この記事を読んで分かること☝
- 浄水器とウォーターサーバーの比較
- 浄水器をオススメできる理由
- ウォーターサーバーをオススメできない理由
10年前にタマホームで二世帯住宅を建てた我が家のキッチンには、takagiの浄水器が取り付けられています。
(2階のキッチンのみ。1階はコストの問題で浄水器なしの蛇口です。)
家庭内の水については、「ウォーターサーバー」や「後付けの浄水器」、そして我が家のような「蛇口一体型の浄水器」、または何も取り付けていない方など、様々です。
日本の水道水は、海外と比較して相当きれいで、そのままでも飲めるレベルです。(地域によって水質に変動はありますが)
私が子供の頃は浄水器というものは無かったので、いつも蛇口をひねって水道水を飲んでいました。
でも実際、浄水器を通水させた水は水道水と比較しておいしいですし、浄水器を取り付けた方が良い理由は、他にもあります。今回は、浄水器について詳しく書いていきます。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
水道水について
まず、ここでは水道水について簡単に説明させていただきます。水道水と言えば、「きれいな水」というのが一般的な認識ですが、本当にきれいなのでしょうか。
水道水に溶け込んでいるものは?
水道水ですが、基本的に色々な物質が溶け込んでいます。
「水は電気を通すか?」
という質問をすれば、ほとんどの人が電気を通すと答えると思います。
事実、水道水は電気を通しますが、でも純然たる水H₂Oは電気を通しません。
にも関わらず、なぜ水道水が電気を通すのか、それは水道水に溶け込んでいるイオン物質が電気を運ぶからです。
つまり、水道水は真水ではなく、色々な物質が溶け込んでいる水ということです。
まずこれを知ることが重要で、何が溶け込んでいるかと言うと、カルシウムやマグネシウム、鉄、マンガン、シリカ、塩化物、炭酸などなど、他にもたくさん溶け込んでいます。で、これが俗にいうミネラル分なんです。
なので、水道水もミネラルウォーターと言えばそういうことになります。
水道水がどのように作られるか
水道水の元となる水は地域によって異なります。
例えば、愛知県西部であれば木曽川の水ですし、関東地区であれば、利根川であったり、霞ケ浦であったり、滋賀県であれば琵琶湖ですね。そういう地元の水を原水として、水道水は作られます。
水道水が作られる工程も地域によって違います。
これは当然ですよね。木曽川と利根川の水質は違うわけですし、琵琶湖と霞ケ浦の水質も違うわけです。
少し難しい話になりますが、基本的な処理は、原水にろ過助剤としてアルミを添加して不純物と結合させ、固液分離で不純物を取り除いています。有機系の汚れの多い原水に対しては、オゾン処理や生物処理なども行います。
これら不純物を除去してきれいになった水に殺菌剤として塩素を添加して完了です。
ただ、処理を行ったからと言って全部が同じ水質になるわけではありません。また原水の水質によって塩素の添加量も異なります。原水の影響は残るので、水道水の水質にも違いがあるのです。
(出典:インデックスページ(浄水処理) | 水源・水質 | 東京都水道局)
水道水に殺菌剤の塩素がどの程度含有しているのか
水道水には殺菌のため塩素が添加されています。
これも水道法で決められており、浄水場の末端の蛇口で0.1mg/L以上の塩素濃度ということになっています。
つまり、浄水場から最も離れた場所の蛇口で0.1mg/Lということなので、浄水場に近いところの蛇口の塩素濃度はもっと高いということになります。
だから、浄水場に近いご家庭は、塩素濃度の高い水が供給されているということになります。
takagiの浄水器
浄水器のフィルターの種類
フィルターは3種類あって
➀高除去+濁り除去タイプ16+2物質除去(税込み4,730円)
残留塩素、農薬(1CAT)、かび臭、溶解性鉛、トリハロメタン、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、プロモホルム、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、濁り、フェノール類、ジェオスミス、ベンゼン、1.2-DCE、鉄(微粒子)、アルミニウム(中性)
②高除去タイプ16物質除去(税込み4,070円)
