
新築すると「できるだけ家を綺麗に保ちたい」と誰でも考えますが、その中でもフローリングを気にされる方はかなり多いです。
実際、フロアコーティングを提案するハウスメーカーも多いですし、我が家も家を新築した際、フロアコーティングを施工してもらいました。
【タマ・プレミアムコートEX 】施工12年後の状況を解説&評価 - 大器晩成を信じて
当時はフロアコーティングの施工業者もコーティングの種類も今ほど多くなく、悩む余地があまりなかったですが、最近は施工業者もコーティングの種類の増えました。
施工してもらう施主としては選択肢が増えて、「より良いコーティングをより安く」施工してもらうチャンスが増えたわけですが、「実際のところ何が良いのか分からない・・」という悩みもあります。
この記事では、フロアコーティングの種類別の違い、価格比較、メリット・デメリット、失敗しない選び方まで解説していますので、「フロアコーティングで迷っている」と言う方は、ぜひ、最後まで読んでみてください。

👨🔧 この記事を書いた人
2012年にローコストハウスメーカーで完全分離型の二世帯住宅を新築。
生活歴12年のリアルな経験をもとに、家づくりのヒントや失敗談を発信しています。
「いかにして手の届く価格で新築住宅を検討するか」「ローコストで理想的な二世帯住宅とは」をテーマに日々研究。
価格・間取り・断熱・防音まで、実体験を交えながら徹底解説。
👨👩👧👦 一男一女の父(47歳)
🏠 二世帯住宅×ローコスト住宅の専門ブロガー
- フロアコーティングの種類と特徴
- UVコーティングとは?
- UVコーティングのメリット
- UVコーティングのデメリット(注意点)
- UVコーティングが向いている人・向いていない人
- UVコーティングで失敗しないためのチェックポイント
- UVコーティング後のお手入れ
- ガラスコーティングとは?
- ガラスコーティングのメリット
- ガラスコーティングのデメリット・注意点
- ガラスコーティングが向いている人・向いていない人
- ガラスコーティングで失敗しないためのチェックポイント
- ガラスコーティング後のお手入れ方法
- シリコンコーティングとは?
- シリコンコーティングのメリット
- シリコンコーティングのデメリット(注意点)
- シリコンコーティングが向いている人・向いていない人
- シリコンコーティングで失敗しないチェックポイント
- シリコンコーティング後のお手入れ
- ウレタンコーティングとは?
- ウレタンコーティングのメリット
- ウレタンコーティングのデメリット(注意点)
- ウレタンコーティングが向いている人・向いていない人
- ウレタンコーティングで失敗しないチェックポイント
- ウレタンコーティング後のお手入れ
- フロアコーティングとは?ワックスとの違い
- 仕組みの違い(膜の強さ・厚み・密着)
- 比較表:ワックスとフロアコーティング
- 耐久性の違い:どれくらい持つ?
- 費用の違い:初期コスト vs 長期コスト
- 掃除・メンテの違い:日常のラクさはどっち?
- 見た目の違い:ツヤ・質感・滑りやすさ
- 床材との相性:どの床でもOKではない
- どっちが向いてる?家庭タイプ別のおすすめ
- よくある失敗・後悔ポイント
- Q&A:よくある質問
- 迷ったらフロアコーティングがおすすめ
- フロアコーティングで後悔しないために:相見積は必ず取ろう
フロアコーティングの種類と特徴

フロアコーティングには大きく分けて4種類があります。それぞれ性能や価格が異なるので、まずはどのようなフロアコーティングがあるのか理解しておくことが大切ですね。
| 種類 | 特徴 | ツヤ感 | 耐久目安 | 向いている家庭 |
|---|---|---|---|---|
| UVコーティング | 紫外線で瞬時に硬化。耐傷性が非常に高い | 強め〜調整可 | 20年以上 | 子育て世帯・ペット家庭 |
| ガラスコーティング | ガラス成分で高硬度。自然な質感 | 控えめ | 20〜30年 | ナチュラル派・テカリが苦手 |
| シリコンコーティング | 防滑性が高く水に強い | ややあり | 10〜20年 | 高齢者・ペット対策重視 |
| ウレタンコーティング | 比較的安価で施工可能 | 中程度 | 5〜10年 | 費用重視・部分施工 |
種類別|フロアコーティングの価格比較
フロアコーティングは、種類によって価格帯が大きく異なります。以下は1階全面(約70〜90㎡)を施工した場合の一般的な相場です。
| コーティング種類 | 価格帯(目安) | 価格の考え方 | コスパ評価 |
|---|---|---|---|
| UVコーティング | 30万円〜60万円 | 初期費用は高めだが耐久性が高い | ◎ |
| ガラスコーティング | 35万円〜65万円 | 高価格帯だが自然な質感と長寿命 | ◎ |
| シリコンコーティング | 25万円〜50万円 | 滑りにくさ重視。価格と性能のバランス型 | ○ |
| ウレタンコーティング | 20万円〜40万円 | 安価だが耐久性は短め | △ |
価格だけを見るとどのコーティングも高く感じますが、再ワックス不要・床補修リスクの軽減を考えると、長期的にはコストパフォーマンスが高いケースも多いです。
ここではそれぞれのコーティングについて詳しく解説させていただきます。
UVコーティングとは?

