二世帯住宅と言えば「建築費用が高額になる」こともあってローコスト二世帯住宅への関心が高まっています。特にここ数年、建築費用が高騰していて、建物だけで5,000万円を超える二世帯住宅もめずらしくありません。
仮に土地から探すとなれば、7~8,000万円の費用が必要になるわけですが、この金額はサラリーマンには難しいですよね。
さらに2025年4月からは「省エネ基準適合義務化(建築物省エネ法改正)」がスタートします。すべての新築住宅で断熱性能や一次エネルギー消費量が一定基準を満たすことが義務づけられ、これにより新築価格の上昇が予想されています。
こういった背景もありローコストハウスメーカー各社も続々と二世帯住宅のラインナップを強化しています。標準仕様の充実や柔軟な間取り対応、長期保証制度の整備など、それぞれが独自の強みを打ち出しています。
この記事では、ローコストハウスメーカーの中でもコストパフォーマンスのが高い「秀光ビルド」の二世帯住宅について、価格帯やプラン、他社との違いなどを詳しく解説していますので、ぜひ、最後まで読んでみてください。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴11年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
- 秀光ビルドの強みは「コミコミ価格」
- 秀光ビルドの二世帯住宅
- 秀光ビルドの二世帯住宅の特徴
- 二世帯住宅の価格帯(目安)
- 秀光ビルドの住宅性能
- 秀光ビルドの口コミまとめ
- 秀光ビルドとタマホームの二世帯住宅を比較
- 秀光ビルドの二世帯住宅が向いている人
- タマホームが向いている人
秀光ビルドの強みは「コミコミ価格」
ローコストハウスメーカーの秀光ビルドは、他社との差別化のため、独自の「コミコミ価格」という表現を使っています。
「コミコミ」と聞くとすべて含まれているように思えますが、実際には何が含まれていて、何が含まれていないのでしょうか?
秀光ビルドで検討するなら、まずはこの「コミコミ価格」を理解することが大切です。
コミコミ価格に含まれる主な項目
項目 | 内容の説明 |
---|---|
建物本体価格 | 構造・外装・内装の標準仕様 |
仮設工事費 | 足場、仮設トイレ、養生などの工事 |
屋外給排水工事費 | 敷地内の上下水道引き込み |
地盤調査費 | スウェーデン式サウンディングなど |
設計・申請費用 | 建築確認申請費や設計費など |
住宅設備費 | キッチン・バス・トイレ・洗面など |
消費税 | 税込価格で表示される場合が多い |
※注意:プランや地域によっては一部除外される場合があります。
コミコミ価格に含まれないもの
項目 | 補足説明 |
---|---|
外構工事 | カーポート・フェンス・庭など |
地盤改良費 | 地盤が弱い場合に発生 |
造成工事費 | 傾斜地・高低差のある土地など |
登記・ローン費用 | 司法書士費用・銀行手数料など |
火災保険等 | 保険は別途契約が必要 |
コミコミ価格の注意点
- 「標準仕様」で満足できるかが鍵:断熱や住宅性能にこだわる場合、オプション費用が増える
- 土地条件で変動する費用がある:傾斜地、上下水道引込の有無など
- 地域によって費用が異なる場合がある:エリア別に標準工事内容が変わることも
秀光ビルドの二世帯住宅
秀光ビルドは、ローコスト住宅で知られる住宅メーカーで、「コミコミ価格」や「標準仕様の明朗化」によってコストと品質のバランスを重視しています。
二世帯住宅にも力を入れており、完全分離型・一部共有型・完全同居型など多様なプランを展開しています。
秀光ビルドの二世帯住宅の特徴
コミコミ価格で安心の見積もり
- 付帯工事・仮設工事・設計費などが込みの価格設定
- 打ち合わせの初期段階から費用が明確
規格住宅でも二世帯対応が可能
- 間取りのパターンが豊富で、共用・分離を自在に調整可能
- 土地の形状や世帯構成に合わせて柔軟に対応
住宅性能と設備のバランス
- 標準で耐震等級3相当の構造計算
- ZEHや断熱性能のオプションにも対応
【実例】タマホームの二世帯住宅は2205万円【ローコストで二世帯住宅を建てるコツを解説】 - 大器晩成を信じて
二世帯住宅の価格帯(目安)
タイプ | 坪数(目安) | 価格(税込) |
---|---|---|
完全同居型 | 30〜35坪 | 約1,600万〜1,900万円 |
一部共有型 | 35〜40坪 | 約1,900万〜2,200万円 |
完全分離型 | 40〜45坪 | 約2,200万〜2,500万円 |
※地域差・土地条件・間取り・オプションにより価格は変動します。
秀光ビルドの二世帯住宅のメリット
- 価格が明確で予算を立てやすい
- 必要最小限の設備で無駄が少ない
- 営業スタイルがシンプルでしつこくない
- 家族構成や将来設計に合わせたカスタマイズが可能
大きなメリットはやはり価格ですね。二世帯住宅はプライバシー対策などで建築費用が高額になりがちです。
注意点・デメリット
- 住宅設備のグレードは控えめで高級感は薄い
- 外構工事や地盤改良費は別途必要になる
- 自由設計の幅は、他の中堅〜大手メーカーと比べてやや狭い
秀光ビルドの二世帯住宅は、価格を抑えながらも基本性能を確保したい家庭におすすめです。
