大器晩成を信じて

二世帯住宅 × タマホーム

二世帯住宅で暮らす、親世帯の「運転免許返納」について考える

この記事を読んで分かること☝

  • 二世帯住宅における免許返納の問題
  • 親に免許返納を伝える際のコツ
  • 免許返納後の生活の想定

先日、長男が中学校を卒業したので、1階に暮らす親世帯と一緒に夜ご飯を食べに行ってきました。その際「おじいちゃんがいつまで自動車を運転するのか」ということが話題にあがりました。

現在78歳で体に悪いところはありませんが、そろそろ免許返納を考えるタイミングです。運転免許の高齢者講習や検査を受けて問題はありませんが、やはり心配ですよね。

離れて暮らしていれば、気にならないことも二世帯住宅で近くに暮らしていると気になる問題です。ちなみにおばあちゃんは運転免許を持っていないので、そもそもそういう心配はありません。高齢者ドライバーの事故というニュースもあり、人ごとではない我が家の状況を今回はお伝えします。

■この記事を書いた人■

2012年にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を新築。

二世帯住宅での生活(生活歴10年)しながら、最もローコストで理想の二世帯住宅が、どういうものなのか研究。

実際にローコストハウスメーカーで二世帯住宅を建てた経験とその後の生活の経験を活かし、二世帯住宅の情報を発信中。

一男一女の父親。

親世帯の運転免許の返納タイミングは?

二世帯住宅で暮らしていると親世帯が身近にいるので、自動車の運転を問題なくできているのか気にする場面があります。

高齢者ドライバーの事故のニュースが流れた時は特にそうですね。我が家の場合は、おばあちゃんは自動車を運転しませんが、おじいちゃんは日常的に自動車を運転します。

おじいちゃんの年齢は現在78歳、世間一般に考えてもそろそろ運転免許返納を考えてもいい年齢ですよね。

下記グラフは、年齢別の自動車事故統計です。75歳を超えると事故件数が増加して、80歳を超えるとさらに増加します。

高齢者 自動車事故 統計グラフ

(出典:ながさき経済2018年9月号を発刊いたしました | 株式会社長崎経済研究所

運転免許返納に対する考えが子世帯夫婦で違う

おじいちゃんの運転免許返納について、妻と話をしたことがあります。私は「おじいちゃんは、まだ元気なので返納しなくて大丈夫じゃないの」という考え方を持っていましたが、妻は違っていました。

妻は「いくら元気といっても反応が鈍くなるし、もし事故を起こしたら大変。早めに運転免許は返納した方がよい」という考えを持っていました。

私としては、まず妻のこの考えが少し意外でした。というのも妻は普段から割と楽観論者でもっと気楽に考えていると思っていたからです。

妻の考えは

  • 事故が起きてからでは遅い
  • 万が一、子供を巻き込むような事故を起こしたらここには住んでいられない
  • 持病がなくても運転中に体調が急変する可能性がある

ということです。

それを聞いて「確かにそうだよなぁ」と思った私は、すぐに免許返納とは思わないですが、でも徐々にそういう方向で考えていく必要があると感じました。

おじいちゃんに免許返納の話をしたら思いのほか反発してきた

先日、親世帯と子世帯で外食をしましたが、その食事に行くまでの車中と食事の最中、おじいちゃんに運転免許返納の話をしてみました。そしたら思いのほか、おじいちゃんは免許返納に対して反発してきました。

おじいちゃんの言い分としては

  • 高齢者講習を受けていて問題ない
  • 雨の日や夜など、視界の悪い時は運転を控えている
  • 安全運転に配慮している
  • 車がないと生活が不便になる

だから運転免許の返納はしないということでした。

私としては、予想外の反応でしたね。「もうそろそろ考えないといけないなぁ」くらいの回答が返ってくると思っていたので。

おじいちゃんの回答が「不安があるから慎重に運転してるんだ」という感じであれば、もうしばらくは大丈夫と判断するところを「運転に自信がある」ような回答だったので、逆に不安になりました。

「まだまだ運転できるんだ」と自信過剰になって運転しないことを願うばかりです。

二世帯住宅だと親世帯の運転状況を確認できる

二世帯住宅では、親世帯(高齢者)の運転状況を間近で確認することができるので、安全面から親世帯本人、家族、地域社会にとってのメリットと言えるかもしれませんね。

離れて暮らしていると子世帯は単純に年齢だけで「運転免許を返納した方がいい」と考えるしかないですが、親世帯も自分たちになりに世間を取り巻く高齢者の状況も考えていますし、日々の生活の問題もあります。

それに離れて暮らしているとついつい後回しになりがちですよね。

子世帯が近くで暮らしていれば、親世帯の生活状況や運転状況を確認しながら判断できます。

運転免許を返納した後の二世帯生活はどうなる?

親世帯が運転免許を返納したあとの生活がどうなるかを考察します。

現状、自動車を運転する機会は

  • 日常の買い物に行く
  • お昼ご飯を食べに行く
  • 病院に行く(たまに)
  • 親戚の家に行く

さすがに仕事をしていないので、長距離を運転することはなく、すべて近所ですね。(親戚の家は少し遠いですが)

親世帯の自動車の維持費は

  • 任意保険代:40,000円/年間
  • ガソリン代:20,000円/年間
  • 車検代:40,000円/年間

合計100,000円/年間(8,300円/月)ですね。

各地域では高齢者に対して、タクシーの助成や割引もありますので、月8,300円の予算があれば、十分に対応できそうです。それに私や妻が家にいる場合は、運転していってもいいですし、運転免許を返納しても生活の質が低下することはなさそうです。

70歳以上の方で、運転経歴証明書(運転免許証を返納し、希望された方に有料で交付)を乗車時に提示した場合に、運賃を1割引

名古屋市:高齢者タクシー優待の取り組み(暮らしの情報)

親世帯に運転免許を返納させるには具体的な対策を示す必要がある

世の中には、自主的に運転免許を返納される方もいますが、なかなか返納に踏み切れない方も多いです。

我が家は、まさになかなか返納に踏み切れないタイプの親ですが、返納を説得していくためには、返納の必要性と返納後の生活がどうなるのか、具体的に示してあげる必要があります。

  • 事故を起こすとどれだけ大変なことが起きるのか
  • 運転免許を返納しても不自由がないこと

これを説明していき最終的には本人の判断にはなりますが、運転免許の返納を促していくしかないですね。

今後はおじいちゃんに運転免許の返納を促していく

現在のところ、家族内の意見は

  • おばあちゃん⇒免許返納を考えた方が良い
  • 妻⇒免許返納を考えた方が良い
  • 私⇒状況を判断しながら免許返納を考える
  • おじいちゃん⇒免許返納する必要はない

おじいちゃんの運転する車にたまに同乗しますが、現状、客観的に見て運転に危ない部分はないですが、思いのほか運転免許の返納が嫌そうなので、1~2年かけて徐々に話をしていく必要があります。

もともと頑固な部分があったので、皆で一斉に言うと逆効果です。徐々に話をしながら免許返納の考えを浸透させて、最終的には私の兄から話をしてもらうという感じですね。

不思議ですが、これまでの経験から、次男の私が言うよりも長男の兄が言った方が、おじいちゃんも態度を軟化させる傾向にあります。 

二世帯住宅で親世帯と長男である兄が一緒に暮らしたら、兄にはちょっと緊張感があるので、おじいちゃん、おばあちゃんも疲れてしまうような感じですが。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

■おすすめ記事■