この記事を読んで分かること☝
- タマホームの営業マンの口コミと口コミ原因の推察
- タマホームの営業戦略
- タマホームの営業マンの特徴
タマホームに関する口コミで、よく目にするのが、「営業マン」に対するクレームです。特によくみる内容が
- 住宅展示場へ行ったけど、モデルルームを案内してくれない、営業マンがいない
- QUOカードをもらえなかった
- こちらの希望する内容で提案してくれない
- 営業マンがしつこい
- 営業マンに家づくりの知識がない
- 契約した途端に対応が悪くなった
- etc
新築を検討している方にとって、これらの内容はストレスのかかることですよね。
どのハウスメーカーでも似たようなことが発生する可能性はありますが、タマホームを含めローコストハウスメーカーは営業スタイルの都合上、こういう営業マンの問題が発生しがちです。
私がタマホームで家を建てたのは10年前ですが、その当時と現在ではタマホームの営業マンの対応も異なっているので、「いかにもローコストハウスメーカーの営業マン」という見方は変えた方がいいですね。
【タマホームは人には紹介できない】実際にタマホームで家を建てて良い家だとは思っているが・・ - 大器晩成を信じて
ただ、注意したいのは「ネットの情報に振り回されない」ということですね。特に口コミは不満を感じた人が書き込むケースが多く、それ以外のほとんどの人は書き込みしません。だから悪い口コミは目立ってしまいますが、「そういう意見もある」程度に考えておいた方がいいですね。
この記事では、現在のタマホームの営業マンについて、特徴と対策を解説していますので、これからタマホームで新築をご検討の方は、ぜひ、最後まで読んでください。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
- タマホームの口コミ
- 10年前のタマホームの営業マンは?
- タマホームの営業マンは忙しい
- 新築を検討している方の最後の砦としてのタマホーム
- タマホームの営業スタイル
- まとめ:タマホーム営業マンの特徴と対応方法
タマホームの口コミ
タマホームは、建築棟数も多いため口コミ情報も多いです。情報と言っていいのか分からないレベルの口コミもありますが、ここではいくつか取り上げさせていただきます。
タマホームの口コミ・評判 | みん評 (minhyo.jp)からの抜粋になります。
<口コミ1>
私の経験をまず申し上げると、「担当者との会話は、できればすべて録音(記録)しておくべき」ということです!
見積段階からいい加減な印象はあったものの、安さにつられて契約してしまいました。
見積段階からいい加減な印象があったにも関わらず、安さにつられて契約したとのことです。いい加減なタマホームの営業マンに問題はあると思いますが、営業マンの質よりも価格を選んだということですから・・・
家づくりは、考えることが多岐に渡るので、すべて営業マン任せ、ハウスメーカー任せというのは、難しいですね。特にローコストハウスメーカーは、社員の入れ替わりが激しので、そういう傾向が強いです。
自分自身の希望をしっかりもっている必要があります。
<口コミ2>
展示場に行ってきましたが、営業さんの売る気の無い態度にがっかりしました。
受付の方に先ず展示場内をご覧下さい。と言われ、途中で営業の方が説明に入ってくるのかな?と思いきや、全部見終わったのを見計らって登場!(カタログ持って待機してました。)
そして、聞きたいことがあれば回答していきます。と言われました。
え?仕様についてや、タマホームについての説明は聞かなきゃしてくれないの?と思いましたが、予めHPで予習していた大安心の家についてや標準仕様、オプションについてこちらからお聞きしました。全てこちらから。
猛烈に押しまくってくる営業マンより、よっぽど良いと思いますが。至れり尽くせりを求めるのであれば、営業スタイルの型にはまったハウスメーカーの営業マンより工務店の方が良いのではないかと思います。
タマホームの営業マンに知識があるのかないのかという問題はあると思いますが、10,000円のQUOカードでお客さんを集めているので、その中から良いお客さんの判断しているのではないでしょうか。
おそらく来場するお客さんすべてを取り込もうとは、タマホームも思っていないはずです。タマホームの肩を持つわけではないですが、営業マンも万能ではないですからね。
<口コミ3>