UVコーティングは、床材(フローリング)の表面に専用の樹脂を塗布し、UVライト(紫外線)を当てて硬化させる工法です。一般的な塗膜コーティング(自然乾燥/化学反応硬化)よりも硬化スピードが早く、硬い塗膜を作りやすいのが特徴です。
「硬化が速い=塗膜が硬い」になりやすい理由
UV硬化型の樹脂は、紫外線を受けることで短時間に架橋(分子同士が結びつく反応)が進み、短時間で高硬度の塗膜になりやすい傾向があります。これにより、日常の擦り傷や椅子の引きずりなどに強くなります。
UVコーティングの代表的な仕上がり(ツヤ感)
UVは塗膜が硬く、膜厚が出やすい施工も多いため、ツヤ強め(鏡面寄り)の仕上がりになることがあります。最近は「微光沢」「半艶」などを選べる業者もありますが、基本は光沢が出やすい方式と理解しておくと失敗しにくいです。
UVコーティングのメリット
① 傷に強い(硬度が高い)
硬い塗膜になりやすいため、ペットの爪・椅子・おもちゃ・生活動線の擦れなど、日常的な擦り傷対策として期待できます。ただし「絶対に傷が付かない」ではなく、砂・小石を引きずる、重い家具をずらすなどでは傷が入ることもあります。
② 汚れに強い(染み込みにくい)
塗膜が床表面を覆うため、飲み物や皮脂汚れなどが床材に直接染み込みにくくなります。拭き掃除が楽になりやすく、キッチン周り・ダイニングなど「汚れやすい場所」と相性が良いです。
③ 耐薬品性が高い傾向(洗剤に強い)
施工仕様によりますが、UVはアルコールや洗剤への耐性が高い設計のものが多く、日常清掃の幅が広がります。とはいえ、強溶剤や研磨剤などは塗膜を傷める場合があるので、業者の推奨清掃方法は必ず守りましょう。
④ 施工後すぐに硬化しやすい(生活復帰が早いことが多い)
UV照射で硬化が進むため、乾燥待ちが長い方式より施工後の立ち入り制限が短いケースがあります(ただし養生・仕上げ工程は別なので、実際の引き渡し条件は業者ごとに確認が必要です)。
UVコーティングのデメリット(注意点)
① ツヤが強く出ることがある(好みが分かれる)
「新築の自然な木目感を残したい」「マット仕上げが好き」な人は、UVの光沢感が合わない場合があります。サンプル板や施工事例で照明下の見え方を必ず確認しましょう。
② 塗膜が硬いぶん、局所的に欠ける/白化が出ることがある
硬い塗膜は傷に強い反面、強い衝撃(硬い物を落とす等)で点で欠ける、または摩擦条件によっては白っぽく見える(白化)ことが起こる場合があります。リカバリー方法(部分補修の可否、再施工範囲)を契約前に確認しましょう。
③ 部分補修が難しいケースがある
UVの塗膜は均一な見た目を作りやすい反面、補修箇所だけ質感差が出るなどで、部分補修の難易度が上がることがあります。業者の補修方針(無償範囲・補修単位・再施工の判断基準)は重要ポイントです。
④ 施工品質の差が出やすい(下地・塗布・照射の管理)
床の状態(ワックスの有無、既存塗装、床の微細な凹凸)、塗布量、照射条件、端部処理などで仕上がりが変わります。UVに限らずですが、施工実績・保証内容・見本確認が特に大切です。
UVコーティングが向いている人・向いていない人
向いている人
- とにかく傷・汚れ対策を重視したい(子育て世帯、ペットあり等)
- キッチン・ダイニングなど水や油汚れが多い場所を守りたい
- 日常の床掃除をラクにしたい
