低価格を武器に台頭してきたタマホームですが、最近では家のラインナップも増やし価格+家で勝負するようになってきました。
家の作りや出来栄え、デザインは別として、タマホームが優れているのは「マーケティング力」だと思います。
まず低価格路線で昔であれば、金銭面で家を建てることができない新たな客層を開拓したということが大きいですよね。
他のハウスメーカーや工務店が、相手にしないような潜在需要を見つけ出したのが、タマホームだと思います。
従来の客筋とは違うので、タマホーム初期の頃は、トラブルや苦労もあったでしょうが、低価格=タマホームという言ってみれば、常識めいたものを消費者に植え付けることができました。
と同時に一般消費者に「もしかしたら自分も家を建てることができるかもしれない」という希望を持たせたのも間違いない事実だと思います。
私もその一人ですね。家を建てた当初の私の貯金額や年収では、家を建てようなんて思えなかったでしょうから。事実、大手ハウスメーカーでは、金額面で非常に厳しく検討すらできなかったですからね。
これって住宅業界には、非常に大きなことで、需要自体のπが大きくなったわけなので、タマホームによって開拓された客層の恩恵を受けている会社もたくさんあるはずです。
タマホームの仕事によって助けられている小さな工務店もたくさんあるのではないでしょうか。
逆にこれまで安泰の地位を築いていた大手ハウスメーカーは、おもしろくないでしょうね。今までは、どのハウスメーカーも含め同じような価格帯で商売して、利益も十分にあったのが、タマホームの出現により、価格下落の一因になっているわけですから。
タマホームに流れたお客さんも結構いたのではと思います。
タマホームだけならまだしも他にもローコストハウスメーカーも出現してきて、一般的な消費者の考える家の価格が下がってしまったので、大手ハウスメーカーも価格を下げざる負えないですよね。
私が思うことは、適正価格で販売するようになってほしいということです。
今まで見たいな談合状態ですべてのハウスメーカーが、甘い汁を吸うのも良くないし、安くなりすぎてハウスメーカーが適正な利益を取れなくなるのも良くないです。
要するに、適正価格とは、ハウスメーカーが適正な利益を取った価格ということです。
だっていくら安く家を買ってもそのハウスメーカーが倒産してしまっては、困るわけですから。
タマホームが出現して約20年。住宅業界は相当様変わりしたのではないでしょうか。