タマホームの営業が最初から最後まで最悪でした。何時間も打合せに遅刻したり、打合せの段階からミスばかりでした。営業に伝えたことも設計との連携も取れていないので知らないうちに変わっていたり位置やサイズ指摘なども一切ありません。指摘をすると逆ギレしてきます。指摘する際は電話も絶対録音しておいたほうがいいです。
最初から最悪なら契約しなければ・・・と思ってしまいますが・・・先程の口コミでも「会話を録音」というワードが出てきましたが、そういう時代ということですかね。
確かに議事録を取って「言った言わない」というもめ事を回避することは重要だと思います。でも、録音というのは、ちょっと違いますね。そこまで信用できないのなら施主とハウスメーカーの関係が破綻しているので、どちらにしても良い家を建てることはできないと感じます。
タマホームもあれだけの企業ですから、担当営業の不手際を伝えれば会社として対処するはずです。なぜ、それをしないのか疑問です。
<口コミ4>
タマホームが現在QUOカード10000円いただけるとのことだったのと、家を建てるなら大体の金額とかを知りたかったのでお伺いましたが、対応がひどかったです。QUOカード欲しいだけでしょ 感がすごくて、家を建てるかどうかまで明確に考えてもいないのに土地が決まってなければ提案できることはない。や人を鼻で笑う行為を何度かされました。
こういう営業マンいそうですね。多分、仕事のできない営業マンですから契約しなくて良かったのではないでしょうか。典型的な仕事のできない営業マンという感じですね。
この口コミは、タマホームの現状をよく表していると感じます。要するに10,000円のQUOカードでお客さんを集めて、その中から具体的に新築を検討している人、割と予算にゆとりのある人を探しているのだと思います。
詳細な理由は、この記事で解説していますが、タマホームの営業スタイルはこういう傾向が強くなっています。
<口コミ5>
地上最悪のハウスメーカー、確かにコスパは高いかもしれないが、会社の体質に問題あり、これだけコストを落としてのこの設備、施工管理、仕上げに問題が出てくると思われます。
コロナ影響で部材関係が入ってこない中、この仕様、この価格はかなり無理があります。
これ絶対にタマホームの競合他社、つまりハウスメーカーや工務店の人が書いている内容ですね。この類の口コミは昔から多いです。
「新築して5年もしたらタマホームの家はボロボロになる」みたいな口コミ。
こういう抽象的な批判は、大体、タマホームの同業者が書き込みしているケースが多いですので、惑わされないように気をつけてください。
モデルルームの施工ミスがSNSを賑わせているが
2024年2月1日にタマホームのモデルルームに施工ミスがあり、それがSNSで広まったという内容がYahoo!ニュースで取り上げられていました。
投稿によると、1月27日にタマホームのモデルルームを訪れたところ、飛び出しているビスを発見し、その様子を写真付きでX(旧Twitter)にアップ。 これを見たタマホームから投稿者に対して、“該当のビスは確認できなかったから削除してほしい”と連絡があったそう。
『タマホーム』モデルルームの“施工ミス”指摘したSNS投稿に賛否、“削除要請”めぐる対応にも不手際か(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース
簡単に内容を書くと
- 見学者がビスの施工ミスを見つけ写真撮影(タマホームの了承を得ていたと言っている)
- SNSで拡散されて話題になる
- タマホームから投稿者へ削除依頼される
- 投稿者は削除をしない
- 、モデルルーム見学時のアンケートの住所をもとにタマホームの担当者が訪問し投稿者を説得
- 投稿が削除される
ちなみにコメント欄は、タマホームに対する批判がすごかったです。
- 個人情報の管理がずさん
- こんな施工ミスは普通起きない
- タマホームは信用できない
- 他のハウスメーカーで建てて良かった
などなど。
施工ミスはもちろん良くないですが、それよりもタマホームの対応が良くなかったですね。
ただこのニュースがタマホームの業績に影響を与えるとは思えないですし、基本的にはきちんとした家を建てているので、現在、タマホームで家を建てている方やこれから検討される方は、ニュースの情報に惑わされず、自分の目で見て確認することが大切です。
10年前のタマホームの営業マンは?