残留塩素、農薬(1CAT)、かび臭、溶解性鉛、トリハロメタン、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、プロモホルム、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、陰イオン界面活性剤、フェノール類、ジェオスミス、ベンゼン、1.2-DCE
③標準タイプ8物質除去(税込み3,520円)
残留塩素、農薬(1CAT)、かび臭、溶解性鉛、フェノール類、ジェオスミス、ベンゼン
基本的に水道水に変な物質は含まれないので、③の標準タイプで良いです。
ただ、気になるのがトリハロメタンでこれは原水水質により発生する可能性があります。このトリハロメタンは、有機物の多い水に塩素を添加すると生成される物質で、調べてはないですが、おそらく霞ケ浦や琵琶湖の水を原水とした水道水はトリハロメタンが発生しているのではないかと思います。
ただ、トリハロメタンも水道法で規制値がありますので、そういった地域の水道水はトリハロメタンも処理されているので問題はないです。
心配性な人は②の高除去タイプでもいいかもしれません。
浄水器フィルターの販売方法
ネットや電話で注文するパターンと定期購入があります。我が家は定期購入をしており、3ヶ月に一回フィルターが届きます。支払方法はカード払いです。
takagiの浄水器の評価と「ウォーターサーバー」をおすすめできない理由
ウォーターサーバーとの比較
ウォーターサーバーと浄水器、どちらが良いのか。
私は圧倒的に浄水器ですね。
ここで言っているのは、ウォーターサーバーと言っても水を宅配してくれるボトルタイプのウォーターサーバーです。(水道水使用型は別です。)
【浄水器とウォーターサーバーどちらが良い?】ウォーターサーバー派なら浄水器なしのシステムキッチンがおすすめ - 大器晩成を信じて
ウォーターサーバーを販売している会社に怒られそうですが・・ウォーターサーバーのメリットがあるとすれば、高温のお湯を出せるものくらいで、それ以外は浄水器の方が勝っています。
ミネラル分はどちらにも入っています。(ウォーターサーバーの宅配水はミネラル分の調整をしています)
ただ、ウォーターサーバーの水って夏場は特になんですが、腐るのを防止するため、塩素を結構入れています。
そういう意味では水道水を飲んでいるのと変わらないです。にも関わらず、宅配される水の価格は水道水の何倍もしますから。
水道水の金額は、地域により違いますが、高くても1000L当たり400円程です。1L当たりにすると0.4円です。
一方、ウォーターサーバーの宅配水は一本(20L)で数千円です。水道水であれば、20Lで8円です。水商売でしっかり稼いでいるとしか言えないですね。安全面でも水道水の方が圧倒的に信頼できます。(水道法と食品衛生法で、基準が異なるため。)
- ウォーターサーバー:3,000円/20L
- 水道水:8円/20L
水道水に浄水器を取り付けるランニングコストを加算しても、水道水の方は数十円です。
浄水器 | ウォーターサーバー | |
---|---|---|
イニシャルコスト | ☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
ランニングコスト | ☆☆☆☆☆☆ | ☆ |
水の安全性 | ☆☆☆☆☆☆ | ☆☆ |
水のおいしさ | ☆☆☆☆☆☆ | ☆ |
機器の扱いやすさ | ☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
評価を一覧にすると分かりやすいですが、飲み水に求める大切な要素「ランニングコスト」「水の安全性」「水のおいしさ」において、浄水器の方が高い評価となります。
お店や施設では、「機器の扱いやすさ」が重要視されるため、ウォーターサーバーを見かけますが、ご家庭であれば、浄水器の方がオススメですね。
浄水器の所感
10年以上、このtakagiの浄水器を使用しているわけですが、水はおいしいです。
会社へ行くとき、毎日、浄水器の水をペットボトルに入れて持って行っていますが、水の良さがすごい分かります。
普通の水道水をペットボトルに入れて持っていくとカルキ臭かったり、生臭かったりします。浄水器の水は一切そういうことがないです。家を新たに建てられるのであれば、浄水器一体型の蛇口にすることをおすすめします。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。