- 床にツヤ感が出てもOK(または半艶選択が可能)
向いていない人
- 無垢床の質感・調湿性を優先したい(※無垢対応可否は要確認)
- 反射を避けたい
- 将来の部分補修を含め、メンテ性を最優先したい(方式比較が必要)
UVコーティングで失敗しないためのチェックポイント
① 仕上がりは必ず「実物サンプル」で確認(照明条件も)
ツヤ・反射は、昼/夜、電球色/昼白色で印象が変わります。可能なら施工事例の現場写真だけでなく、サンプル板を室内照明下で見て判断しましょう。
② 「部分補修の可否」と「補修単位」を契約前に確認
補修ができても「どこまでを1単位で塗り直すか」で費用や見た目が変わります。点補修/一部屋単位/面で再施工など、方針を必ず確認してください。
③ 保証は「年数」より「保証範囲」を見る
長期保証でも、免責が多いと実質の安心感は下がります。たとえば、傷・剥がれ・白化・変色・水染みなど、どこまでが保証対象かをチェックしましょう。
④ 施工前の床状態チェック(ワックス・既存コートの有無)
中古や入居後施工の場合、既存ワックスや以前のコーティングが残っていると密着不良の原因になります。剥離・下地処理の工程と費用が見積もりに含まれているか確認しましょう。
UVコーティング後のお手入れ
日常清掃
- 砂・ホコリは傷の原因なので、乾拭き/掃除機でこまめに除去
- 汚れは放置せず、水拭き→乾拭きが基本
- 洗剤は業者推奨のものを中心に(自己判断で強い薬剤は避ける)
やってはいけないこと(代表例)
- 研磨剤入り洗剤でこする
- 強溶剤(シンナー系など)を使用する
- 硬いゴミを噛んだまま家具を引きずる
ガラスコーティングとは?

ガラスコーティングは、床表面にガラス成分(無機質)を含むコーティング剤を塗布し、空気中の水分や化学反応によって硬化させる方式です。硬化後は、非常に薄くて硬い「ガラス質の保護膜」を形成します。
「ガラス質」とはどういう状態?
ここで言うガラスとは、コップのような板ガラスではなく、無機成分を主成分とした硬質被膜のことを指します。塗膜は非常に薄く、フローリングの凹凸や木目を埋めすぎないため、自然な質感を保ちやすいのが特徴です。
硬化の仕方と施工後の注意点
ガラスコーティングはUVのように瞬時に完全硬化するわけではなく、施工後に徐々に硬化が進むタイプが一般的です。そのため、施工直後は養生期間(立ち入り制限)が設けられることがあります。(数日間)
ガラスコーティングのメリット
① フローリング本来の見た目を活かしやすい
ガラスコーティングは塗膜が薄く、光の反射が穏やかなため、半艶仕上げになりやすいです。「新築の木目感を残したい」「テカテカした床は苦手」という方に向いています。
② 傷に比較的強く、日常使いに十分な耐久性
UVほどの硬度ではありませんが、生活傷・擦り傷には十分強い性能を持つ製品が多いです。掃除機や椅子の出し入れ、子どものおもちゃ程度であれば、無塗装床よりは明らかに保護効果があります。
③ 汚れが付きにくく、掃除がラク
床表面がコーティングされることで、皮脂汚れや飲みこぼしなどが床材に染み込みにくくなります。水拭きで落としやすく、ワックスがけのような定期作業が不要になります。
④ 経年劣化が目立ちにくい
ガラスコーティングは、塗膜が薄くツヤ変化が少ないため、摩耗してもムラや剥がれが目立ちにくい傾向があります。長期的に見た目を安定させたい人に向いています。
