
私は完全分離型の二世帯住宅で12年間暮らしていますが、ここ数年、夏が暑すぎるので光熱費(特に電気代)が高額になっています。昨年は7月の電気代が7万円を超えてしまいました。(以前は高くでも3~4万円)
上下分離型の二世帯住宅の場合、2階にキッチンや浴室などの熱源もあり夏場はかなり暑くなるので、エアコンの稼働も多くなってしまいます。
今後、さらに夏が暑くなるであろうことが想定される中で、上下分離型の二世帯住宅を検討するなら断熱性能が非常に重要なポイントになります。
この記事ではコストパフォーマンスと住宅性能のバランスで注目されているアイ工務店の二世帯住宅について、断熱性・防音性・価格帯などを詳しく解説しながら、他社(タマホーム)との違いや、どんな方に向いているかも紹介させていただきます。

👨🔧 この記事を書いた人
2012年にローコストハウスメーカーで完全分離型の二世帯住宅を新築。
生活歴12年のリアルな経験をもとに、家づくりのヒントや失敗談を発信しています。
「いかにして手の届く価格で新築住宅を検討するか」「ローコストで理想的な二世帯住宅とは」をテーマに日々研究。
価格・間取り・断熱・防音まで、実体験を交えながら徹底解説。
👨👩👧👦 一男一女の父(47歳)
🏠 二世帯住宅×ローコスト住宅の専門ブロガー
- アイ工務店の二世帯住宅はいくら?坪単価と本体価格の目安
- アイ工務店は断熱性能が高い?UA値と断熱材の種類
- アイ工務店の防音性能(二世帯住宅の最重要ポイント)
- アイ工務店で二世帯住宅を建てる際の注意点とリスク
- アイ工務店とタマホームの二世帯住宅の比較
- どんな人にアイ工務店の二世帯住宅はおすすめ?
- アイ工務店の二世帯住宅 まとめ
アイ工務店の二世帯住宅はいくら?坪単価と本体価格の目安

| 仕様タイプ | 本体価格の目安 | 坪単価の目安 |
|---|---|---|
| ベーシック仕様(2階建て二世帯) | 2,300万円〜3,400万円 | 約55〜65万円 |
| ハイグレード仕様(ZEH仕様対応) | 3,400万円〜4,200万円 | 約65〜75万円 |
アイ工務店の二世帯住宅は、大手ハウスメーカーと比較するとリーズナブルな価格帯で提供されています。
標準的な2階建ての完全分離型プランであれば、本体価格は2,300万円〜3,400万円程度、坪単価にして約55〜65万円が目安です。断熱・耐震・遮音性能を備えたハイグレード仕様やZEH対応の仕様を選ぶ場合は、3,400万円〜4,200万円(坪単価65〜75万円)になるケースもあります。
また、完全分離型の場合は水回りや玄関、給湯器などが二世帯分必要となるため、共用型よりもコストが上がる点に注意が必要です。ただし、他社と比べて同等性能でコストを抑えられるため、コストパフォーマンスの高さが魅力ですね。
アイ工務店は断熱性能が高い?UA値と断熱材の種類
アイ工務店の住宅は、断熱性能に優れており、寒冷地にも対応できる仕様を標準で備えています。
| 部位 | 使用断熱材 | 構造・仕様 |
|---|---|---|
| 外壁 | 高性能グラスウール 16K(厚さ100mm以上) | ダブル断熱構造+通気層工法 |
| 屋根(天井) | 吹付け硬質ウレタンフォームまたはグラスウール | 小屋裏断熱 or 天井断熱(地域により選択) |
| 床下 | 押出法ポリスチレンフォーム 65mm〜 | 床断熱工法(基礎断熱も対応可) |
| 窓・サッシ | 樹脂サッシ+Low-E複層ガラス | オール樹脂サッシ(YKK APやLIXIL製) |
性能・コスパともに優秀な断熱仕様
アイ工務店は断熱材に高性能グラスウールやウレタンを採用し、外壁や天井などに適切な厚みを確保することで、UA値0.46〜0.50という高い断熱性能を実現しています。これは一般的なハウスメーカーの中でもHEAT20 G1〜G2相当のレベルで、光熱費の削減や快適な室温管理に貢献します。
特に注目すべきは、オール樹脂サッシ+Low-Eガラスを標準装備としている点で、窓からの熱損失を大幅に抑える仕様です。さらに、地域や予算に応じて、トリプルガラスや基礎断熱などのカスタマイズも柔軟に対応可能。高断熱を重視しながらコストを抑えたい二世帯住宅には、非常に適した選択肢です。
アイ工務店の防音性能(二世帯住宅の最重要ポイント)
| 部位 | 防音仕様 | 特徴・効果 |
|---|---|---|
| 2階床 | 剛床構造+遮音マット(下地に敷設) | 子世帯の足音や物音を軽減し、下階への音の伝播を抑制 |
| 間仕切り壁 | 石膏ボード2重貼り+グラスウール吸音材 | 隣室からのテレビ・会話・生活音の漏れを低減 |
| トイレ・洗面所 | 遮音パイプ+吸音材施工 | 流水音・排水音が他の部屋に響かないよう配慮 |
| 開口部(ドア・窓) | オプションで防音ドア・二重サッシ対応可 | 外部騒音やプライバシー音漏れの対策として有効 |
さらに、上下階で水回りを真下に配置しない、寝室とリビングをずらすなどの間取り上の工夫も重要です。設計段階から防音性を意識することで、入居後のストレスを大きく軽減できます。
アイ工務店は性能の「見える化」を重視しており、設計士とともに遮音対策を細かく検討できるのも魅力の一つです。音に敏感な世帯や、完全分離型でお互いの生活リズムが異なる家庭にとって、信頼性の高い構造です。
アイ工務店で二世帯住宅を建てる際の注意点とリスク

