容易に想像できますが、ハウスメーカーの営業マンは契約を急がせてくる傾向が強いです。私が家を新築した際も執拗に契約を迫ってくる営業マンがいました。
営業マンが契約を急ぐ理由は
- 売上が足りない
- 最近、契約を取っていないから焦っている
- 競合のハウスメーカーに契約を取られてしまうのが恐い
- etc
私も普段、営業の仕事をしているので営業マンの気持ちは分かりますが、営業マンが契約を急ぐ理由は「競合のハウスメーカーに契約を取られてしまうのが恐い」がもっとも多いと感じます。
ただ、新築を検討する施主にとって、営業マンの事情は関係ないですからね。営業マンの都合で焦らされて、家づくりに後悔することがあってはいけません。
こういう事態を防ぐため、営業マンには「○○○ハウスメーカーと相見積を取っているので、すぐには決めません。」と伝えていくことが大切です。
そう伝えて、仮のその営業マンが「○○○ハウスメーカーはダメですよ」みたいなことを言うようであれば、その営業マンと一緒に家づくりをすることはやめておいた方が良いです。
営業マンの見極め方は、こちらの記事に書かせていただきました。
家を建てるというのは、よく「一生に一度の大きな買い物」と表現されますが、まさにその通りだと思います。だからこそ「焦ることなく」じっくり検討して、家を建てる必要があります。
今回は、この「焦り」という心理状態の原因と対策について書いていきます。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
ハウスメーカーと契約するまでの焦りポイント
<契約前>
➀家を建てる意思が芽生える
芽生えるという言い方は、あまりよくないかもしれませんね。これまで漠然と考えて いたことを実際に検討しようと決意するという感じです。私の場合は、35歳という年齢がきっかけでした。
②情報収集する
ハウジングセンターや住宅メーカーの展示場へいったり、住宅情報誌を購入。今は新型コロナの影響で自粛していると思いますが、ハウジングセンターは色々なイベントをやっているので、家族で行くと結構、面白いです。私が覚えているのは、パエリアの試食会ですね。めちゃくちゃ食べました(笑)
③具体的に考える
集めた情報をもとに資金計画やどういう家が欲しいなどを少し具体的に考えるようになる。まだ漠然とだが、ハウスメーカーなのか工務店なのか、依頼する会社の選別も行う。
④選んだハウスメーカーへ行く
選別したハウスメーカーへ行き、具体的な話を聞く。またこちらの希望を伝え、プラン及び金額提示の依頼をする。(複数社)
⑤複数社から間取りや見積もりの提案を受ける
⑥ハウスメーカー決定
契約までの流れを簡単に書きましたが、ここで「焦り」の感情が発生するのが、④と⑤です。正確には「焦らされる」という感じでしょうか。
④と⑤は、実際にハウスメーカーの営業マンとのやり取りになりますが、当然、あなたが具体的に検討しているお客さんだと分かれば、何とかして契約してもらおうとしてきます。
例えば、今月中に契約すれば、〇〇〇〇という特典が付きます、すぐに契約してもらえれば、〇〇値引きします、などこちらを急がせます。また、いつまでに契約しないと希望の期日までに完成できない、ということもあるでしょう。
とにかくこちらを「焦らせて」何とか契約まで話を持ち込もうとしてきます。
(契約までいけば、他のハウスメーカーに切り替えられることは、まずないですからね)
この時に大切なことは、営業マンの言っていることは、「一生に一度の大きな買い物」においては、ほんの些細な得レベルのことなんですよ。だから営業マンの話に乗る必要はないです。
もしそれによって、その営業マンであったり、ハウスメーカーがあなたから離れていくのであれば、それはそれで良いと思います。そういうところに「一生に一度の大きな買い物」を任せることはできません。冷静になってハウスメーカーを選定してくださいね。
ハウスメーカーと契約後の焦りポイント
<契約後>
➀プランを具体的につめる。間取りの決定。
②機器仕様の打ち合わせ及び決定
③各種申請
④建築及び完成
ここで「焦り」がでてくるのが、➀②③です。
先に③について書きますが、これはある程度仕方ないです。完成時期から逆算して、期日が決まっていますので、頑張って対応する必要があります。
問題は、➀②です。ハウスメーカーも契約までいけば、ひと段落という感じです。(正直なところ)ここからは、段取りよく話を進め、早く終わらせたいのが本音でしょう。
(タマホームの場合は、効率を考えてよりその傾向が強いです。)
当然段取りもあるので、むやみやたらに納期を伸ばしてもいけませんが、何事も「焦って」決めたのでは、後で後悔しかねません。
検討するのに時間が必要であれば、その旨をはっきり言って、調整していくことが必要です。
我が家の場合は、言われるがままだったので、今になって「ちょっとこれは・・」と思う部分があります。「焦り」は、判断を誤らせてしまう一番の要因ですので、注意してください。
後悔しないための家づくりに必要なこと
ハウスメーカーの競争は激戦ですから、どのハウスメーカーの営業マンも必死です。そしてそのハウスメーカーの営業マンの必死さに負けてしまい契約してしまう人も多いです。
私の営業経験から言えることは
- 最初に複数社で見積を取ることは決めている
- 具体的な決定時期が決まっているのであれば、それをはっきり伝える
- 具体的な決定時期が決まっていないなら、それも伝える
最初にはっきり伝えた方が、営業マンのやりやすいです。営業マンはお客さんの状況が分からないと契約を急がせてきます。
ですから、上記のことをはっきり伝えることができれば、ほとんどの営業マンは理解してくれます。
冒頭にも書かせていただきましたが、上記をお伝えしてもしつこく契約を迫ってくる営業マンならそのハウスメーカーはやめた方がいいですね。
こんなことを注意しながら、ぜひ、理想の新築を叶えてください。