ガラスコーティングのデメリット・注意点
① UVよりは耐衝撃性が劣る
硬度は高いものの、UVコーティングと比べると一点集中の衝撃(硬い物を落とす等)には弱い場合があります。床を「完全に無傷にしたい」という期待には注意が必要です。
② 完全硬化まで時間がかかる
施工直後は歩行可能でも、完全硬化まで数日~数週間かかる製品もあります。引き渡し条件・家具設置タイミングは事前に必ず確認しましょう。
③ 製品・業者による性能差が大きい
「ガラスコーティング」という名称でも、実際のガラス含有率・硬度・膜厚・耐久年数は大きく異なります。方式名だけで判断するのは危険です。
ガラスコーティングが向いている人・向いていない人
向いている人
- フローリングの自然な風合いを重視したい
- ツヤ控えめ・マット寄りが好み
- ワックスがけをやめて掃除をラクにしたい
- 長期的に見た目の変化が少ない床を求めている
向いていない人
- とにかく最強クラスの耐傷性を求めている
- 施工後すぐに完全な硬度を求めたい
- ツヤのある床が好み
ガラスコーティングで失敗しないためのチェックポイント
① 仕上がりサンプルは必ず確認
「マット」と表現されていても、照明条件で見え方は変わります。実物サンプルを室内照明下で確認するのが理想です。
② 完全硬化までの生活制限を確認
歩行・家具設置・水拭きが可能になるタイミングは業者ごとに異なります。施工後スケジュールは必ず事前確認しましょう。
③ 保証内容は「年数+中身」で判断
保証年数だけでなく、傷・剥がれ・白化・汚れなど、どこまで対応してもらえるのかが重要です。
ガラスコーティング後のお手入れ方法
日常のお手入れ
- 砂・ホコリは乾拭きや掃除機で除去
- 汚れは水拭き+乾拭きが基本
- ワックスがけは不要
避けたい行為
- 研磨剤入り洗剤の使用
- 強溶剤(シンナー等)
- 硬い異物を噛んだまま家具を引きずる
シリコンコーティングとは?

シリコンコーティングは、床表面にシリコン樹脂系のコーティング剤を塗布し、硬化させて保護膜(塗膜)を作る方式です。特徴としてよく挙げられるのが、
- 滑りにくい仕上げ(グリップ感が出やすい設計が多い)
- 防汚性(汚れが床材に染みにくい)
- ツヤが出やすい(半艶~光沢)
といったポイントです。
「滑りにくい」と言われる理由
シリコン系は製品設計によって、表面の摩擦抵抗(グリップ)を高めやすい傾向があります。結果として、フローリング特有の「ツルッ」とした滑りを抑え、歩行時の安心感につながりやすいです。特に、ペット(犬)や高齢者のいる家庭では、足腰への負担軽減を期待して選ばれることがあります。
塗膜の厚みと見た目の傾向
シリコンは塗膜を作るタイプなので、製品によっては膜感(コーティングしてる感)が出やすい場合があります。ガラスのようなマット寄りより、半艶~ツヤに寄ることが多いイメージです(ただし艶調整できる商品もあります)。
シリコンコーティングのメリット
① 滑りにくく、転倒対策になりやすい
最大の強みはここです。小さな子どもが走り回る家庭や、ペット(特に犬)の足腰を気にする家庭にとって、滑りにくさは大きな価値になります。
② 防汚性が高く、日常掃除がラクになりやすい
塗膜が床表面を保護することで、飲みこぼしや皮脂汚れが床材に直接染み込みにくくなります。水拭きで落としやすくなり、ワックスがけの手間を減らせることが多いです。
