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二世帯住宅 × タマホーム

【二世帯住宅を建てるなら敬老パスのある市町村がおすすめ】敬老パスは子世帯の負担を小さくする

二世帯住宅を建てるための土地選びですが、なかなか悩ましいですよね。私も二世帯住宅を建てる際、かなり悩みました。

  • 二世帯住宅を建てられる広さの土地(50坪以上)
  • 予算内で購入できる土地
  • 親世帯と子世帯が生活に困らない場所
  • 子供たちの学校
  • 治安の良し悪し

そしてもう一つ考えたのが、「親世帯が高齢になってから暮らしやすい」ことですね。自動車に乗らず買い物に行けるなど、高齢の親世帯が日々の生活に困らない場所ということも考えました。

現在、我が家の親世帯は自動車には乗らず日々の生活を送っていますが、特に困った様子はないですね。

二世帯住宅を建てる場所は、目先のことだけでなく将来的なことも考えた方が良いです。この記事ではこれから二世帯住宅を検討する方が、どういった場所に二世帯住宅を建てたら良いのか解説させていただきますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。

■この記事を書いた人■

2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。

二世帯住宅での生活(生活歴11年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。

実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。

一男一女の父親。

高齢の親世帯の移動手段は徒歩と公共交通機関

高齢の親世帯でも自動車を運転できる時は自動車でどこでも行けますが、免許証を返納した場合、行動範囲が限られてしまいます。具体的には

  • 徒歩で行ける
  • 公共交通機関を使って行ける

場所に行動範囲は限られるということです。徒歩で行ける範囲に生活に必要な施設がすべて揃っていれば、日々の生活には困らないですが、暮らしている場所によっては公共交通機関を乗り継いで出かける必要もあります。

ただ、それぞれに課題があって

  • 徒歩⇒体力的に遠くまで歩けない
  • 公共交通機関⇒お金がかかる

特に年金の少ない親世帯にとって公共交通機関の乗車料金はバカになりません。

時々、子世帯が買い物に付き合う

二世帯住宅の場合、当然子世帯が近くで暮らしているので、買い物などは子世帯の自動車に乗せてもらい親世帯も行くことができます。

とは言ってもいつも子世帯の自動車に乗せてもらっていては親世帯も気が引けてしまいます。それにいつも親世帯と子世帯のタイミングが合うわけでもないです。

遠出をしたい場合も子世帯が一緒にいると落ち着かないことも考えられます。

高齢者向け交通助成制度(敬老パス)の存在は大きい

我が家の親世帯は自動車免許を持っていません。ですから出かける際は私が自動車に乗せていくか、公共交通機関を利用することになります。

実際には荷物の多い買い物は私が自動車で連れていき、大きな荷物のない買い物やお出かけは公共交通機関を利用しています。

「それでは結構、交通費がかかるのではないか」と思われるかもしれませんが、私の暮らす町では、高齢者向けに交通助成制度(敬老パス)があります。

65歳以上の高齢者は、月1,000円支払えば、市バスと地下鉄を乗り放題なのでちょっとした距離でもバスや地下鉄に乗ることができ行動範囲が広がります。

実際に二世帯住宅で暮らしている私(子世帯)としては、親世帯が単独で行動してくれると安心しますし、私の負担も少なく済むのでこの制度はかなり良い制度だと感じています。

高齢者向け交通助成制度(敬老パス)のある市町村

高齢者向け交通助成制度
  助成制度の名称 年齢 内   容
横浜市 敬老特別乗車券 70歳以上 所得別の負担金でフリーパス乗車券
名古屋市 敬老パス 65歳以上 所得別の負担金でフリー乗車券
京都市 敬老乗車証 70歳以上 所得別の負担金でフリー乗車券
大阪市 敬老優待乗車証 70歳以上 負担金3,000円で一律50円で乗車可能
北九州市 ふれあい定期券 75歳以上 定期券の購入金額を減額
札幌市 敬老優待乗車証 70歳以上 公共交通機関の利用料金減額

上の表は一部の市町村の交通助成制度を書かせていただきましたが、自治体により助成内容が異なります。この中で名古屋市は年齢も65歳以上が対象で他の市よりも対象年齢が若いです。

名古屋市の例で書かせていただくと、名古屋市に隣接する北名古屋市では、高齢者向け交通助成制度はありません。もともと北名古屋市で暮らしていて、二世帯住宅の新築を検討するなら名古屋市内の土地に建てた方が、将来、公共交通機関を利用するであろう親世帯にとって良いということになります。(ほぼ場所は変わらないので、土地の価格も大きく違わない)

二世帯住宅を建てるなら交通助成制度のある場所がおすすめ

将来、親世帯が高齢になって自動車を運転できなくなった時のことを考えると公共交通機関の充実した場所で暮らすのが良くて、さらに高齢者向け交通助成制度が充実していれば尚良いですね。

わざわざ遠くに引越さなければならないような状況であれば無理に考える必要はないですが、例えば隣接する市が公共交通機関や助成制度が充実しているなら、検討してみて損はないです。

我が家は親世帯が60代半ばで新築しており、当時は親世帯が高齢になってからの移動手段をあまり考えていませんでした。結果的に我が家の場合は、公共交通機関と助成が充実している市で二世帯住宅を建てましたが、もし移動手段のない市で二世帯住宅を建てていたとしたらすごく困っただろうなぁと感じています。

これから二世帯住宅をご検討の方は、将来的な親世帯の移動手段も考えながら二世帯住宅を建てる場所を選んでみてください。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。