
この記事を読んで分かること☝
- 大手ハウスメーカーで新築するために必要な予算
- 大手ハウスメーカーで新築した人の平均年収
- セミオーダー住宅が増えるであろう理由
- 価格を抑えて新築する方法
注文住宅の新築を検討する際、希望する家の仕様や予算に応じて、ハウスメーカーで建てるのか工務店で建てるのか考えますよね。また、ハウスメーカーでも大手ハウスメーカーなのかローコストハウスメーカーなのか判断に迷う部分もあります。
予算の面で大きく分けると「大手ハウスメーカー」と「ローコストハウスメーカー・工務店」という感じになりますが、予算的な基準はいくらくらいなのでしょうか。
一つの指標は、家の価格として4,000~4,500万円があります。
建築費用として4,000万円以上の予算を確保できるなら大手ハウスメーカーでも検討可能ですが、それ以下の場合はローコストハウスメーカーや工務店も視野に検討した方が良いです。
大手ハウスメーカーは土地代も含めると建てる場所にもよりますが、5,000万円を超える金額で個人的には普通のサラリーマンでは難しいのではないかと感じてしまいます。
ちなみに我が家は予算的に厳しかったのでローコストハウスメーカーのタマホームで建てました。
この記事では、大手ハウスメーカーで新築を検討する際の必要条件を解説していますので、これから注文住宅の新築をご検討の方は、ぜひ、最後まで読んでみてください。

👨🔧 この記事を書いた人
2012年にローコストハウスメーカーで完全分離型の二世帯住宅を新築。
生活歴12年のリアルな経験をもとに、家づくりのヒントや失敗談を発信しています。
「いかにして手の届く価格で新築住宅を検討するか」「ローコストで理想的な二世帯住宅とは」をテーマに日々研究。
価格・間取り・断熱・防音まで、実体験を交えながら徹底解説。
👨👩👧👦 一男一女の父(47歳)
🏠 二世帯住宅×ローコスト住宅の専門ブロガー
- 大手ハウスメーカーで注文住宅を建てるには4,500万円以上!予算のハードルが高い
- 注文住宅より安い!セミオーダー住宅が増えている理由とハウスメーカー一覧
- 大手ハウスメーカーが高すぎる?予算オーバーの人が選ぶ4つの新築・住宅購入方法
- 予算を抑えたいなら「ローコスト住宅」か「中古リノベ」!新築との比較と選び方」
大手ハウスメーカーで注文住宅を建てるには4,500万円以上!予算のハードルが高い

住宅生産団体連合会の調査結果で2023年度の注文住宅の平均顧客像は
- 調査サンプル数:2,846件
- 世帯主年齢:40.2歳
- 世帯人数:3.01人
- 世帯年収:1,148万円
- 建築費用:4,566万円
- 自己資金:2,047万円
戸建注文住宅の顧客実態調査(最新)|一般社団法人 住宅生産団体連合会 (judanren.or.jp)
となっています。世の中の人がどれだけ稼いでいるのか分かりませんが、個人的には「えっ?この条件が平均なの?」と思ってしまいました。
戸建注文住宅を建てる方の平均値が上記の条件だと、すごく少なくなってしまうのではないかと思いもう少し調べてみました。
特に世帯年収や自己資金は破格だと思います。
調査結果は住宅生産団体連合会の会員がほとんど
住宅生産団体連合会の調査結果は、会員企業が96.5%を占めており、残りの3.5%が中小企業でした。
<住宅生産団体連合会の会員企業(ハウスメーカーのみ)>
- 旭化成ホームズ(へーベルハウス)
- 住友林業
- 積水化学工業(セキスイハイム)
- 積水ハウス
- 大和ハウス工業
- サンヨーホームズ
- スウェーデンハウス
- トヨタホーム
- パナソニックホームズ
- ミサワホーム
- 三井ホーム
会員はほとんどが大手ハウスメーカーでこのメンバーなら建築費用が高額でも仕方ないですね。要するに住宅生産団体連合会の調査結果は、大手ハウスメーカーの調査結果と言っても良いレベルですね。
世帯年収1,148万円はなかなか厳しいですよ。私は35歳の時にタマホームの大安心の家で二世帯住宅を建てましたが、その時の年収は470万円ほどでしかたらね。47歳となった現在の年収は900万円ですが、それでも大手ハウスメーカーで注文住宅を新築するのは厳しいです。