③ クッション性を感じる場合がある(歩き心地)
製品によっては、ガラスやUVのような“硬い膜”より、わずかにしっとりした触感を感じることがあります。これが「歩きやすい」「冷たさが軽減した気がする」と感じる人もいます(体感は個人差あり)。
④ コストバランスが良い商品が多い
相場は地域・施工面積・下地処理で変わりますが、シリコンは「ガラス・UVより手が届きやすい価格帯」で提案されることも多く、性能と価格のバランス重視の選択肢になりやすいです。
シリコンコーティングのデメリット(注意点)
① ツヤ感が出やすく、好みが分かれる
シリコンは半艶~ツヤ寄りの仕上がりになりやすい傾向があります。「自然な木目感を残したい」「マットが好き」という方は、サンプル確認が必須です。
② 皮脂汚れ・黒ずみの見え方は“掃除習慣”で差が出る
防汚性は高い一方で、歩行量の多い場所(廊下・キッチン前など)は、皮脂やホコリが重なって黒ずみっぽく見えることがあります。これはシリコンに限りませんが、ツヤ感があると汚れが目立つと感じる人もいます。こまめな乾拭き/水拭きの相性は重要です。
③ 傷の“付き方”は製品と使い方次第
「滑りにくさ」を優先する設計の場合、表面が柔らかめのこともあり、擦り傷が入りやすいと感じるケースもあります。逆に硬め設計の商品もあるため、方式名だけで判断せず、硬度・耐摩耗性の説明を確認しましょう。
④ 部分補修のルールは要確認
補修自体は可能なケースでも、「点補修で目立たないか」「どの範囲で塗り直すのか」で満足度が変わります。補修単位と費用は契約前に確認してください。
シリコンコーティングが向いている人・向いていない人
向いている人
- ペット(犬など)の滑り対策を重視したい
- 子どもの転倒リスクを減らしたい
- 床の掃除をラクにしたい(防汚性が欲しい)
- 多少ツヤが出てもOK、見た目より実用性重視
向いていない人
- 無垢床など、床の“素材感”を最優先したい
- マット仕上げが絶対条件
- 傷耐性を「最強クラス」で求めたい(UV比較が必要)
シリコンコーティングで失敗しないチェックポイント
① 「滑りにくさ」は数値や体感サンプルで確認
“滑りにくい”は主観になりがちです。可能なら、摩擦係数・防滑試験などの説明があるか、もしくはサンプル板を靴下で歩くなど体感確認をしましょう。
② ツヤ感は照明下で確認(昼と夜で印象が変わる)
ツヤは照明色(電球色/昼白色)で見え方が変わります。写真だけで決めず、実物サンプルで確認するのが安全です。
③ 汚れの落とし方(推奨洗剤・清掃方法)を事前に聞く
防汚性があっても、放置すると蓄積汚れになります。業者に推奨の清掃手順(水拭き、専用クリーナー、やってはいけない洗剤)を確認しておくと、後悔が減ります。
④ 保証の中身(何が対象か)を細かく確認
「〇年保証」でも、傷・剥がれ・汚れ・白化など、どこまで対応するかは違います。免責条件(家具移動、ペット、砂傷など)も含めてチェックしましょう。
シリコンコーティング後のお手入れ
日常清掃
- 砂・ホコリは傷の原因なので、掃除機/乾拭きでこまめに除去
- 汚れは放置せず、水拭き→乾拭き
- 洗剤は業者推奨を優先(自己判断で強い薬剤は避ける)
避けたいこと
- 研磨剤入り洗剤でこする
- 強溶剤(シンナー系)の使用
- 硬いゴミを噛んだまま家具を引きずる
ウレタンコーティングとは?