私が新築した10年前のタマホームは、低価格を武器に従来であれば家を新築しないような客層を取り込んでいました。株式を上場したばかりということもあって、とにかく契約することを急いでいましたね。
基本的には、展示場へ来るお客さんをすべて取り込みたいという営業で、我が家を担当してくれた営業マンも契約を取るのに必死でした。
ですから1月初旬に初めてタマホームの展示場へ行って、2月には契約していましたからね。若干、営業マンの押しに負けた部分もあります。
あれから10年、タマホームは順調に業績を伸ばし、今では建築棟数で大手ハウスメーカーに肩を並べるところまできました。
ただ、現在のタマホームの営業マンは当時と随分違うようです。
タマホームの営業マンは忙しい
タマホームの年間建築棟数は、約10,000棟です。社員数が3,369人でそのうち約半分の1,000人が新築の営業マンだとします。
単純に割っても営業マン一人当たりの物件数は年間10件ということになります。当然、営業マンの力量によって偏りはありますが、一人で年間10件こなすのは、結構な仕事量ですね。
タマホームの営業マンはやらなければならないことが多いです。
- ショールームに来たお客さんの対応
- 提案中のお客さんへの営業活動
- 設計との調整
- 契約の手続き
- 契約したお客さんの住宅ローンのサポート
- 仕様決めの立ち合い
- etc
他にも仕事はたくさんあります。大手ハウスメーカーは部署ごとに分業化ができてますが、タマホームの営業マンは仕事の幅が多岐に渡っているので、とにかく忙しいです。
【タマホームは決算月に契約しても特典はない】ハウスメーカーと契約するなら決算月の3~4ヵ月前がおすすめ - 大器晩成を信じて
社員数は増えないのに建築棟数は増加一途
下記表は、タマホームの従業員数と売上高の推移です。
従業員数 | 売上高 | |
---|---|---|
2017年5月期 | 3,196人 | 157,001百万円 |
2018年5月期 | 3,408人 | 167,915百万円 |
2019年5月期 | 3,822人 | 186,874百万円 |
2020年5月期 | 3,610人 | 209,207百万円 |
2021年5月期 | 3,491人 | 218,092百万円 |
2022年5月期 | 3,369人 | 240,760百万円 |
例えば、2018年と2022年を比較してみると売上高は、1.4倍になっているにも関わらず、従業員数は逆に200人ほど減少しています。
タマホームの利益率は年々あがっているので、単純には考えることはできませんが、売上が1.4倍なら少なくとも従業員数は1.2~1.3倍は増えていないといけません。
この表では、タマホームの営業的な負担が増加していることがうかがえます。
本来あってはいけないですが、この状況ならお客さんへの対応が悪くなっていることは理解できます。
私の勝手な推測ですが、タマホームは住宅展示場へ来られたお客さんの中から
- 本気で新築を検討している方
- 予算がそれなりにありそうな方
をある程度、選別して対応していると感じます。そういう営業戦略ということですね。
【鬼丸ホームはタマホームよりコストパフォーマンスが高い⁉】鬼丸ホームとタマホームを比較してみた - 大器晩成を信じて
<予算がありそうなお客さん>を選別している根拠
売上高 | 営業利益 | 営業利益率 | |
---|---|---|---|
2017年5月期 | 50,958千円 | 1,266千円 | 2.4% |
2018年5月期 | 52,737千円 | 1,461千円 | 2.7% |
2019年5月期 | 51,694千円 | 2,038千円 | 3.9% |
2020年5月期 | 58,536千円 | 2,763千円 | 4.7% |
2021年5月期 | 61,425千円 | 3,097千円 | 5.0% |
上記表は、タマホームの従業員一人あたりの売上高、営業利益、営業利益率を表いています。この表を見る際のポイントは、営業利益率ですね。
細かい説明は省きますが、営業利益率というのは簡単に説明すると売上高の何%が利益か分かる数字です。
2019年より営業利益率が急上昇しています。これは「予算的に厳しい利益率の低くなりそうな価格最優先のお客さんを取りに行っていない」表れだと想定されます。
ただ、この利益率の上昇には、もう一つの可能性があって、それは便乗値上げですね。原価の上昇率以上に値上げして利益を確保している可能性もあります。
※各データはタマホームの決算書より:決算短信等 | IR資料室 | IR情報 | 家を建てるならタマホーム株式会社 (tamahome.jp)
新築を検討している方の最後の砦としてのタマホーム
タマホームは長年、「新築を検討しているけど予算が厳しい」という方の最後の砦という役割を担ってきました。私もこの最後の砦としてのタマホームに救われましたが、その状況は変わりつつあります。
大手ハウスメーカーよりは低い価格帯ですが、今後は効率的に利益を確保するため、客単価を上げる戦略に舵を切っていくのではないかと考えられます。
