この記事を読んで分かること☝
- 親世帯が二世帯住宅に賛成するとは限らない理由
- 親世帯の意思確認の重要性
- 将来、二世帯で暮らす可能性があるなら賃貸併用型住宅
「親世帯は二世帯住宅で子世帯と暮らしたいと思っている」こういった認識を持たれている方は多いですが、実際のところは必ずしもそう考えているとは限らないです。
子世帯が親世帯に気を遣うのと同様に親世帯も子世帯に気を遣っています。
二世帯住宅でうまくやっていくためには、子世帯のお嫁さん視点に立って二世帯住宅を検討することが重要ですが、親世帯の立場に立って考えることも同様に重要です。
というのも、親世帯は子供が巣立ってから長年、2人暮らしを続けているため、大勢での暮らしや小さな子供のいる暮らしに対して、戸惑ってしまうこともあります。
二世帯住宅は親世帯と子世帯の両方が、納得していないとなかなかうまくいかないため、二世帯住宅の検討を始める前の意思確認が重要ですね。
この記事では、実際に親世帯がどんなことを考えているのか、実体験を踏まえながら解説させていただきます。
2012年に年収470万円ながらローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。現在、二世帯住宅での生活歴10年。(継続中)
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
- 二世帯住宅で暮らす親世帯は結構大変
- 夫婦2人で日々を満喫している親世帯に二世帯住宅は向かない
- 二世帯住宅を検討する前に確認しておくこと
- 親世帯が二世帯住宅に反対の場合は無理に話を進めない
- 将来に備えるなら賃貸併用型の住宅がおすすめ
二世帯住宅で暮らす親世帯は結構大変
私は11年間、二世帯住宅で暮らしていますが、親世帯にとって二世帯住宅での暮らしは何かと大変なことがあります。
- 親世帯と子世帯 全員で出かけたり食事にいったり
- 子供(孫)が頻繁に親世帯のところに泊まったり
- 子供(孫)の体調が悪ければ心配したり
- 学校で友達とうまくやっているのか心配したり
- 子世帯の生活が気になったり
などなど、他にもたくさんありますが、要するに親世帯が2人で暮らしている状況とはまったく違うわけです。
もちろん楽しいこともあるので、これらがすべて悪いことではないですが、子育てが済んでのんびり暮らしている親世帯にとっては、かなりハードなのかもしれません。
また、金銭的にもお正月のお年玉や誕生日、クリスマスなど、孫にお小遣いを上げるケースも増えるし、小学校へ入学するとなればランドセルや節句のかざりなど出費も多くなってしまいます。
親世帯が2人とも働いているのであれば、金銭的に余裕があるかもしれませんが、仮にお金に余裕がなかったとしても、基本的に親世帯は「お金を出してあげたい」と考えているので、それがストレスになる可能性もあります。
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夫婦2人で日々を満喫している親世帯に二世帯住宅は向かない
老後という年齢でもないですが、子育てを終えて夫婦2人の生活を楽しんでいる親世帯に二世帯住宅は不向きですね。
夫婦2人での生活を満喫している親世帯にとって二世帯住宅は、子供や孫と遊ぶ楽しさより負担の方が大きくなってしまいます。負担の大きな状況が続くと親世帯のストレスになって、二世帯住宅での生活がうまくいかなくなることも十分に考えられます。
我が家の場合は、親世帯がそこまで夫婦2人で楽しんでいる感じではなかったので、それなりにうまくやってこれましたが、それでも孫の相手をするのに疲れてしまうことはあったと感じます。
(今は孫も大きくなって、親世帯ものんびりできています。)
【人間関係を悪化させず二世帯住宅を拒否する方法】二世帯住宅を断りたいお嫁さん必見‼ - 大器晩成を信じて
二世帯住宅を検討する前に確認しておくこと
子世帯から二世帯住宅の話を持ちかける時「親世帯は必ず二世帯住宅を喜ぶはず」という先入観を待たないことが大切です。
客観的に親世帯の状況を分析することが重要で
- 夫婦2人暮らしを楽しんでいるかどうか
- 金銭的な余裕があるのかどうか
- 実は親世帯のどちらかが二世帯住宅に反対なのかどうか
などですね。よくあるケースとして、親世帯のおばあちゃんは二世帯住宅に前向きだけど、おじいちゃんはあまり乗り気でないパターン。
この場合、おじいちゃんの意向も聞きながら慎重に検討する必要があります。
理想は親世帯が2人とも二世帯住宅に賛成する状況です。
具体的に二世帯住宅の検討を始める前に、親世帯の意向をしっかり確認してから話を進めた方が良いですね。
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親世帯が二世帯住宅に反対の場合は無理に話を進めない
二世帯住宅でうまくやっていくポイントは、親世帯と子世帯が二世帯住宅で前向きに暮らす、ことだと考えているため、親世帯のどちらかが乗り気でないなら、二世帯住宅を検討するのはやめておいた方が良いです。
仮に完全分離型の二世帯住宅であっても、距離が近いですから親世帯と子世帯がまったく関わらず生活することは不可能です。
この場合は二世帯住宅を建てることは諦めて別の方法を考えましょう。
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将来に備えるなら賃貸併用型の住宅がおすすめ
ただそうは言っても、将来、親世帯が高齢になった時や体が不自由になった時、親世帯の面倒を見なければならない立場の方もいらっしゃいます。
そういう場合は、賃貸併用型の注文住宅を建てるのがおすすめです。
賃貸併用型の注文住宅とは、二世帯住宅のような造りで、片方に自分が暮らし、もう片方は人に貸し出して家賃収入を得る住宅のことです。
賃貸併用型の注文住宅であれば、親世帯が元気なうちは別々で暮らしているけど、将来、近くで暮らす必要が発生した場合は、賃貸として貸し出していたスペースに親世帯が暮らし面倒をみることができます。
賃貸併用型の注文住宅は、大手ハウスメーカーであれば、ダイワハウスや積水ハウス、ローコストハウスメーカーであれば、アイダ設計が扱っていますので、一度、話を聞いてみてはいかがでしょうか。
これから二世帯住宅を検討しようとお考えの方は、まず、親世帯の意向を確認するところから始めてみてください。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。