コミコミ価格による明瞭会計に加え、二世帯の暮らし方に合わせた間取りの柔軟性もあります。ただし、仕様や価格の確認を店舗単位でしっかり行うことが重要ですね。
秀光ビルドの住宅性能
項目 | 性能・仕様 | コメント |
---|---|---|
断熱性能 | 断熱等級6(UA値0.46) | 高断熱・高気密で冷暖房効率が良い。ZEH対応も可能。 |
耐震性能 | 耐震等級3 + 制震ダンパー | 大地震に備えた最高等級+揺れを吸収する制震構造。 |
省エネ性能 | 太陽光発電・蓄電池オプション | 電気代削減・停電対策にも有効。長期的なコストメリット。 |
健康性能 | F☆☆☆☆建材・24時間換気 | シックハウス対策・空気の循環で健康的な住環境。 |
住宅設備 | システムキッチン・高断熱浴槽 | 標準仕様でも必要十分。高級感は控えめ。 |
秀光ビルドは、ローコストながら「断熱・耐震・省エネ・健康」に力を入れていますね。
私自身もローコストの二世帯住宅に11年間住んでいますが、正直なところ「住宅性能」よりも「プライバシー対策」「音問題」「生活動線」が大事だと感じています。
秀光ビルドの口コミまとめ
良い口コミ
- 価格が明確で安心感がある
「コミコミ価格で後から費用が増えなかったのが安心でした」 - 営業がしつこくない
「他社は営業が何度も来たが、秀光は落ち着いた対応だった」 - 建築費が他社より数百万円安かった
「タマホームと比較しても、坪単価が安く抑えられました」 - 標準仕様でも必要十分だった
「住宅設備は最低限だけど、日常生活には困らないレベル」
悪い口コミ
- 担当者によって対応に差がある
「担当が変わって引継ぎができていなかった」「言ったことが反映されていないことがあった」 - 工期がやや長引いた
「引き渡しが予定より2ヶ月遅れた」「職人の確保が間に合わなかったらしい」 - 標準設備の質がややチープ
「キッチンやドアの質感がやや安っぽい印象」 - 外構工事は別途必要で予算超過
「庭や駐車場の工事は別業者で依頼し、費用がかさんだ」
X(旧Twitter)・掲示板での声
- 「秀光ビルド、価格は本当に安いけど、担当次第で満足度が大きく変わる」
- 「最初は不安だったけど、住んでみたら問題なし。断熱性能も意外と悪くない」
- 「オプションを増やしすぎると結果的に高くなるので注意」
口コミの考察・分析
- 価格と設備のバランスに満足する層が多い:特に20代〜30代前半の子育て世代から支持あり
- 現場や担当者の対応にばらつきあり:フランチャイズ系に近い運営スタイルのため、店舗によって品質差あり
- 外構・造成・登記など「含まれない費用」で予算が膨らむ事例も多い
- 断熱や気密など性能にこだわる層には物足りない面も:ZEHなどオプションで対応可能だが別途費用が必要
秀光ビルドとタマホームの二世帯住宅を比較
ローコスト住宅市場で人気を集める「秀光ビルド」と「タマホーム」。両社とも二世帯住宅に対応しており、それぞれに異なる強みを持っています。
以下では、価格・仕様・設計の自由度・保証制度・二世帯対応の柔軟性などを軸に詳しく比較していきます。
比較項目 | 秀光ビルド | タマホーム |
---|---|---|
本体価格帯(例) | 1,700万円~2,800万円(コミコミ価格) | 1,800万円~3,000万円(プランにより変動) |
坪単価の目安 | 約45~55万円 | 約50~65万円 |
価格に含まれる内容 | 設計・照明・カーテン・外構・諸費用を含む | 建物本体が中心。外構・照明は別途が多い |
間取り自由度 | 建築士とのフルオーダー対応可能 | 基本プラン+部分カスタマイズ |
二世帯住宅の対応 | 完全分離型~部分共有型まで柔軟に対応 | 複数シリーズで分離・共有プランに対応 |
標準仕様の設備 | システムキッチン、断熱浴槽、LED照明等充実 | ベーシックな仕様。グレードアップで対応 |
断熱性能 | 一般的な断熱材(地域により異なる) | ZEH仕様・高性能断熱材の選択肢あり |
耐震性能 | 耐震等級2以上(構造計算による) | 耐震等級3(大安心の家シリーズ) |
保証制度 | 最長60年(引渡し後定期点検あり) | 最長60年(長期優良住宅認定が前提) |
施工実績 | 年間約3,000棟(地域密着型) | 年間約12,000棟(全国展開) |
展示場数 | 全国に約60拠点 | 全国200以上(提携含む) |
秀光ビルドの二世帯住宅が向いている人
- 追加費用なしで明瞭な価格を重視する人
- ローコストでも仕様に妥協したくない人
- 親との距離感に配慮した自由な二世帯プランを希望する人
- 営業マンではなく設計士との打ち合わせで家づくりを進めたい人
タマホームが向いている人
- ブランド力・施工実績を重視する人
- 耐震・断熱など基本性能を重視したい人
- ベースプランから選んで効率よく家づくりを進めたい人
- ZEHや長期優良住宅など性能評価を取りたい人
価格重視で、必要な設備が最初から含まれている秀光ビルドは、コスパを優先する方におすすめ。一方で、全国対応やシリーズ展開の豊富さ、安心の耐震性を求めるならタマホームが有力候補となります。
どちらも二世帯住宅に強く、それぞれ違った方向で魅力を持つハウスメーカーです。ご自身の予算・希望する生活スタイル・住宅性能に応じて、比較検討することが重要です。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。