従業員数が増加しない中で、売上・利益を上げるためには、単価を上げるしかないですからね。
限られたリソース(営業マン)をどこに向けるかと言えば、予算の厳しい顧客より予算にゆとりのある顧客を確実に取り込む方へ注ぐのは普通のことです。
今後のタマホームの戦略は、たくさんお客さんを集めて、その中から良いお客さんを選んで、営業活動していくのではないかと考えます。
昔と違ってローコストハウスメーカーも増えていますし、家づくりで営業マンの役割は重要ですから他のハウスメーカーを考えてみてもいいのではないでしょうか。
【タマホームは人には紹介できない】実際にタマホームで家を建てて良い家だとは思っているが・・ - 大器晩成を信じて
<ローコストハウスメーカーで新築をご検討の方へ>
ローコストハウスメーカーで検討するなら、予算に合わせて3つの選択肢があるアイダ設計を候補に入れてみてはいかがでしょうか。
というのも、ここ数年のタマホームは、会社規模が大きくなったせいか、以前ほどのコストメリットがなくなっています。
比較対象のない中で契約してしまっては、あとで後悔する可能性があるので、複数のハウスメーカーで価格を比較することは必須の時代です。
- 999万円の注文住宅
- 888万円の規格住宅
- 分譲住宅
タマホームの営業スタイル
基本的には、深追いしない営業スタイルです。
QUOカード10,000円でお客さんを集め、その中からタマホームの家、タマホームの営業スタイルにあったお客さんを見つけ、営業展開する。
- 来場されたお客さんすべてを取り込もうとは考えていない
- 予算的にどうしても厳しいお客さんには時間を割かない
- あまりにこだわりの強いお客さんは相手にしない(効率が悪い)
- 要求の強いお客さんを相手にしない(効率が悪い)
要するに営業マンの数が限られているため、自分たちの得意としている提案や方法に合致しないお客さんは、無理に営業しない。ということですね。
10年前は、もちろんこんな感じではなかったです。株式を上場したばかりで、今ほどタマホームというブランド力もなかったので、基本的には来場されるお客さんを取り込んでいこうとしていました。
口コミで、タマホームの営業マンの対応が悪いと書いている人は、
- たまたまタマホームの営業マンが忙しくで対応が悪くなった
- タマホームの得意なお客さんではないと判断された
どちらかである可能性が高いです。
「タマホームの得意なお客さんではないと判断された」方が、低評価の口コミを書くケースが今後、増加することは間違いなさそうです。
タマホームの営業マンがしつこいという噂は?
口コミの中で「タマホームの営業マンがしつこい」という書込みを見ましたが、こういう方は、タマホームが求める条件(予算など)に合致したお客さんということですね。
タマホームの営業戦略を一言で言うと「ある程度、予算にゆとりのあるお客さんを取り込む」ということですから、展示場へ行って営業マンにしつこくされたくない方は、予算があまりないような素振りをしてみるのも効果的だと感じます。
ただ、営業マンにまったく相手にされず、聞きたいことも聞けなくなる可能性がありますが。しつこい営業マンが苦手という方は、ぜひ、試してみてください。
まとめ:タマホーム営業マンの特徴と対応方法
タマホームの営業マン、営業スタイルについて解説させていただきましたが、
<タマホームの営業マン>
- 一人あたりの対応している物件数が多いため、とにかく忙しい
- 来場されたお客さんを選別している
- タマホームの営業スタイルに合わないお客さんには対応が悪い
- 人の入れ替わりが激しいため、知識・経験の少ない営業マンがいる
分かりやすくまとめるとこんな感じですね。
それに社員数が毎年毎年変化しているのが、気になりますね。業界的に「売れない営業マンは去るのみ」という感じとは想定できますが、それにしても社員数の変動がすごいです。
増えたり、減ったり。普通の企業では、あまりこういったことはないですよね。
私も10年前にタマホームで新築しましたが、その当時から働いてらっしゃる社員の方は、その支店には誰一人として残っていません。退職したのか、転勤したのか、分かりませんが。
<最後にこの記事で何が言いたいのか?>
それは、タマホームに限らず、ハウスメーカーの口コミ情報を気にする必要はないということですね。
どのハウスメーカーも悪い口コミ情報がたくさんあります。(まぁタマホームは、その中でも多い方ですが、それだけお客さんを集めているということですね。)
もともと家は高い買い物ですから、ちょっとしたことで文句も言いたくなりますし、この記事にも書かせていただいた通り、ハウスメーカーとお客さんの合う合わないもあります。口コミ情報を気にするよりも、実際に自分の目で見て聞いてみて、判断してみてはいかがでしょうか。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ローコストハウスメーカーで新築をご検討の方は、ぜひ、こちらの記事も読んでみてください。