大器晩成を信じて

二世帯住宅 × タマホーム

【大手ハウスメーカーで新築するには4,500万円以上(家のみ)の予算が必要⁉】価格が高すぎてサラリーマンでは購入できない

この記事を読んで分かること☝

  • 大手ハウスメーカーで新築するために必要な予算
  • 大手ハウスメーカーで新築した人の平均年収
  • セミオーダー住宅が増えるであろう理由
  • 価格を抑えて新築する方法

注文住宅の新築を検討する際、希望する家の仕様や予算に応じて、ハウスメーカーで建てるのか工務店で建てるのか考えますよね。また、ハウスメーカーでも大手ハウスメーカーなのかローコストハウスメーカーなのか判断に迷う部分もあります。

予算の面で大きく分けると「大手ハウスメーカー」と「ローコストハウスメーカー・工務店」という感じになりますが、予算的な基準はいくらくらいなのでしょうか。

一つの指標は、家の価格として4,000~4,500万円があります。

建築費用として4,000万円以上の予算を確保できるなら大手ハウスメーカーでも検討可能ですが、それ以下の場合はローコストハウスメーカーや工務店も視野に検討した方が良いです。

大手ハウスメーカーは土地代も含めると建てる場所にもよりますが、5,000万円を超える金額で個人的には普通のサラリーマンでは難しいのではないかと感じてしまいます。

ちなみに我が家は予算的に厳しかったのでローコストハウスメーカーのタマホームで建てました。

この記事では、大手ハウスメーカーで新築を検討する際の必要条件を解説していますので、これから注文住宅の新築をご検討の方は、ぜひ、最後まで読んでみてください。

■この記事を書いた人■

2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。

二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。

実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。

一男一女の父親。

大手ハウスメーカーの注文住宅は予算的なハードルが高い

住宅生産団体連合会の調査結果で2023年度の注文住宅の平均顧客像は

  • 調査サンプル数:2,846件
  • 世帯主年齢:40.2歳
  • 世帯人数:3.01人
  • 世帯年収:1,148万円
  • 建築費用:4,566万円
  • 自己資金:2,047万円

戸建注文住宅の顧客実態調査(最新)|一般社団法人 住宅生産団体連合会 (judanren.or.jp)

となっています。世の中の人がどれだけ稼いでいるのか分かりませんが、個人的には「えっ?この条件が平均なの?」と思ってしまいました。

戸建注文住宅を建てる方の平均値が上記の条件だと、すごく少なくなってしまうのではないかと思いもう少し調べてみました。

特に世帯年収や自己資金は破格だと思います。

調査結果は住宅生産団体連合会の会員がほとんど

住宅生産団体連合会の調査結果は、会員企業が96.5%を占めており、残りの3.5%が中小企業でした。

<住宅生産団体連合会の会員企業(ハウスメーカーのみ)>

  • 旭化成ホームズ(へーベルハウス)
  • 住友林業
  • 積水化学工業(セキスイハイム)
  • 積水ハウス
  • 大和ハウス工業
  • サンヨーホームズ
  • スウェーデンハウス
  • トヨタホーム
  • パナソニックホームズ
  • ミサワホーム
  • 三井ホーム

会員はほとんどが大手ハウスメーカーでこのメンバーなら建築費用が高額でも仕方ないですね。要するに住宅生産団体連合会の調査結果は、大手ハウスメーカーの調査結果と言っても良いレベルですね。

世帯年収1,148万円はなかなか厳しいですよ。私は35歳の時にタマホームの大安心の家で二世帯住宅を建てましたが、その時の年収は470万円ほどでしかたらね。47歳となった現在の年収は900万円ですが、それでも大手ハウスメーカーで注文住宅を新築するのは厳しいです。

年収1,100万円以上は全体の約10%

厚生労働省の調査によると1世帯あたりの平均所得は545.7万円となっており、世帯年収が1,100万円を超える世帯は約10%ほどしかいません。

つまり大手ハウスメーカーで注文住宅の新築を検討できる人はかなり少数派で、ほとんどの人はローコストハウスメーカーか工務店で新築を検討していることになります。

国民生活基礎調査|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

セミオーダー住宅が増加傾向

大手ハウスメーカーのセミオーダー住宅 図解

ただ最近は大手ハウスメーカーももう少し安価な新築を検討している客層を取り込もうとしてセミオーダー住宅に力を入れています。

セミオーダー住宅というのは、家の広さや外観、内装などをいくつかの選択肢の中から選んで組み合わせて、注文住宅程の自由度はないけど、分譲住宅よりは自分の好みに家を造ることのできる商品です。

