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【高齢者向け賃貸住宅はメリットが大きい⁉】高齢の親世帯との関わり方を考える

高齢化社会と言われるようになって久しいですが、「高齢者がどういう住まいで暮らすのが良いか」選択肢は色々とあります。私と同年代(40代)かそれ以下の年齢の方は、将来的に親世帯とどのように関わっていくのか大なり小なり悩みを持たれていますよね。

私は11年前に二世帯住宅で親世帯と暮らすという決断をして、二世帯住宅を建てましたが、高齢の親世帯が暮らす選択肢としては

  • もともと暮らしていた持ち家(一戸建て)で暮らし続ける
  • もともと暮らしていた持ち家(マンション)で暮らし続ける
  • 賃貸マンション(アパート含む)、市営住宅の低階層で暮らす
  • 二世帯住宅で子世帯と暮らす
  • 高齢者向けの賃貸住宅で暮らす

などがあります。親世帯が2人の場合と1人の場合でも違いますし、年齢や予算的な問題もあるので一概にどの方法が良いとは言えないですが、それぞれに特徴があるので、この記事ではその特徴を深堀して解説させていただきます。

難しい問題ですが、目を背けることもできないので、ぜひ、この記事を最後まで読んでいただき参考にしてみてください。

■この記事を書いた人■

2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。

二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。

実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。

一男一女の父親。

高齢の親世帯が暮らす家のパターンは3種類

高齢の親世帯が暮らす家のパターンは、大きく分けて3種類あります。

  • もともと暮らしている家で暮らし続ける(戸建、マンション、賃貸)
  • 二世帯住宅で子世帯と一緒に暮らす
  • 高齢者向けの賃貸住宅で暮らす

親世帯はもともと暮らしている家、もともと暮らしている街で暮らし続けたいと考えているケースが多いです。ただ、例えば戸建ての場合、家の清掃や庭の管理など高齢になると対応が難しくなることも出てきます。

親世帯の希望とは別に実生活のことも考える必要があるため、どのパターンで暮らしていくのかしっかり考える必要がありますね。

<もともと暮らしている家で暮らし続ける>

親世帯は出来る限りもともと暮らしていた家で暮らし続けたいと考えています。ただ高齢になってくると庭の草木の手入れが大変だったり、広い家の掃除が難しくなってきます。また、昔から暮らしている家の場合、キッチン周りやトイレ、浴室など安全面も不安ですよね。

我が家のとなりは高齢のご夫婦が二人で暮らしており、反対側の家は高齢のおばあさんが一人で暮らしていました。私がこの家で暮らし始めた当初は、両隣の方ともしっかりしていましたが、年齢を重ねるにつれて何かと問題が発生しました。

その問題の一つとして、両隣の庭の木が伸び放題になってしまい我が家の敷地内に入ってしまっているということです。

手入れをする気力がないのか気が付かないのか分かりませんが、今も伸び放題でどうしたものかと頭を悩ませています。

もともと暮らしていた家で暮らし続けたい気持ちは分かりますが、「いつまでも」というわけにはいかないですね。

<二世帯住宅で子世帯と暮らす>

二世帯住宅であれば、親世帯も子世帯もお互いの状況が分かりやすいので安心して暮らすことができます。懸念点としては、嫁姑問題とプライバシー対策をどうするかですね。

我が家は実際に二世帯住宅で暮らしていますが、二世帯住宅の建て方と暮らしのルールをきちんと決めておけば、問題なく暮らすことができます。

建築費用が高額になるため、予算を用意できるのであれば、二世帯住宅と言う選択肢は悪くないです。

<サービス付き高齢者向けの賃貸住宅で暮らす>

「高齢者の居住の安定確保に関する法律」が2001年に施行されて、2011年に法改正がありましたが、その改正時に「サービス付き高齢者向け住宅(通称:サ高住)」が創設されました。

この「サービス付き高齢者向け住宅」というのは

  • 建物のバリアフリー化
  • ケアの専門家の日中の常駐
  • 安否確認や生活相談サービスの提供

などが特徴の住宅で、対象者は一人で自立して暮らせるけど不安がある高齢者ということですね。夫婦で入居することも可能です。

「サービス付き高齢者向け住宅」の数は年々増加しており、もともと暮らしていた街にあれば、生活環境を変えることなく安心して入居することができます。

「サービス付き高齢者向け住宅」の費用は、例えば愛知県の名古屋市であれば、入居時の費用として10~30万円、月々の家賃は10万円前後です。

一般的な賃貸住宅の家賃と比較すると同レベルか若干高い程度ですね。

注意点としては、自立して暮らせる人が対象で要介護の方は、対象から外れてしまいます。

サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム

<県別 サービス付き高齢者住宅の数>
  • 北海道:532
  • 東京:423
  • 愛知県:327
  • 大阪府:831
  • 福岡県:229

参考として5ヶ所を記載させていただきましたが、年々増加しており、2012年は約1,000棟だったのが、2019年には約7,000棟まで増えています。

高齢の親世帯が暮らす家 まとめ

高齢の親世帯が暮らす家 3選 比較
  もともと暮らしていた家 二世帯住宅   高齢者向け賃貸住宅
 初期費用       ◎     △     △
  月々の費用      ◎     △     △
子世帯の負担      △          〇     〇
  安心感         △          〇     〇

もともと暮らしていた家で親世帯が暮らし続けることが、費用面のメリットは大きいですが、それ以上に子世帯の負担は大きくなります。

例えば、毎日、親世帯の様子を見に行かなければならない状況であれば、子世帯はかなりの負担増ですし心配事も尽きないです。費用面でいくらメリットがあっても時間や気持ちに余裕がなくなってしまいます。

二世帯住宅の場合は、近くで暮らすこともあり、時間や時間や気持ちの部分では子世帯にゆとりができますが、建築費用が高額で予算的にに建てられないケースもあります。

高齢者向け賃貸住宅の場合は、費用はそこまで高くなく入居できて、安心感もあります。個人的には二世帯住宅をおすすめしていますが、色々な事情で二世帯住宅が叶わないのであれば、高齢者向け賃貸住宅はおすすめですね。

少子高齢化で将来的に親世帯とどう関わっていこうかお悩みの方が多いですが、選択肢は一つではないので、親世帯と子世帯の状況を考えながら検討してみてはいかがでしょうか。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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