ウレタンコーティングは、床表面にウレタン樹脂(ポリウレタン)系のコーティング剤を塗布し、乾燥・硬化させて塗膜を作る方式です。床の表面に“保護膜”を形成する点では他方式と同じですが、ウレタンは比較的柔軟性のある塗膜になりやすいのが特徴です。
「ワックス」との違い
よく混同されるのが床ワックスです。ワックスは一般的に薄くて柔らかい皮膜で、定期的な塗り直しが前提になりがちです。一方ウレタンは、ワックスより強い皮膜を作り、耐久性・防汚性を高めやすいのが違いです(ただし、上位方式ほど長寿命とは限りません)。
硬化のタイプ(1液・2液など)
ウレタン系には、空気中の湿気などで硬化するタイプや、主剤と硬化剤を混ぜて反応硬化するタイプなどがあります。一般に、反応硬化タイプは性能が上がりやすい一方で、施工管理(配合・温湿度・塗布量)が重要です。
ウレタンコーティングのメリット
① 比較的コストを抑えやすい(導入しやすい)
UV・ガラスなどに比べ、ウレタンは価格が抑えめの提案になることが多く、「とりあえず床を守りたい」「全部屋は難しいけど要所は施工したい」という方にも向きます。
② 施工性が高く、対応できる業者・現場が多い
施工方法が比較的スタンダードで、対応できる業者も多い傾向があります。条件が合えば、部分施工(特定の部屋だけ)など柔軟なプランが組みやすい場合があります。
③ 柔軟性があるため、衝撃を受けたときの“欠け”が出にくい場合がある
硬い塗膜(UVなど)は、点衝撃で欠ける・白化するケースがあるのに対し、ウレタンは塗膜が柔らかめなので、条件によっては欠けより“へこみ傷”寄りになることがあります(もちろん物の落下では床材自体が凹むこともあります)。
④ ツヤ感の調整が比較的しやすい
製品や仕上げによりますが、ウレタンはツヤあり/半艶/艶消しなどバリエーションがあることもあり、見た目の好みに合わせやすい場合があります。
ウレタンコーティングのデメリット(注意点)
① 摩耗しやすく、耐久年数は上位方式に劣りやすい
ウレタンは日常使いでは十分役立つ一方、UV・ガラスなどと比べると、歩行量の多い場所で摩耗(ツヤ落ち、薄くなる)が早いことがあります。「長期でノーメンテ」を期待しすぎるとギャップが出やすいです。
② 擦り傷(細かい傷)が入りやすいと感じる場合がある
柔軟性がある塗膜は、硬度勝負の方式に比べると、椅子の引きずりや砂傷で擦り傷が入りやすいと感じることがあります。床に砂が入りやすい家庭は、玄関マットやこまめな掃除が重要です。
③ 汚れが“膜の上”に残る(清掃方法で差が出る)
防汚性はありますが、皮脂汚れなどは塗膜の上に付着します。放置すると黒ずみっぽく見えることもあるため、水拭き+乾拭きなど清掃習慣との相性が出ます。
④ 再施工(塗り直し)前提で考えると失敗しにくい
ウレタンは「一度やったら長期放置」というより、摩耗したら再施工(塗り直し)でリフレッシュする考え方が向きます。将来の再施工費用や、剥離作業の有無を想定しておくのが安全です。
ウレタンコーティングが向いている人・向いていない人
向いている人
- 初期費用を抑えつつ、床をある程度守りたい
- 全部屋ではなく、キッチン・廊下など要所だけ施工したい
- 将来的に塗り直し(再施工)も視野に入れられる
- 床のツヤ感をある程度調整したい
向いていない人
- 長期で高耐久(上位方式レベル)を求めたい
- 細かい擦り傷もできるだけ避けたい
- ペット爪傷など、傷対策を最優先したい(UV・高耐久ガラス比較推奨)
ウレタンコーティングで失敗しないチェックポイント
① 「何年もつ想定か」を具体的に聞く(生活条件込み)
耐久は、施工面積・動線・家族構成(子ども/ペット)・掃除頻度で変わります。業者には「一般論」ではなく、あなたの生活条件での目安を確認しましょう。
