大器晩成を信じて

二世帯住宅 × タマホーム

「自分の親ってこんな性格だったっけ?」自分が子供だった頃の記憶で二世帯住宅を検討するのは危険

二世帯住宅を建てる時、例えば子世帯の年齢が40歳の場合、親世帯は70歳前後ですよね。言い方を変えると40歳の子供が両親と一緒に暮らしていたのは、20年近く前のことです。空白の20年ですね。

私が実際に二世帯住宅で暮らすようになって思ったことは、親世帯に対して「こんな感じだったっけ?」ということです。

空白の20年で昔の思い出が美化されたのか、20年間で私の性格や親世帯の性格が変わったのか。

もちろん妻がいて子供も2人いたので、それも影響していますが、二世帯住宅を建てる際、昔の感覚だけで「二世帯住宅を建ててうまくやっていける」と考えてしまうのはリスクがあると感じます。

二世帯住宅は人間関係をうまくやっていけるかどうかが重要です。

この記事では、二世帯住宅を検討する際にまず考えるべき人間関係のことを解説させていただきますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。

■この記事を書いた人■

2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。

二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。

実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。

一男一女の父親。

二世帯住宅での成功は親世帯と子世帯の相性が重要

二世帯住宅でうまくやっているためには親世帯と子世帯の相性が重要です。相性というと「親世帯と子世帯の仲が良いかどうか」と捉えられがちですが、仲の良し悪しはまた別の話ですね。

親世帯と子世帯の仲が悪い場合はそもそも二世帯住宅は難しいですが、仲が良くも悪くもなく普通という場合でも相性が良いケースがあります。

例えば、お互いの生活環境に興味がない者同士であれば、気になることもないので二世帯での生活はうまくいきます。この場合、特に仲が良いというわけではないですよね。

二世帯住宅における親世帯と子世帯の相性を考える際のポイントは

  • きれい好きかどうか
  • 世話好きかどうか
  • 外食の頻度がどうか
  • 物の価値観がどうか
  • 金銭感覚がどうか

他にもありますが、普通の生活において価値観が違い過ぎる(相手が許容できないほど)とストレスの原因になってしまいます。

子供の頃に見ていた親と大人になってから見る親は違う

親世帯と子世帯の相性を考える時「自分の親のことだから大体分かっている」となることが多いですが、この考え方は違います。

子世帯が二世帯住宅を検討する年齢というと30~40歳ですが、仮に大学を卒業してその後独立した場合、親元を離れて10年以上経過しているわけです。

子世帯側でみれば、就職して社会人としても経験を積み、結婚して子供もいるかもしれません。環境も大きく変化していますし、物ごとの考え方も親元で暮らしていた時とは違っているはずです。

それと同じように親世帯も子供が巣立って、夫婦二人暮らしになれば子供がいた暮らしとは違う状況になっているわけです。その状況が10年も続けば、子供がいた頃と考え方が変わっていても不思議ではないですよね。

子供の頃の記憶だけで二世帯住宅を決断するのはリスクが大きい

自分が親元で暮らしていた時の記憶だけで「親世帯とうまくやっていける」と判断するのは、二世帯住宅で失敗する可能性があります。

これは私が二世帯住宅で暮らし始めて実感したことですが、親世帯に対して「こんな感じだったかな?」「こんな正確だったかな?」と感じることがしばしばありました。

実際に起きたこととしては

  • こんなきれい好きで掃除をしていたかな
  • こんなに怒りっぽかったかな
  • もっと何でも許すタイプだったと思ったけど
  • こんなに小言を言うタイプだったかな

などなど、私が子供の頃に一緒に暮らしていた親とはちょっと性格が違うなぁと思うことがよくありました。

もともとそういうタイプの人間で子供がいたから見せていなかったのか、子供が巣立ったあとの生活でそうなったのか、原因は分かりませんが、私が二世帯住宅を検討していた時に考えていた両親像とは違ったわけですね。

結果的に我が家は何とかうまくやってこれましたが、二世帯住宅を検討する際は現在の親世帯の状況を客観的に分析する必要があったと感じています。

別世帯として意識すること

親は親で子供は親の言うことを聞くというイメージで話をします。子供は子供で親は許してくれると思っています。

意識していないとついつい昔の感覚に戻ってしまいお互いに慣れ合いというか甘えた意識になってしまいますが、二世帯住宅でこの感覚はNGですね。

親子ではあるけど別世帯という意識をしっかり持っていないとささいなことから大きな揉め事に発展する可能性があります。

子供が巣立った時点で親と子供は違う常識を持つようになるので、「別世帯」と強く意識することが重要です。

まずは親世帯と子世帯の相性を分析する

二世帯住宅で重要なのは親世帯と子世帯の相性 図解

具体的に二世帯住宅を検討する前にまずは、親世帯と子世帯の相性を分析することが必要ですね。

親世帯をことを考える際は、昔の記憶だけでなく今現在の親世帯がどうなのか、客観的に考えてみてください。昔の思い出に引っ張られずに考えることがポイントです。

二世帯住宅を建てるとなると親世帯も子世帯も気持ちが盛り上がって、根拠もないのに「うまくやっていけるから大丈夫」という雰囲気になりますが、相性をきちんと分析できていないと後悔しかねません。

二世帯住宅は高い買い物ですし、簡単にやり直しができるようなことでもないです。焦らず急がず、親世帯と子世帯の状況を分析してから、二世帯住宅の検討へ進むことをおすすめします。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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