【社員の給与の高いハウスメーカーは新築価格も高い⁉】各ハウスメーカーの給与を比較してみた - 大器晩成を信じて
年収1,100万円以上は全体の約10%
厚生労働省の調査によると1世帯あたりの平均所得は545.7万円となっており、世帯年収が1,100万円を超える世帯は約10%ほどしかいません。
つまり大手ハウスメーカーで注文住宅の新築を検討できる人はかなり少数派で、ほとんどの人はローコストハウスメーカーか工務店で新築を検討していることになります。
注文住宅より安い!セミオーダー住宅が増えている理由とハウスメーカー一覧

ただ最近は大手ハウスメーカーももう少し安価な新築を検討している客層を取り込もうとしてセミオーダー住宅に力を入れています。
セミオーダー住宅というのは、家の広さや外観、内装などをいくつかの選択肢の中から選んで組み合わせて、注文住宅程の自由度はないけど、分譲住宅よりは自分の好みに家を造ることのできる商品です。
| ハウスメーカー | セミオーダーの有無 | 商品名 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| へーベルハウス | あり | スマートデザイン | 重鉄構造を活かした高耐震設計 |
| 住友林業 | あり | Forest Selection | 木質感とデザイン性の両立 |
| セキスイハイム | あり | セミオーダーハイム | ユニット工法で工期短縮&品質安定 |
| 積水ハウス | あり | 積水ハウス ノイエ | 若年層向けコスパ型ブランド |
| 大和ハウス工業 | あり | Smart Made Housing. | 全国展開の安定供給とスマート提案 |
| サンヨーホームズ | なし | - | 自由設計を基本に展開 |
| スウェーデンハウス | あり | ヘンマ ベスト | 北欧デザイン&高断熱木製サッシ |
| トヨタホーム | あり | New LQ | IoT住宅と設備の融合が魅力 |
| パナソニックホームズ | あり | フォルティナ セレクトプレミアム | 家電との親和性が高い設備設計 |
| ミサワホーム | なし | スマートスタイル | 規格住宅ながら収納提案が充実 |
| 三井ホーム | あり | 三井ホーム セレクト | 高級感のある外観と内装が特長 |
ほとんどの大手ハウスメーカーがセミオーダー住宅を取り入れています。
ただ、価格を抑えるためのセミオーダー住宅と言ってもローコストハウスメーカーと比較すると高額ではあります。
【ハウスメーカーランキング1位はアイダ設計】ランキング上位15社を分析してみた - 大器晩成を信じて
大手ハウスメーカーが高すぎる?予算オーバーの人が選ぶ4つの新築・住宅購入方法

大手ハウスメーカーは予算的に厳しいという人の選択肢は
- 大手ハウスメーカーの中古住宅を購入する
- ローコストハウスメーカーで新築する
- 工務店で新築する
- 中古住宅をリノベーションする
<大手ハウスメーカーの中古住宅を購入する>
大手ハウスメーカーで新築したい、でも予算が足りないという場合、中古住宅という選択肢があります。
例えば、このハウスメーカーのこういう仕様が好きだけど、予算が足りないという場合は、中古住宅も一つの手ですね。ただ、中古住宅といえど、大手ハウスメーカーの住宅は高額です。
もう一つ心配なのがメンテナンス費用です。新築して10~15年ほど経過するとメンテナンスが必要です。大きな費用が掛かるメンテナンスとしては外壁塗装や防蟻処理ですね。特に外壁塗装は家の大きさにもよりますが、100~200万円ほど費用が必要ですね。
<ローコストハウスメーカーで新築する>
大手ハウスメーカーと比較してローコストハウスメーカーは、かなり価格を抑えることができるので、仕様や延床面積にもよりますが、1,500~2,500万円ほどで注文住宅を建てることができます。
私はローコストハウスメーカーのタマホームで注文住宅を建てましたが、11年暮らしても何ら問題はないので品質面を心配する必要はありません。
ただ、良くも悪くも普通の家という感じなので、人によっては少し物足りなく感じるかもしれません。
【2025年度 最新版 アイダ設計なら999万円で家を新築できる】予算内で新築するなら、まずはアイダ設計で話を聞いてみよう - 大器晩成を信じて
