我が家はローコストハウスメーカーのタマホームで建てた「大安心の家」です。二世帯住宅ということもあり、建坪は大きめの50坪(160㎡)です。
完全分離型のため、水回りもすべて二世帯分あり、建築コストも高めでした。そんな中、コストを削減するため、子供部屋の一室を部屋ではなく納戸扱いにしました。
納戸にすると24時間換気システムの換気口がありません。その他、我が家はコストを抑える考えたことは
<我が家の納戸>
- 24時間換気システムの換気口なし
- テレビジャックなし
- エアコン用コンセントなし
子供部屋として考えていましたが、家を建てた当初は子供も小さかったため深く考えていなかったため、10年経過した現在後悔しています。
今回は、子供部屋を納戸にして後悔したことを解説させていただきます。
2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。
二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。
実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。
一男一女の父親。
タマホームの納戸 詳細
タマホームに限らずハウスメーカーや工務店では、一定の数を超えて部屋を造る場合、追加費用が生じます。我が家の場合、二世帯住宅のため必然的に部屋数が多くなり、追加必要がかかりました。
とはいっても予算も無限にあるわけではないですから、建築コストをいかに下げるか考えていたら、タマホームの営業さんより
「部屋の増設ではなく納戸扱いにしたら費用が下がりますよ」
と提案を受け、とにかくコストを抑えたい我が家は何も考えず納戸にしてもらいました。(コストメリットとしては、数万円レベルです。)
もともと子供部屋として考えており、家を新築した当初は物置として納戸を使用していましたが、子供が大きくなってきたため、子供部屋として使用しだすと何かと問題があったため、記事を書くことにしました。
納戸の広さは4.5帖でクローゼットは設置しました。
部屋⇒納戸にするデメリット 3選
納戸を実際に子供部屋として使用すると色々な問題点が浮かび上がってきました。
ここではその内容を詳しく説明させていただきます。
24時間換気システムの換気口がない
24時間換気システムの換気口がないと窓が結露します。他の部屋はまったく問題ないですが、換気口のない納戸は冬場になると必ず結露します。
窓ガラスはペアガラスで断熱性は高いですが、それでも結露するので24時間換気システムの換気口は、すべての部屋に必要だと実感しています。
換気ダクト工事がない分、納戸は費用が安いですが、建築コスト数万円のメリットに対し、デメリットが大きいように感じています。
エアコン用コンセントがない
これはタマホームの問題というより我が家の考えが甘かったという問題ですが、この納戸にエアコン用のコンセントは取付けていません。
家が建ってしまってから、エアコン用のコンセントを増設しようと考えると15,000~30,000円ほどの費用が必要になります。
新築時にタマホームでエアコン用コンセントを増設する場合は、11,000円ほどで収まるので、最初から取り付けておけばよかったと後悔しています。
- 建築後にエアコン用コンセントの増設⇒15,000~30,000円
- 新築時にエアコン用コンセントを設置⇒10,000円前後
<体験談>
新築した当初は、子供達も小さかったため物置として使用していた納戸も、子供の成長とともに物置⇒子供部屋へと変化しました。
その際、問題になったのがエアコン用のコンセントがないことです。本来であれば壁掛け用のエアコンが良かったですが、我が家では工事不要、エアコン用コンセント不要のポータブルクーラーを設置しました。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
【アイリスオーヤマ製 ポータブルクーラーを購入してみた】新築時にエアコン用コンセントと排気用の穴は施工しておいた方が良い - 大器晩成を信じて
テレビジャックがない
子供部屋にテレビは必要ないと思いテレビジャックを設置しませんでした。その結果、室内アンテナを使用していますが、室内アンテナではほとんどの局の番組が映らないです。私が暮らしている地域は、8局の番組を観ることができますが、室内アンテナでは1局しか映りません。
その1局というのが、我が家から一番近いテレビ局です。
新築時は、7,000~8,000円の追加料金でテレビジャックを増設できますので、基本的にはすべての部屋にテレビジャックは設置した方が良いと感じています。
↓室内アンテナです。少しでも電波を受信できるように高い位置に置いています。
結論:タマホームの納戸はおすすめできない
納戸のデメリットをいくつか説明させていただきましたが、その中でも大きいのは24時間換気システムの換気口がないことですね。
下記は建築基準法の抜粋ですが、最近の住宅は気密性が高まっており、新築時に使用される材料などによって健康被害がでないよう換気設備の取付が義務付けられています。
石綿等以外の物質でその居室内において衛生上の支障を生ずるおそれがあるものとして政令で定める物質の区分に応じ、建築材料及び換気設備について政令で定める技術的基準に適合すること。
夏場は窓を開けたりして空気が入れ替わりますが、冬場は窓を開けることがない上、換気口もないので空気がよどんでいます。
というか建築基準法にも記載があるので、納戸は納戸であって換気口のない納戸を部屋として使用してはいけませんよね。
換気口のない納戸を部屋として使用すると
- 結露によりカビが発生する
- 換気システムの換気口がないため、健康被害の可能性がある
これからタマホームでご検討の方にお伝えしたいことは「数万円のコスト削減のために部屋⇒納戸への変更はおすすめできない」ということですね。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。