大手ハウスメーカーのセミオーダー住宅
  セミオーダーの有無 商品名
へーベルハウス      あり スマートデザイン
住友林業              あり Forest Selection
セキスイハイム              あり セミオーダーハイム
積水ハウス      あり 積水ハウス ノイエ
大和ハウス工業      あり Smart Made Housing.
サンヨーホームズ      なし  
スウェーデンハウス      あり ヘンマ ベスト
トヨタホーム      あり New LQ
パナソニックホームズ      あり フォルティナ セレクトプレミアム
ミサワホーム      なし スマートスタイル
三井ホーム      あり 三井ホーム セレクト

ほとんどの大手ハウスメーカーがセミオーダー住宅を取り入れています。

ただ、価格を抑えるためのセミオーダー住宅と言ってもローコストハウスメーカーと比較すると高額ではあります。

予算的な問題で大手ハウスメーカーを選択できない人はどこで建てる?

大手ハウスメーカー以外で家を建てる方法 図解

大手ハウスメーカーは予算的に厳しいという人の選択肢は

  • 大手ハウスメーカーの中古住宅を購入する
  • ローコストハウスメーカーで新築する
  • 工務店で新築する
  • 中古住宅をリノベーションする

<大手ハウスメーカーの中古住宅を購入する>

大手ハウスメーカーで新築したい、でも予算が足りないという場合、中古住宅という選択肢があります。

例えば、このハウスメーカーのこういう仕様が好きだけど、予算が足りないという場合は、中古住宅も一つの手ですね。ただ、中古住宅といえど、大手ハウスメーカーの住宅は高額です。

もう一つ心配なのがメンテナンス費用です。新築して10~15年ほど経過するとメンテナンスが必要です。大きな費用が掛かるメンテナンスとしては外壁塗装や防蟻処理ですね。特に外壁塗装は家の大きさにもよりますが、100~200万円ほど費用が必要ですね。

<ローコストハウスメーカーで新築する>

大手ハウスメーカーと比較してローコストハウスメーカーは、かなり価格を抑えることができるので、仕様や延床面積にもよりますが、1,500~2,500万円ほどで注文住宅を建てることができます。

私はローコストハウスメーカーのタマホームで注文住宅を建てましたが、11年暮らしても何ら問題はないので品質面を心配する必要はありません。

ただ、良くも悪くも普通の家という感じなので、人によっては少し物足りなく感じるかもしれません。

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<工務店で新築する>

価格的には大手ハウスメーカーとローコストハウスメーカーの中間に位置しています。価格を抑えながら大手ハウスメーカーのようなこだわった家を新築したい方には、工務店はおすすめです。

ただ、工務店はネット上での情報も少なく、財務内容もよく分からないケースが多いので、倒産のリスクはありますね。

工務店が倒産してしまうと将来的なメンテナンスの不安もあるので、工務店で検討する際は財務内容の確認が必須です。可能であれば検討している工務店に決算書の開示を求めても良いですね。

<中古住宅を購入してリノベーションする>

最近、中古住宅のリノベーションが増加しています。大きな理由としては空き家問題があり、それを有効活用しようということですが、リノベーション住宅のメリットは、価格を抑えながら高仕様の家を手に入れることができるということです。

空き家が増加しており、物件数も多いので費用を抑えて家を手に入れるなら選択肢の一つとして持っておいた方が良いですね。

予算を抑えるならローコストハウスメーカーか中古住宅+リノベーション

トータルの評価
  初期費用 メンテ費用 こだわり 安心感
大手ハウスメーカーの新築 ☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
大手ハウスメーカーの中古 ☆☆ ☆☆☆ ☆☆
ローコストハウスメーカー ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆ ☆☆☆☆
工務店 ☆☆☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆
中古住宅+リノベーション ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆

大手ハウスメーカーの新築が予算的に難しい場合、おすすめはローコストハウスメーカーもしくは中古住宅+リノベーションですね。

単純に金額だけであれば、ローコストハウスメーカーが良いですが、もともと大手ハウスメーカーで検討したいと考えているのであれば、家に対するこだわりもあると感じますので、こだわった家を予算を抑えながら検討するなら中古住宅+リノベーションですね。

  • これからさらに新築価格は上昇すると想定されていること
  • 空き家が増加傾向にあること

を考えると中古住宅+リノベーションは、とりあえず検討してみても良いと感じますね。

これから新築をご検討の方は、たくさんの選択肢を持ちながら納得のできる家を手に入れてください。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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