この記事を読んで分かること☝
- 地震が発生すると二世帯住宅の需要が増える理由
- 震災時における二世帯住宅の強み
- 地震に強い二世帯住宅
先日、宮崎県で大きな地震があって南海トラフ地震への警戒感が高まっていますね。今年に入ってから能登半島地震があったりと日本全国どこにいても安全ということはなさそうですね。
以前から「大きな地震が起きると二世帯住宅の需要が増える」と言われていますが、地震が発生した場合、二世帯住宅にどういった利点があるのでしょうか。
私は11年前から二世帯住宅で暮らしていて、何回も地震には遭遇しています。一番の利点は近くで暮らしているので、「安否確認をしやすい」ということですが、それ以外にもあります。
この記事では、二世帯住宅と地震の関連性を詳しく解説していますので、これから二世帯住宅をご検討の方は、ぜひ、最後まで読んでみてください。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
- 地震が起きると二世帯住宅が増加する理由
- 地震が起きた場合の二世帯住宅のメリットは?
- デメリットはあるの?
- これから二世帯住宅を建てるなら耐震等級2もしくは耐震等級3
- 自分たちの生活は自分たちで守る時代か
地震が起きると二世帯住宅が増加する理由
大きな地震が発生すると二世帯住宅の需要が増えると言われています。東日本大震災では特にその傾向が強くなったようですが、地震が起きると、なぜ、二世帯住宅の需要が増えるのでしょうか。
主な理由は「近くで暮らしていた方が安心感がある」ということです。
大きな地震が発生すると道路が寸断されてたり、電話もつながりにくい状況になるので、安否確認をすることが難しくなります。
二世帯住宅で暮らしていれば、直接、安否を確認することができるので、気持ち的な負担が少ないですよね。
我が家も地震が発生した時、子世帯(2階)の家族の安否を確認したあと、親世帯(1階)の安否も確認しました。
地震が起きた場合の二世帯住宅のメリットは?
地震が起きた際の二世帯住宅のメリットを深堀して考えてみます。
- 安否の確認がしやすい
- 子供だけで留守番をしている場合、親世帯がいるので安心
- 心細くならない
- 避難が遅れることがない
- 食料や飲み物の備蓄を十分にできる
<安否の確認がしやすい>
これは単純に近くに住んでいるので安否の確認がしやすいです。大きな地震が発生すると電話がつながりにくくなり安否の確認をなかなかできないケースも考えられますが、二世帯住宅であれば、すぐに確認できます。
実際、我が家も何回か地震に遭遇していますが、親世帯が1階で暮らしているので、地震が起きてもすぐに状況を確認することができました。
<子供だけで留守番をしている場合、親世帯がいるので安心>
子供が小学生になると子供だけで留守番ということもあります。(共働き世帯)子供だけの時に大きな地震が発生した場合、子供はどうしたら良いのか判断できないですよね。
もしかしたら外に逃げ出して逆に危ないことに成ってしまう可能性もあります。こんな時、親世帯が近くで暮らしていれば、それだけで安心感があります。
<心細くならない>
私の性格もあるかもしれないですが、地震が起きると不安になるし心細くもなります。単純に大人がたくさんいるだけで安心感があるので、二世帯住宅で親世帯と子世帯が近くにいるのは心強いです。
<避難が遅れることがない>
親世帯が高齢の場合、避難する判断が遅れたり、体が不自由で動けなかったりする可能性がありますが、子世帯が近くで暮らしていれば、そういった心配が少なくなります。
<食料や飲み物の備蓄を十分にできる>
高齢の親世帯は、水や食料をあまり備蓄しないケースが多いですね。「もったいない」「そこまで必要ない」といった考え方ですが、生きてきた時代背景がそういう考え方にさせているのかもしれません。
我が家の親世帯も同じで水や食料をあまり備蓄していません。ですから子世帯である我が家が親世帯の分も含め、水や食料を備蓄するようにしています。
デメリットはあるの?
地震が起きた際、二世帯住宅で暮らしていてデメリットと感じることはないですね。
人によっては「自分の身を守るのに精いっぱいで親の面倒まで観てられない」という方もいるかもしれませんが少数派でしょう。
大きな地震が起きて一番不安になるのが家族の安否ですから、近くで暮らしていて安否を確認することができる、お互いに助け合うことができる、というのは二世帯住宅 特有の利点です。
これから二世帯住宅を建てるなら耐震等級2もしくは耐震等級3
住宅の耐震性を判断する材料として「耐震等級」というものがあります。
- 耐震等級1:建築基準法に基づいた耐震性能を持っている
- 耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の耐震性能を持っている
- 耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の耐震性能を持っている
ちなみに耐震等級1は、震度6強~7の地震で倒壊しないことが基準になっています。どのハウスメーカーや工務店で建てても耐震等級1は、必ず確保されていますが、熊本地震では耐震等級1の住宅で倒壊した事例もあるため、耐震等級は高ければ高いほど良いという判断になります。
二世帯住宅の場合、親世帯が避難するまでに時間を要する(介護など)可能性があるため、現行の基準より高い耐震等級2か3がおすすめです。
耐震性を考えるなら総2階か平屋の二世帯住宅
二世帯住宅というと部屋数が多くなるので、間取りが複雑になりそうですが、耐震性のことを考えるなら総2階造り(1階と2階の間取りが同じ)か平屋の二世帯住宅がおすすめです。
- 総2階造り⇒耐震性が高い、価格が安い、狭い土地でも建てられる
- 平屋⇒耐震性が高い、プライバシー対策が優れている
それぞれ特徴があるので、予算や希望にあった選択が大切ですね。
【平屋の二世帯住宅はメリットがいっぱい⁉】広い土地があるなら平屋がおすすめ - 大器晩成を信じて
自分たちの生活は自分たちで守る時代か
今の時代は昔と違い近所付き合いが少ないため、自分の身は自分で守らなければならないです。例えば昔であれば、ご近所で困っている人がいれば、皆で協力して助けていたことが、今ではそういう光景を見ることが少なくなりましたね。
理由は色々あると思いますが、
- 近所付き合いが煩わしくなった
- ネットの普及により近所の人と付き合う必要がなくなった
- 同世代のご近所さんがいない(高齢者ばかり)
- ご近所付き合いをしている時間がない
などなど、今後はさらに希薄な関係になりそうですね。
こういう状況が進むと高齢の親世帯だけで暮らしていて「地震が起きた時はどうなるのだろう?」という不安は常にありますよね。
大きな地震は親世帯のことを考えさせるきっかけになり、その結果、二世帯住宅の需要が増える、ということですね。
二世帯住宅というとネガティブな印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれないですが、実際に暮らしてみると良い部分もたくさんあるので、一度、真剣に検討してみてはいかがでしょうか。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。