大器晩成を信じて

二世帯住宅 × タマホーム

【ヤマダ電機のオリジナルエアコン“リエア”は注意】設置トラブルで結局25万円の富士通製に買い替えた話」

12年前に家を新築した時に購入したエアコンですが、ここ数年の夏の暑さなのか、エアコン自体が劣化したのか分かりませんが、冷えなくなってきました。

具体的にどの程度、冷えないかと言うと設定温度21℃で強風にしても部屋は暑いまま。さすがに部屋が暑い状態だとしんどいのでエアコンを買い換えました。

ちなみにこのエアコンは二世帯住宅の2階にあるLDKのエアコンです。部屋の広さは約18畳ほどですが、キッチンや浴室などもあるため、何もない部屋と比較すると部屋が暑くなる要素はあります。

今回、エアコンの購入費用を抑えたかったので、当初はヤマダ電機の18畳用のオリジナル製品を選定していましたが、工事に際して色々なハードルがあって最終的には富士通の20畳用のエアコンを設置しました。

この記事ではヤマダ電機のオリジナルエアコンを購入する際の注意点と富士通のエアコンの能力について詳しく解説させていただきますので、これからエアコンの購入をご検討の方は、ぜひ、最後まで読んでみてください。

プロフィール画像

👨‍🔧 この記事を書いた人

2012年にローコストハウスメーカーで完全分離型の二世帯住宅を新築。
生活歴12年のリアルな経験をもとに、家づくりのヒントや失敗談を発信しています。

いかにして手の届く価格で新築住宅を検討するか」「ローコストで理想的な二世帯住宅とは」をテーマに日々研究。
価格・間取り・断熱・防音まで、実体験を交えながら徹底解説。

👨‍👩‍👧‍👦 一男一女の父(47歳)
🏠 二世帯住宅×ローコスト住宅の専門ブロガー

 

12年前に購入したエアコンはパナソニック製「CS-562CXR2-W」

我が家で使用していたエアコンは、パナソニック製CS-562CXR2-Wで冷暖房能力5.6kWクラス(おおよそ18畳用)でした。

2階にリビングに使用するので、200V仕様の大きめの製品ですね。

主なスペックは

項目 内容
型番 CS-562CXR2-W(室内機)
CU-562CXR2(室外機)
発売年 2012年
冷暖房対応畳数 冷房:15~23畳/暖房:15~18畳
冷房能力 5.6kW

 

  • ナノイー(初代)搭載:カビやニオイに配慮した空気清浄機能
  • エコナビ機能:人の動きや日差しを検知して自動で省エネ運転
  • 自動お掃除機能:フィルターを自動で掃除してメンテナンス性向上
  • 快適除湿機能:温度を下げすぎずに湿度をコントロール

使用10年経過から急に冷えなくなった

12年前は高性能だったエアコンも10年経過した頃から急に冷えが悪くなりました。そして風量も弱くなりました。

汚れが原因かと思いエアコンクリーニングもしましたが、あまり効果はありませんでしたね。「全然冷えないけど電気代はすごく高い」という状況になってきたので、エアコンの買い替えを検討することになりました。

同等能力(200V 5.6kW)のエアコンで検討

早速エアコンを検討することになったわけですが、もともと使用していたエアコン(200V 5.6kW)と同等能力のエアコンとなると20万円近い金額になります。

メーカー 機種名 冷房能力 電源 参考価格(税込) 特徴
富士通ゼネラル AS-Z563N2 5.6kW 200V 約198,000円 ノクリアZ。快適気流・高性能フィルター搭載
ダイキン S563ATAP-W 5.6kW 200V 約210,000円 うるさらXシリーズ。加湿機能+AI快適運転
三菱電機 MSZ-ZXV5624S 5.6kW 200V 約185,000円 霧ヶ峰プレミアムモデル。ムーブアイ搭載
パナソニック CS-X563D2 5.6kW 200V 約189,000円 ナノイーX・エコナビ搭載の高機能モデル
日立 RAS-X56N2 5.6kW 200V 約192,000円 白くまくんXシリーズ。プレミアム除湿対応
ヤマダ電機(RIAIR) YHA-V56P2 5.6kW 200V 約109,000円 換気対応+格安モデル。価格重視に最適

 

色々と探しているとありました。同等能力で金額の抑えられてエアコン。それはヤマダ電機のオリジナル製品です。

YHA-V56P2は、ヤマダ電機オリジナルブランド「RIAIR(リエア)」のエアコンで、18畳用・200V仕様のスタンダードモデルです。

主な特徴としては

  • 換気機能付き:給気換気対応で、窓を開けずに外気を取り入れ可能
  • 清潔機能:フリーズクリーン洗浄+内部乾燥でカビの発生を抑制
  • 活性炭フィルター:ホルムアルデヒドや臭い対策にも対応
  • コストパフォーマンス:10万円台前半から購入可能で、同クラスの他社製品より安価

