この記事を読んで分かること☝
- 鬼丸ホームとタマホームの財務内容の比較
- 鬼丸ホームとタマホームの新築の比較
- 鬼丸ホームの強みとリスク
「鬼丸ホーム」をご存じですか?九州の福岡県にあるハウスメーカーというか中堅の工務店ですが、高品質な住宅を低価格で販売しており、注目が集まっています。
これだけ見ると地場の工務店と言う印象ですが、「鬼丸ホーム」の鬼丸社長は、今後、九州だけでなく全国展開していきたいと考えており、ローコストハウスメーカーで新築をご検討の方には、従来のローコストハウスメーカーにプラスして選択肢が広がるのではないかと感じています。
今年に入ってからYouTuberのヒカルさんが鬼丸ホームを取り扱ったことで一気に知名度が上がりましたが、実際の家がどうなのか、この記事では、ローコストハウスメーカーの第一人者であるタマホームと鬼丸ホームを比較して解説させていただきますので、これから新築をご検討の方は、ぜひ、最後まで読んでみてください。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
鬼丸ホームとタマホームの業績比較
鬼丸ホーム | タマホーム | |
---|---|---|
資本金 | 1億円 | 43億円 |
従業員数 | 55人 | 3,329人 |
2023年度売上 | 30億9,600万円 | 2,477億円 |
(純利益) | 2,600万円 | 87億3,500万円 |
2022年度売上 | 23億3,900万円 | 2,560億円 |
(純利益) | 1,100万円 | 87億5,200万円 |
企業規模がまったく違うので単純な比較はできないですが、両社ともに直近の2年は黒字経営となっています。
タマホームは上場企業で決算書が開示されていますが、鬼丸ホームは未上場企業なので帝国データバンクのデータを参考に書かせていただきました。
この内容で分かることは、鬼丸ホームもタマホームも健全経営をしているので、新築を検討する候補として問題ないということですね。
鬼丸ホームはタマホームのマネをしようとしていた?
ヒカルさんのYouTube内で鬼丸社長は
- 最終学歴は中学卒である
- 父親の経営する工務店で職人をしていた(7年)
- ただの工務店で終わってしまうのが嫌でタマホームで働いて勉強しようとした
- タマホームへ入社することは叶わなかった
- 当時のタマホームはグランピアシステムを採用し破竹の勢いだった
- 鬼丸社長の父親がそのグランピアシステムのカリキュラムを500万円で購入した
- 鬼丸社長はグランピアシステムを活かすことができなかった
- どうしてもタマホームへ入社して勉強したいため、2年間かけて宅建と建築士を取得した
- タマホームへの入社が叶わなかったため、レオハウスへ入社
- レオハウスで修行した後、父親の工務店を分社化して鬼丸ホームを設立
- 業績は好調
という話をしており、ローコストハウスメーカーのタマホームやレオハウスの影響をかなり受けており、鬼丸ホームも基本的にはローコスト住宅と言う感じですね。
ただ、大手ハウスメーカーとの差別化のため、ローコストハウスメーカーの手法+工務店のこだわりといったハイブリットな側面があります。
※レオハウス⇒タマホームと同じグランピアシステムを採用していたハウスメーカー。現在はヤマダホームズのグループ
鬼丸社長が出演している動画はこちらです。
住宅性能の比較及び価格
鬼丸ホーム | タマホーム | |
---|---|---|
地盤調査 | SWS試験 | SWS試験 |
基礎構造 | ベタ基礎 | ベタ基礎 |
シロアリ保証 | 10年 | 10年 |
断熱材 | ウレタンフォーム | グラスウール |
保証期間 | 20年 | 10年 |
坪単価 | 66万円/坪~ | 60万円/坪~ |
(ルチルハウス) | (シフクノイエ) |
坪単価については、条件により異なるので一概にどちらが高いとは言えないですが、鬼丸ホームの家はかなりグレードが高いですね。
ローコストでありながら断熱材は硬質ウレタンフォームを採用しているし、保証期間も20年と他のハウスメーカーより倍長いです。
鬼丸ホームの営業戦略として、新築してくれた施主からの紹介でお客さんを増やしていきたいという意向があり、アフターフォロー体制もしっかりしています。
一方、タマホームは売上のため(リフォームなど)アフターフォローをしている印象が強いです。実際、我が家にもタマホームから電話がありますが、内容はすべてメンテナンス(外壁塗装など)の案内ばかりです。
【一条工務店とタマホームを徹底比較】規格住宅の発売で一条工務店もローコストハウスメーカーと勝負か - 大器晩成を信じて
鬼丸ホームのモニターキャンペーンは本当にお得?
YouTuberヒカルさんとのコラボハウス「ルチルハウス」の販売にともないモニターキャンペーンを2024年12月末まで実施しています。
内容は
- 全国50棟限定で通常価格から300万円の値引き
- 山口県・福岡県の分譲地で建築される場合も300万円の値引き
となっています。鬼丸社長は動画内で全国展開を考えている旨の発言をしており、この企画をその足掛かりにしたいということですね。
家を購入する施主にとっては、メリットが大きい企画です。
モニターキャンペーンにリスクはないのか?
モニターキャンペーンで気になる部分は全国展開というところです。現状、鬼丸ホームは九州を中心に営業活動を行っているわけですが、例えば、遠方である愛知県で建てるとなった場合、不安はあります。
具体的には
- 新築工事の際、いつもお願いしている大工さん、業者さんを使えない可能性がある
- 建築後のメンテナンスについて、緊急対応ができない
いつもお願いしている大工さんや業者さんを使えない場合、家の仕上がりにかなり差が出る可能性があります。
いつも使っている大工さんや業者さんであれば、鬼丸ホームの工事の仕方をよく理解しているので、スムーズに工事できますが、初めて使うような大工さんだとトラブルの原因になる可能性があります。
メンテナンス対応についても、距離が遠いというだけでもマイナス要因になります。九州もしくはその近郊以外で鬼丸ホームの家を新築しようを考えるのであれば、「いつも鬼丸ホームがお願いしている大工さん、業者さんを使うのか」「メンテナンス体制がどうなっているのか」しっかり確認しておいた方が良いです。
鬼丸ホームは検討する価値がある?
ローコストハウスメーカーはたくさんありますが、個人的には鬼丸ホームを検討の候補に入れても良いと感じています。
もちろん遠方の地域であれば、少しリスクもあるので必ず鬼丸ホームが良いとは言えないですが、話を聞いてみる価値は十分にありますね。
その理由は
- 低価格帯の家である
- 顧客満足度の高い家を目指している
- 工務店としてのこだわった家造りがされている
- ハウスメーカーより自由度が高い
ですね。
これから新築をご検討の方は、一度、鬼丸ホームで話を聞いてみてはいかがでしょうか。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。