最近、我が家の近所で建売の家が10軒くらい建築中です。
見た目もおしゃれで「普通に良い家だなぁ」なんて思います。
そういえば、以前よく見かけた、すごく安っぽい建売住宅をあんまり見かけない様になりましたが、いくら一戸建てが安く手に入るといっても、あまりに外観が安っぽいとなかなか売れないということなんでしょうか。
建売住宅と注文住宅、どちらが良いか意見が分かれると思いますが、それぞれにメリット、デメリットがあります。
この記事では、客観的にメリット・デメリットを考察していきます。
なぜ建売住宅が安く、注文住宅は高いのか
建売住宅は安くても注文住宅より劣るということはないです。まずこれが大前提です。
では、なぜ建売住宅が安くできるのか。
大きくは、①設計費 ②作業費 ③機器仕入れ費、が安く抑えられているからです。
①設計費
基本的には、出来上がっている図面に若干手を加えるレベルなので、注文住宅のように施主の意向を聞きとりながら、設計して強度計算などする時間が不要です。つまり手間が少ないということですね。
②作業費
誰でも一度は、建売住宅の建築現場を見られたことがあると思いますが、1戸のみを建築している現場はないですよね。これは作業効率をあげているわけです。同じ現場で複数戸であれば、現場監督一人で且つ業者を回す効率もよくなります。家の新築において、作業費はかなりのウエイトを占めています。
③機器仕入れ費
建売住宅の場合、同じメーカー、同じ機種を利用しているケースが多いです。これは一括発注によるスケールメリットでコスト低減を実現しています。
これらの理由により、建売住宅は安い価格設定となっています。
注文住宅は、これと全く逆ですね。
ここで言えることは、建売住宅だから家が低品質ということはないです。
これを踏まえて、建売住宅と注文住宅の比較をしてみます。
建売住宅
メリット
- 外観や家の中を確認してから購入を決めることができる
- 建築期間がないので、すぐに住むことができる
- 間取りや機器仕様で悩む必要がない
- 費用が抑えられている
デメリット
- 間取りを自由に決めることができない
- 外装や内装を好みのものにできない
- 機器を選べない
建売住宅の評価・まとめ
メリットとデメリットは、表裏一体ですね。
建売に対する一番のメリットは、
家を決めてすぐに住むことができるという部分
です。
これがなぜ一番のメリットなのか
それは、
注文住宅の場合、家が完成するまで、家賃と住宅ローンを2重に支払う必要がある
からです。
私は、注文住宅で二世帯住宅を建てましたが、家賃と住宅ローンの2重払いは、正直、厳しかったです。
ハウスメーカーの建築期間にもよりますが、長ければ半年、家賃と住宅ローンの2つを支払わなければならないです。
一方、デメリットは、家を購入する人の受け方によって、デメリットであったり、メリットであったりと感じ方が違うので、一概にデメリットとは言えないです。
例えば、間取りにしても、希望の間取りがある人にとっては、建売はデメリットになりますが、そういう決めることが面倒な人にとっては、メリットですよね。
注文住宅
メリット
- 間取りを自由に決めることができる
- 完全分離型の二世帯住宅も可能
- 家のデザイン、外壁、内装、機器など自分の好みを取り入れることができる
- 機器は標準品でも良質なものが揃っている
デメリット
- 建売と比較するとコストが高い
- 工期がかかるので、住み始めるまで家賃と住宅ローンの2重払いとなる
- 間取り・仕様決めが面倒
注文住宅の評価・まとめ
単刀直入に書くと、
注文住宅のメリットは、間取りを決めることができる
、という部分しかないです。
基本的に注文住宅は、お金もかかるし、手間と時間もかかります。だから家に対して、自己目標、つまり、こういう家を建てたいという気持ちのない人には、デメリットが多いです。
例えば、二世帯住宅を建てる、という目標であれば、注文住宅一択ですが、持ち家を持ちたい、という目標ならば、注文住宅に拘る必要はないですね。
建売住宅と注文住宅、どちらが良いということはないですから、ぜひ、あなたのライフスタイルにあった家を見つけてください。
それでは、最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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