② 再施工(塗り直し)の方法と費用感を最初に確認
ウレタンは再施工が現実的な選択肢になりやすい方式です。剥離が必要か、上塗りできるか、費用がどれくらいかを初回契約前に聞いておくと安心です。
③ 下地処理の内容(ワックス剥離・清掃・足付け)を確認
密着不良(剥がれ)の原因は下地処理不足で起きやすいです。施工前の工程が見積もりに含まれているかを確認しましょう。
④ 仕上がりサンプルでツヤ感・膜感を確認
ウレタンは「膜感」が出るタイプもあります。照明下での反射や、木目の見え方をサンプル板で確認すると後悔が減ります。
ウレタンコーティング後のお手入れ
日常清掃
- 砂・ホコリは傷の原因なので、掃除機や乾拭きでこまめに除去
- 汚れは水拭き→乾拭きが基本
- 洗剤は業者推奨のものを中心に(強い薬剤は避ける)
避けたいこと
- 研磨剤入り洗剤でこする
- 強溶剤(シンナー系)の使用
- 硬いゴミを噛んだまま家具を引きずる
フロアコーティングとは?ワックスとの違い

「頻繁に手入れしてコストを抑えるならワックス」、「手入れの手間を減らして長期で床を守るならフロアコーティング」が基本です。
仕組みの違い(膜の強さ・厚み・密着)
ワックス:表面に“薄い膜”を作る
- 市販品(樹脂ワックス等)を床表面に塗り、乾燥して皮膜化
- 膜は比較的やわらかく、摩擦や水分、洗剤で劣化しやすい
- 劣化したら塗り直し(重ね塗り)または剥離して再施工
フロアコーティング:表面を“強い保護層”で覆う
- 専門施工が多く、硬化・密着性の高い被膜を形成(種類により硬さ・艶感が違う)
- 水・摩耗・薬品への耐性がワックスより高い傾向
- 長期間、ツヤや防汚性が続きやすい(ただし種類・施工品質で差)
比較表:ワックスとフロアコーティング
| 比較項目 | ワックス | フロアコーティング |
|---|---|---|
| 初期費用 | 安い(DIYも可) | 高め(専門施工が中心) |
| 耐久性 | 短め(摩耗で剥げやすい) | 長め(種類により数年〜長期) |
| 手入れ頻度 | 定期的な塗り直しが必要 | 日常清掃中心でOKなケースが多い |
| 水・汚れ耐性 | 水染みや黒ずみが出やすいことも | 防汚・撥水で掃除がラクになりやすい |
| キズ耐性 | 椅子・砂でキズ/剥げが出やすい | キズが入りにくい傾向(ただし万能ではない) |
| 見た目(ツヤ) | ツヤは出るがムラが出ることも | 種類で選べる(強ツヤ〜マット) |
| 失敗リスク | ムラ・ホコリ噛み・ベタつき | 施工品質・下地処理で差が出る |
| やり直し | 比較的やり直しやすい | 剥離・再施工は大がかりになりやすい |
耐久性の違い:どれくらい持つ?
ワックスは生活動線(キッチン前・廊下・ダイニング)から先に摩耗しやすく、「部分的に剥げる→見た目が気になる→塗り直し」になりがちです。
一方、フロアコーティングは種類にもよりますが、ワックスより長持ちしやすく、頻繁な塗り直しが不要になりやすいのがメリットです。
- ワックス:「定期メンテが前提」(生活状況で差が大きい)
- フロアコーティング:「長期保護が狙える」(種類・施工品質で差)
費用の違い:初期コスト vs 長期コスト
ワックスは“安く始められる”
- DIYなら材料費中心で済む
- ただし、塗り直しや剥離作業の手間が積み重なる
- 黒ずみ・ムラが気になって途中でプロ依頼になるケースも
フロアコーティングは“最初に払って後がラク”
- 初期費用は高めになりがち
- 日常は掃除機+水拭き(推奨範囲で)中心で維持しやすい
- 塗り直し頻度が下がる分、時間コストが減りやすい
掃除・メンテの違い:日常のラクさはどっち?