性能面や価格面で評価の高いアイ工務店ですが、二世帯住宅を建てる際には注意しておきたい点やリスクも存在します。後悔しない家づくりのために、事前に確認しておきましょう。
FC(フランチャイズ)店ごとの対応に差がある
- アイ工務店は直営店中心ですが、一部地域ではFC展開もあり
- 営業担当・設計士の力量や対応の質が地域ごとに異なるという声も
- 口コミや施工実績を事前に確認し、信頼できる担当者を選ぶことが重要
完全分離型はコストアップに注意
- 完全分離型の二世帯住宅は、玄関・水回り・給湯・電気系統をすべて分けるため、建築費用が通常より高くなります
- 見積もりの際は電気・ガス・給湯器の系統を何世帯分にするか明確にしておく必要があります
過度な自由設計によるコスト膨張
- アイ工務店は自由設計が魅力ですが、要望を詰め込みすぎると予算オーバーになりやすいです
- オプション追加の積み重ねで、結果的に大手メーカー並みの金額になるケースも
生活音トラブルを防ぐための設計配慮が必要
- 2階床の遮音性能は一定レベルありますが、洗濯機・トイレ・風呂の配置によっては音が響くことも
- 上下階で水回りの位置をずらす・防音対策を強化するといった設計上の工夫が必要
アフターサービス体制の地域差
- 保証制度や定期点検は用意されていますが、実際の対応スピードや質は営業所によって異なるとの声も
- 入居者の口コミやOB訪問などで事前確認がおすすめ
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アイ工務店とタマホームの二世帯住宅の比較
| 項目 | アイ工務店 | タマホーム |
|---|---|---|
| 坪単価 | 約55〜75万円 | 約50〜65万円 |
| 本体価格帯(二世帯) | 2,300〜4,200万円 | 2,000〜3,800万円 |
| 断熱性能 | UA値 0.46〜0.50(HEAT20 G1〜G2) | UA値 0.6前後(G1相当) |
| 2階床の構造 | 剛床+遮音マット等の遮音施工 | 木質剛床、遮音オプション少 |
| 標準窓仕様 | 樹脂サッシ+Low-E複層ガラス | アルミ樹脂複合サッシ+Low-Eガラス |
| 間取りの自由度 | 完全自由設計(全棟) | 規格住宅+一部カスタム |
| 構造体 | 木造軸組(耐震パネル併用) | 木造軸組(耐力壁+金物工法) |
| 全館空調・ZEH対応 | 対応(提案力高) | 対応(ZEHオプションあり) |
| 営業スタイル | 丁寧で控えめとの声が多い | 積極営業、クーポン誘導が多め |
| 引渡し後のアフター | 地域でややバラつきあり | 全国統一基準+自社管理体制 |
価格帯はほぼ同等ですが、断熱性能や設計の自由度、窓仕様などの住宅性能ではアイ工務店がやや優勢です。対して、タマホームは全国展開によるアフター管理の安定性や営業支援体制が強みといえます。
より高性能・自由設計重視ならアイ工務店、コスト重視・分かりやすいプラン重視ならタマホームというように、ニーズに応じた選択がポイントになります。
どんな人にアイ工務店の二世帯住宅はおすすめ?
- 完全自由設計で、親世帯・子世帯それぞれの暮らしに合わせた間取りを実現したい人
- 断熱・防音・耐震などの住宅性能にこだわりたいが、価格は抑えたい人
- 「ローコストすぎて不安」「大手は高すぎる」という中間層のニーズにマッチしたハウスメーカーを探している人
- 生活スタイルの違う世帯が同居するため、完全分離型でプライバシーに配慮したい人
- 窓・構造・断熱材に至るまで性能が“見える化”された設計に安心感を求める人
アイ工務店の二世帯住宅 まとめ
アイ工務店の二世帯住宅は、高断熱・高遮音・完全自由設計・コストパフォーマンスという4拍子が揃った住宅を目指す方に最適です。
「安かろう悪かろうは避けたい」「大手より手の届く価格で性能の高い家を建てたい」という方にとって、アイ工務店は非常にバランスの良い選択肢となります。
また、設計士と直接打ち合わせができる体制や、地域密着の丁寧な対応も安心感のあるポイント。間取りや構造を一からこだわりたい方、親世帯との距離感を大切にしながら同居を考える方にとって、後悔しない住まいづくりができるハウスメーカーといえるでしょう。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
・吹抜けのあるおしゃれな雰囲気にしたい
・大手ハウスメーカーより金額を抑えたい
アキュラホームはコストを抑えつつも、他のローコストハウスメーカーにないデザイン力があります。
- 完全自由設計 ⇒ こだわった間取りにできる
- 初期保証20年 ⇒ 維持費を抑えることができる
- 吹抜けや大開口 ⇒ ローコストHMでは珍しい
ローコストハウスメーカーの二世帯住宅は、確かに金額を抑えることはできますが、どうしてもデザインが普通になりすぎて物足りないです。
私はタマホームで二世帯住宅を建てて12年間暮らしています。特に大きな問題はないですが、正直なところ「もっと間取りにこだわって二世帯住宅を建てればよかった・・」と思っています。(間取りが普通すぎて面白くない)
ワクワク感があるのも注文住宅の良さですから、「私のちょっとした後悔」をこれから二世帯住宅を検討される方は、ぜひ、参考にしていただきたい。(と思っています)
「価格は抑えたい」且つ「こだわった」二世帯住宅を検討したいなら、ぜひ、アキュラホームを候補に入れてみてください。