<工務店で新築する>
価格的には大手ハウスメーカーとローコストハウスメーカーの中間に位置しています。価格を抑えながら大手ハウスメーカーのようなこだわった家を新築したい方には、工務店はおすすめです。
ただ、工務店はネット上での情報も少なく、財務内容もよく分からないケースが多いので、倒産のリスクはありますね。
工務店が倒産してしまうと将来的なメンテナンスの不安もあるので、工務店で検討する際は財務内容の確認が必須です。可能であれば検討している工務店に決算書の開示を求めても良いですね。
<中古住宅を購入してリノベーションする>
最近、中古住宅のリノベーションが増加しています。大きな理由としては空き家問題があり、それを有効活用しようということですが、リノベーション住宅のメリットは、価格を抑えながら高仕様の家を手に入れることができるということです。
空き家が増加しており、物件数も多いので費用を抑えて家を手に入れるなら選択肢の一つとして持っておいた方が良いですね。
【リノベーション住宅の購入者が急増】理由は新築の価格高騰とリノベ品質の向上 - 大器晩成を信じて
・建築費用を抑えながら、間取りはこだわりたい
・友人知人を呼んで楽しめるような家を建てたい
アキュラホームと他のローコストハウスメーカーとの違いはデザイン性。価格も大切だけど、間取りにもこだわりたい方におすすめのハウスメーカーですね。
- ✓ 完全自由設計 ⇒ こだわった間取りにできる
- ✓ 初期保証20年 ⇒ 維持費を抑えることができる
- ✓ 吹抜けや大開口 ⇒ ローコストHMでは珍しい
ローコストハウスメーカーは、確かに金額を抑えることはできますが、どうしてもデザインが普通になりすぎて物足りないです。
私はローコストハウスメーカーのタマホームで家を建てて12年間暮らしていますが、正直なところ「もっと間取りにこだわって家を建てればよかった・・」と思っています。(どこにでもあるような家の間取りなので・・)
ワクワク感があるのも注文住宅の良さですから、「私のちょっとした後悔」をこれから新築される方には、ぜひ、参考にしていただきたい。(と思っています)
「価格は抑えたい」且つ「おしゃれ」な注文住宅を検討したいなら、ぜひ、アキュラホームを候補に入れてみてください。
予算を抑えたいなら「ローコスト住宅」か「中古リノベ」!新築との比較と選び方」
| 住宅タイプ | 初期費用 | メンテ費用 | こだわり | 安心感 |
|---|---|---|---|---|
| 大手ハウスメーカーの新築 | ☆ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
| 大手ハウスメーカーの中古 | ☆☆ | ☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
| ローコストハウスメーカー | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆☆ |
| 工務店 | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆☆ |
| 中古住宅+リノベーション | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆ |
大手ハウスメーカーの新築が予算的に難しい場合、おすすめはローコストハウスメーカーもしくは中古住宅+リノベーションですね。
単純に金額だけであれば、ローコストハウスメーカーが良いですが、もともと大手ハウスメーカーで検討したいと考えているのであれば、家に対するこだわりもあると感じますので、こだわった家を予算を抑えながら検討するなら中古住宅+リノベーションですね。
- これからさらに新築価格は上昇すると想定されていること
- 空き家が増加傾向にあること
を考えると中古住宅+リノベーションは、とりあえず検討してみても良いと感じますね。
これから新築をご検討の方は、たくさんの選択肢を持ちながら納得のできる家を手に入れてください。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。



