、間取りの検討が重要です。
間取り検討のポイントは、親世帯と子世帯を隔てる壁ですね。
同居型は親世帯と子世帯が同じ空間にいるため、NGです。玄関のみの部分共有型は、各々のエリアのところでドアで仕切られていれば良いでしょう。完全分離型は問題ありません。
二世帯住宅で音の問題は、ストレスの原因になりますので、これから二世帯住宅を検討される方は、慎重に考えてみてください。
二世帯住宅をご検討の方におすすめ記事を2つご紹介させていただきます。ぜひ、読んでみてください。