実際、価格についてはヤマダ電機の公式サイトで11万円弱でかなりコストパフォーマンスが高かったですね。

単純に金額につられて「リエア」を購入したわけですが、その後、様々な問題が発生しました。

リエアの設置工事の注意点

我が家でもともと使用していたエアコンが200V仕様だったので、簡単に付け替えができると思っていましたが、何かとハードルがありました。

まず「リアエア」の設置工事をしてもらう際の注意点を説明します。

  • 200V専用回路が必要
    YHA-V56P2は200V仕様のため、専用の200V電源コンセントが必要です。
    ご自宅に200Vコンセントがない場合は、電気工事士による配線工事が発生します(費用目安:5,000〜15,000円)。
  • 室外機の設置スペースを確保
    室外機は大型のため、前後左右20cm以上の空間が必要です。密閉されたベランダなどは排熱効率が落ちるため、注意しましょう。
  • 換気機能付きのためもともとある穴の拡張が必要
    YHA-V56P2は「給気換気」機能があるため、通常の冷媒管・ドレン配管より大きな穴が必要

工事の事前現場確認にきてもらった

李エアYHA-V56P2の設置工事に不安を感じたため、念のためヤマダ電機指定の工事業者に現場確認に来てもらいました。

すると、担当者から以下の説明がありました。

  • 既設のエアコンがあるので穴の状況を確認できない
  • 柱や筋交いがある場合、穴拡張ができず、工事が中止になる
  • 既設エアコンを取り外した後にその事実が分かると、元に戻すことができないとのこと

つまり、工事に失敗した場合、しばらく「エアコンのない生活」を強いられる可能性があるということです。

真夏で私の暮らす町は普通に35℃を超える気候ですから、万が一エアコンが取り付かないことがあれば、地獄のような日々が待っているわけです。

工事当日…恐れていたことが現実に

そして迎えた工事当日、エアコンの取り外しが完了し、いざ新しいエアコン(リエアYHA-V56P2)の設置に移ると、工事業者の方から厳しい一言。

「配管穴が柱に当たっていて穴の拡張ができず、新しい室内機の換気ダクトが通らない」

まさに事前に指摘された通りの事態が起こりました。

エアコンの取付位置をズラそうにも壁があり、工事の担当者も色々と考えてくれましたが最終的にはエアコンの設置は中止となりました。

エアコンの穴の状況(柱がある)
既設エアコンの設置状況(左に壁がある)

この時点で、既設のパナソニック製エアコンは取り外された状態。つまり、我が家はエアコンのない状態に。

真夏の二世帯住宅2階リビングで、これは本当にきつかったです。違う機種が届くまで4日ほどかかりましたが、寝室のエアコン(小さい機種)をフル稼働してサーキュレータでリビングを何とか冷やしていましたが、かなり苦しかったです。

ヤマダ電機へ行き、違う機種を検討

やむなく、ヤマダ電機の店舗へ行き状況を説明しました。すると店員さんも事情を把握してくれて、次のような代替案を提示してくれました。

  • 購入したリアエアの返品は可能
  • リエアではなく、大手メーカー製エアコン(富士通・日立・三菱など)で再検討
  • 換気機能のないモデルであれば、既存の配管穴がそのまま使える

この時はとにかく早くエアコンを取り付けた気持ちが強く金額よりも「きちんと工事ができて」「しっかり冷えるエアコン」ということが条件になっていました。

その結果、最終的には富士通ゼネラルの20畳用エアコン(ノクリア)を選択しました。(当初は18畳用を検討していましたが、あまりの部屋の暑さに「できる限り冷えるエアコンがいい」ということで一格上のエアコンにしました。

金額は工事費込みで25万円。

当初より予算オーバーにはなりましたが、既存の配管が使え、工事もスムーズ。冷房能力もパナソニック製旧モデルより高く、今では設定温度27℃でも快適に過ごせるようになりました。

富士通ノクリア

ヤマダ電機オリジナルエアコン「リエア」を購入する際の注意点

一連のやり取りを通じて「リエア」のことに詳しくなったので、これから「リエア」をご検討の方に注意事項を書かせていただきます。

  • 既設エアコンがある場合は穴の拡張が必要(別途費用)
  • 柱や筋交い、すでにスリープが入っている場合が拡張ができない
  • 屋外のカバーについて大きいものが必要なため、既設カバーを利用できない(追加費用)
  • 室外機が大きいので、既設室外機の場所に収まらない

とにかく「リエア」は設置工事に関してかなり注文が付きます。実感としては本体価格がいくら安くても設置工事の追加料金が高額になってしまうため、思ったほどのコストメリットはないと感じています。

もちろん住宅の環境的に「リエア」を設置しやすい状況であればコストメリットはありますが、なかなかそういう住宅は少ない感じですね。

工事業者さんも言っていましたが、「リエア」は設置できないケースが割と多いとのことです。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

■おすすめ記事■