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【完全分離型の二世帯住宅は給湯器が2つ必要⁉】エコジョーズ2台設置がオススメな理由を解説

この記事を読んで分かること☝

  • 二世帯住宅の給湯器の選び方
  • 給湯器が2台必要な理由
  • エコジョーズとエコキュートの比較
  • 二世帯住宅ならエコジョーズ2台がおすすめな理由

完全分離型の二世帯住宅を検討する際、給湯器を1つにするのか2つにするのか、悩まれる方が多いですね。給湯器を2つ設置すると建築費用も高くなるし、ガスの基本料金は2つ必要になります。

我が家は完全分離型の二世帯住宅ですが、給湯器は2つ設置しています。理由は建築費用やガス料金ではなく、給湯器1つでは二世帯分のお湯を作ることができないからです。

浴槽のお湯を溜めている時、キッチンでお湯がでなかったり、シャワーとキッチンを同時に使用できなかったり、と給湯器の能力が足りないと生活に支障をきたします。

この記事では、これから二世帯住宅を検討される方の参考になるよう二世帯住宅の給湯器について解説させていただくので、ぜひ、最後まで読んでみてください。

■この記事を書いた人■

2012年に年収470万円ながらローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。現在、二世帯住宅での生活歴10年。(継続中)

実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。

一男一女の父親。

完全分離型 二世帯住宅のガス給湯器は?

二世帯住宅の給湯器 エコジョーズRVD-E2400

我が家は上下分離型の二世帯住宅で1階2階ともにキッチン、浴室があり、両世帯でお湯を使用します。

設置している給湯器は、リンナイ製のエコジョーズで各世帯(親世帯と子世帯)に1台設置しています。

完全分離型の二世帯住宅の場合、キッチン、浴室、洗面所の3ヵ所でお湯を使用する可能性があり、1台の給湯器では能力が足りません。

1世帯に1台の給湯器でも、浴槽のお湯張りをしている時は、キッチンのお湯が出にくかったり、浴室のシャワーの水圧が弱かったりします。

大きめの給湯器を設置したとしても二世帯が満足にお湯を使用できる状況にはならないと感じています。

二世帯住宅で給湯器が2つ必要な理由

エコジョーズには、能力別に下記の3種類があります。

  • 24号:17L/分(夏場 24L/分)
  • 20号:12L/分(夏場 20L/分)
  • 16号:10L/分(夏場 16L/分)

水道水の水温が低いと造水できるお湯の量は少なくなります。例えば、24号の場合、水道水の温度が高い夏場は、24L/分のお湯を流すことができますが、水道水の水温が低い冬場は加温しにくいため、17L/分になってしまいます。

我が家は、親世帯と子世帯の両方に24号のエコジョーズが設置されています。(リンナイ RVD-E2400AW)

実際に24号のエコジョーズで生活した状況を書くと

  • 浴槽にお湯を溜めている時、浴室のシャワーは水になってしまう
  • キッチンでお湯を使用していると浴槽のお湯がなかなか溜まらない
  • 浴室のシャワーとキッチンの水道を同時に使用しても問題なくお湯が出る

24号のエコジョーズを一世帯で使用していてもお湯が出にくくなるのに、エコジョーズ1台で二世帯をまかなうのは無理ですね。

お湯を使用するタイミングを考えなければならないので、「何のための完全分離型?」となってしまいます。

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各機器の流量

  • 浴室のシャワー:6~12L/分
  • 浴槽のお湯張り:10~15L/分
  • キッチン:15~20L/分
  • 洗面所:10~15L/分

24号のエコジョーズでも冬場は、17L/分なので浴槽のお湯張りをしているタイミングは、他の蛇口からほとんどお湯がでないことが想定されます。

同居型に二世帯住宅であれば、ガス給湯器が1つでも何とかなりそうですが、二世帯住宅の場合、ガス給湯器は必ず2つ必要ですね。

二世帯住宅ならエコジョーズとエコキュートどちらが良い?

エコジョーズとエコキュートの比較
  エコジョーズ エコキュート
エネルギー源   ガス   電気
機器費用   低い   高い
メンテナンス費   低い   高い
災害対策   なし   あり
スペース     小     大
お湯切れ   なし   あり

住宅で使用される給湯器は、

  • ガス⇒エコジョーズ
  • 電気⇒エコキュート

の2種類があります。二世帯住宅の場合、どちらが最適なのか考えてみます。まず基本的なこととして、エコジョーズは瞬時にお湯を造水できるので、ずっとお湯を使用し続けることができます。

一方、エコキュートは、溜めたお湯を使用します。(溜めたお湯がなくなったら、お湯を使用することができない)

一般住宅に使用するエコキュートは、お湯を溜めておくためのタンク容量が、180~550Lです。(メーカーによって多少の違いあり)

タンク容量が550Lのエコキュート1台を完全分離型の二世帯住宅で使用した場合を想定ます。

二世帯分のお風呂にお湯を溜めるのが、200L×2世帯なので、湯舟にお湯を溜めるだけで400L使用してしてしまい、残りのお湯が150Lになってしまいます。

浴室のシャワーの流量を10L/分と考えると二世帯分の湯舟にお湯を溜めて、誰かが15分シャワーを利用するとタンクが空になってしまいお湯がでなくなってしまいます。

それならエコキュートを2台設置すれば良いという、考え方になりますが、エコキュートはタンクの分、設置スペースが大きく、機器も高額です。

使い勝手や設置工事費、メンテナンス費を考えれば、二世帯住宅の給湯器はエコジョーズがおすすめですね。

二世帯住宅の給湯器 まとめ

二世帯住宅の給湯器を選ぶ際

  • エコジョーズ(ガス)orエコキュート(電気)
  • 1台設置 or 2台設置

のいずれかを選びますが、オール電化でなければエコジョーズがおすすめです。

おすすめするポイントは費用面や設置スペースの優位性もありますが、お湯を出し続けることができるのも大きなメリットです。

お風呂について、子供が小さなうちは親と一緒に入るのでお湯の使用量も多くないですが、子供が大きくなると一人で入るようになり、お湯の使用量もかなり増加します。

エコキュートの場合、溜めたお湯がなくなってしまうと溜めるまでに時間を要してしまいます。

二世帯住宅はお湯を使用する人も多く、お湯不足はストレスの原因にもなるので、これから二世帯住宅を検討される方は、慎重に給湯器選びをしてください。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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