家造りを土地探しから始める方にとって、候補の土地に以前、
「何が建っていたのか」
「何も建っていなかったのか」
「もしかしたら昔は池や田んぼだったかも」
という心配事は必ず付きまといますよね。
特に、地名に水や池、川という文字が入っていると、その土地が軟弱地盤なんじゃないかと思ったりしますが、実際のところは確認する術がなく、分からないです。
ただ今回、書きたいのは、そういうことではなく、土壌汚染についてです。
土壌汚染について、皆さんがどの程度、気を使っているのかは分かりませんが、汚染された土地は実際にあります。
我が家の土地は土壌汚染の可能性があった
例えば、我が家を建てた土地ですが、以前は工場が建っていたとのことです。
自動車か何かの部品を製造していたようで、その部品の洗浄にトリクロロエチレンを使用していた可能性があり、土壌汚染の可能性についても不動産会社の営業さんから説明がありました。
その工場が、どうして閉鎖したのかは分かりませんが、土壌調査はしていないようです。
本来であれば、借りていた会社が、土地を持ち主に返す時、土壌調査をして汚染があれば、土壌改良をして返さなければならないですが、それがなされていないということは、その会社は倒産したのかもしれないですね。
またその時の持ち主も調査には膨大なお金がかかるので、現状渡しで購入してくれる買主を探していました。
ということで、我が家は、購入前に不動産会社の営業さんから汚染の可能性について説明があり、食べ物を植えて食べたりしないでくださいね、という注意喚起はありました。
土壌汚染している可能性のある土地に家を建てるということ
実際にこの土地に家を建てたわけですが、井戸があるわけでもないですし、畑を作って自給自足するわけでもないので、10年ここで暮らしていますが何の問題もないです。水道は水道管を通って家の中にくるので、土壌は関係ないですし。
土壌汚染のある土地は結構、多いかもしれない
今でこそ、土壌汚染に対して厳しい法律があるので、工場の跡地なんかは、土壌の入れ替えが行われたり、汚染物質の無害化が実施されています。
またネットの普及により情報が明らかになる時代なので、そもそもそういう土地は、宅地にはなかなかならないですよね。(大体、駐車場か空き地が多いのではないでしょうか。)
でもこれは最近の話で、昔の工場の跡地なんて分からないです。
もしかしたらあなたの家の土地だって昔は工場だったかもしれません。高度経済成長期には、たくさんの工場が町中にあったはずです。
そしてそれらの工場は今と違って、有害物質を土壌に垂れ流ししていた可能性が高いです。なので、知らないところで実は、土壌汚染していた、なんてこともあると思います。
土壌汚染で思い浮かぶのが、めっき工場ですよね。有害物質であるクロムやシアンを使用しますし、水もたくさん使用するので、その工場の跡地が、土壌汚染していても少しも不思議ではありません。
土地を購入する際、考えるべきこと
・どこの土地でも汚染されている可能性はある
・畑や地下水を使用しないのであれば、汚染されている土地でも問題ない。
(ただし、家が腐食したり、ガスが発生するような汚染はダメですが。)
・大昔まで遡って調べるのは、ほぼ不可能
ということです。なので、個人的には、多少汚染の可能性があっても暮らすのに支障がなければ、その土地を購入するというのも一つの手段だと思います。
そういう土地は、相場より金額が下がっているので、お得かもしれませんよ。
ちなみに我が家の土地は、相場が45万円/坪に対して、40万円/坪でした。
土地の広さが、50坪ですから、相場より250万円安く購入できたことになります。
日々の生活に何も支障はありません。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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