ワックスは“水分・洗剤・摩擦”に注意が必要
- 強い洗剤やアルコール等で白化・ムラが出ることがある
- 水拭きの頻度が高い家庭は劣化が早まる場合も
- 汚れが固着すると剥離が必要になることがある
フロアコーティングは“拭き掃除しやすい”傾向
- 撥水・防汚で汚れが取りやすくなる場合が多い
- ただし、施工会社の推奨に従う(洗剤・ワックス上塗り不可など注意点あり)
- 砂・小石はどちらも敵。玄関マット等で対策すると効果が出やすい
見た目の違い:ツヤ・質感・滑りやすさ
ワックスの見た目
- ツヤが出やすい一方、DIYだとムラや光のスジが出ることも
- 重ね塗りでテカテカになり、床の“自然な木目感”が薄れる場合がある
フロアコーティングの見た目
- 仕上がりの均一性は出やすい(施工次第)
- 強ツヤが好きならUV系、自然な質感ならガラス系、など種類で選べる
- 滑りやすさは種類・仕上げで差があるので、ペットや高齢者がいる場合は要確認
床材との相性:どの床でもOKではない
注意点として、床材・表面仕上げによっては、ワックスが密着しにくい・コーティングが推奨されないケースがあります。
- ノンワックス床:ワックスで不具合が出る可能性がある(メーカー推奨確認が重要)
- 特殊塗装のフローリング:溶剤や剥離剤との相性に注意
- 床暖房:施工可否や耐熱性は要チェック
どっちが向いてる?家庭タイプ別のおすすめ
ワックスが向いている人
- とにかく初期費用を抑えたい
- DIYが苦にならず、定期的な塗り直しもOK
- 数年で住み替え予定など、長期保護まで求めない
フロアコーティングが向いている人
- 共働き・子育てで床メンテの手間を減らしたい
- ペットがいて滑り・汚れ・傷が気になる
- 長く住む前提で、床をきれいに保ちたい
- 新築・引っ越し直後で、家具搬入前に施工できる
よくある失敗・後悔ポイント
ワックスの失敗あるある
- ムラになって見た目が残念
- 剥離が大変で、結局プロ依頼に
- 動線だけ剥げて“まだら”に
フロアコーティングの失敗あるある
- ツヤ感が想像と違った(マット希望なのにテカる等)
- 施工会社の説明不足で、日常清掃でNG行為をしてしまった
- 部分補修が目立つケースがある(種類・施工状況による)
Q&A:よくある質問
ワックスの上からフロアコーティングできますか?
基本的には、ワックスを完全に除去(剥離)し、下地を整えてから施工することが多いです。残ったワックスが密着不良の原因になりやすいため、施工会社の判断に従ってください。
フロアコーティングした床にワックスを塗っていい?
多くの場合は推奨されません。上塗りでムラ・密着不良・性能低下の原因になることがあります。必ず施工会社の取扱説明・推奨に従いましょう。
自分でできる“コスパのいい中間策”は?
まずは砂・水分・椅子脚を徹底対策するだけでも床の劣化はかなり減ります。
- 玄関マット+こまめな掃除機で砂を減らす
- 椅子脚にフェルト(定期交換)
- キッチン前は透明マット等で保護
迷ったらフロアコーティングがおすすめ
フロアコーティングは、床表面に強い保護膜を作ることで、キズ・汚れ・水分からフローリングを守り、日々の掃除やメンテナンスをラクにしてくれる方法です。
とくに子育て世帯・ペットがいる家庭・二世帯住宅のように生活動線が多い家では、床への負担が大きくなりやすいため、早めに対策しておく価値があります。
コーティングには主にUV/ガラス/シリコン/ウレタンの4種類があり、耐久性・ツヤ感・滑りにくさ・価格帯がそれぞれ異なります。たとえば「傷対策を最優先」ならUV、「自然な質感重視」ならガラス、「滑り対策(ペット・高齢者)」ならシリコン、「費用を抑えて部分施工」ならウレタンといったように、家庭の優先順位で選ぶのが失敗しないコツです。
フロアコーティングで後悔しないために:相見積は必ず取ろう

フロアコーティングは、同じ種類(例:ガラス)でも製品グレード・膜厚・下地処理・保証内容で品質と価格が変わります。さらに、施工は職人技の要素もあるため、業者によって仕上がりに差が出やすい分野です。
だからこそ、最初から1社に決め打ちせず、複数社で相見積を取るのが鉄則です。価格比較だけでなく、以下の点もセットで確認すると失敗が減ります。
- 下地処理(ワックス剥離・清掃・足付け)が見積もりに含まれているか
- 仕上がりサンプル(ツヤ感・滑り)を確認できるか
- 部分補修の可否と補修単位(点補修/一部屋単位など)
- 保証範囲(傷・剥がれ・白化・変色など、どこまで対象か)
床は毎日使う場所だからこそ、施工後に「思ってたのと違う…」となると後戻りが大変です。相見積もり+サンプル確認+保証内容チェックをセットで行い、納得できる形で選ぶのがベストです。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。




